有料のWordPressテーマの中でも最もSEO対策面が優れていると言われているAFFINGER6(アフィンガー6)。
本当にAFFINGER6はSEOに強いテーマなのでしょうか。
ここでは、AFFINGER6のSEO対策について解説し、個人的な見解を述べてみたいと思います。
SEOとは?
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンによる検索結果で、自分のWebサイトの露出を増やすために行う対策のことです。
例えば、狙ったキーワードが「AFFINGER6 SEO」だったとした場合、検索エンジンで「AFFINGER6 SEO」というワードで検索したときにAFFINGER6のSEOについて書いた自サイトの記事を検索結果の上位に表示させるように工夫する技術です。
当サイトも実際に「AFFINGER6 SEO」でSEO対策を施しています。
SEO対策を施しGoogleに高い評価を得ることで検索結果の上位に表示させることができます。
WordPressテーマとSEOの関係
残念ながらWordPressテーマを変えただけでGoogleの検索エンジンからの評価が上がり順位が上昇するという魔法のようなWordPressテーマはありません。
もし、WordPressテーマを変えて検索結果の順位が上昇したのであれば、たまたまGoogleのアルゴリズムの変更で順位が変動したか、以前使用していたテーマがよほど質が悪かったか、または、テーマを変更したことでリンク構造が変わったためのいずれかだと思われます。
では、SEOに強いWordPressテーマはないのかというと、そうではありません。
SEO対策は、あくまでもユーザーがコンテンツで行うものです。
従って、SEOに強いWordPressテーマとは、ページの表示速度が遅くない、レスポンシブであるなど基本的なSEO対策を施した上で、
刻々と変化するGoogleのアルゴリズムに対してユーザー自身が臨機応変にやりたいようにカスタマイズできるWordPressテーマだということができます。
以上を踏まえて、AFFINGER6がSEO的にどうなのか見ていきます。
AFFINGER6のSEO対策
ページの表示速度
Googleがサイトを評価する項目には、コンテンツの質や被リンクの質・量など様々なものがありますが、それ以前にページの表示速度も重要な項目の一つであることは周知の通りです。
Googleが、直帰率とコンバージョン率の関係についてディープラーニングを用いて予測したデータによると、表示速度が1秒から3秒に落ちると直帰率は32%上昇するとされていますので、ユーザーファーストを基本としているGoogleとしては表示速度が速いページを評価します。
但し、表示速度が速ければ早いほど評価が上がる訳ではなく、よほど遅くなければ問題ないとしているのが現状です。
これに対してAFFINGER6は、サンプルページやデモ画面を確認してみてもわかる通り、ページの表示速度はストレスなく速いです。
AFFINGER5からAFFINGER6になって速度はアップしており、特にSEOに重要なモバイル表示においては高速表示に力を入れて作られています。
キャッシュや遅延読み込みを使わなくても速いところを見ると、基本部分で高速化対応がされていると考えられます(環境が完全に同一ではないため正確ではありませんが)。
尚、ページの表示速度は、レンタルサーバーによるところが大きいので、レンタルサーバー選びにも気を配る必要があります。
AMP設定とは
AFFINGER6は、個別の投稿ページでAMP化が可能です。
AMPとは、Accelerated Mobile Pagesの略で、GoogleとTwitterで共同開発されているモバイルページを高速表示するための手法です。
AMP設定されたページがGoogleやTwitterにキャッシュされることで、いちいちサーバーに読みにいく必要がなくなりコンテンツの表示が速くなります。
尚、AMP化でページの表示速度は速くなりますが、現在のところは、AMP化で特にSEO的に有利になるということはないとされています。
SEO関連設定でサイト全体のSEO設定が可能
AFFINGER6は、SEO関連設定画面でサイト全体のSEO設定が可能です。
SEO関連設定では、
- トップページのタイトルやメタキーワード、メタディスクリプションを設定
- パンくずの「HOME」を任意の文字に変更
- カテゴリーをnoindex化
- 固定記事のパーマリンクにhtmlを付与
といった設定ができます。
これらは、内部SEO対策として基本的なもので、かつ、非常に重要な部分です。
尚、パーマリンク設定で .htmlを付けたからといって検索結果で上位に表示される事はありません。静的HTMLサイトからWordPressへのリニューアル時に同じパーマリンクにすることで旧ページをそのまま同じURLで引き継ぐことができるということです。
投稿記事ごとにmeta robotの設定、リダイレクトが可能
meta robotの設定
AFFINGER6は、投稿記事ごとにmeta robotを設定できます。
noindexとは、当該記事をインデックスしないようGoogleに指示するメタタグです。
例えば、コンテンツが増えてくるとどうしても重複コンテンツ(類似した記事やオリジナル性の低い記事)や品質の低いページが出てきます。
この場合、noindexを適宜活用して、検索エンジンにインデックス(認識)させないようにすることで、サイト全体の価値の低下を防止することができます。
リダイレクト設定
AFFINGER6は、記事ごとにリダイレクト設定が可能です。
リダイレクトとは、指定したWebページから自動的に他のWebページに転送させることです。
ページを他のURLに変更した場合などに、旧ページへアクセスしてきたユーザーを新しいURLへ転送したり、リンクジュース(評価)を引き継いだりする場合などに活用できます。
その他にもAFFINGER6は、投稿記事で広告の非表示も設定できます。
アフィリエイトをしている重要なページではアドセンス広告を非表示にするなどして、機会ロスを防ぐことができます。
カテゴリーページの装飾が可能
カテゴリーページとは、カテゴリーに属する記事を一覧で表示するページです。
カテゴリーページは、WordPressで自動で作成されますが、AFFINGER6は、投稿ページと同じようにカテゴリーページにコンテンツを追加したり、装飾を施したりすることが可能です。
WordPressテーマの中には、カテゴリーページは記事の一覧を表示するだけの品質の低いページとして、noindexにできるものがありますが、AFFINGER6は、カテゴリーページをnoindexにすることもできますし、充実させて強力なページとして活用することもできます。
本来、カテゴリーページは、各記事からリンクが集まる重要なページなので、できれば、自分で編集してSEO対策として活用したいものです。
しかし、通常は、カテゴリーページを編集しても、その後にどうしても記事の一覧が表示され、リンクが分散されてしまいます。
その点、AFFINGER6は「投稿の一覧表示」の設定で不要なリンクを削除することができます。
カスタマイズ性が高い
カスタマイズ性が高ければユーザーは色んな仕掛けをすることが可能となります。
この場所にこのコンテンツを表示できればユーザーを誘導できる、ここに広告を表示できれば広告収入をアップさせることができる、スマホとPCで違ったように表示できたら便利、といったことができればユーザーの回遊率を上げたり離脱率を下げたりする内部SEO対策が施せます。
当然、収益化にも強くなります。
そして、カスタマイズ性の高さは、利用できるウィジェットの内容やそれを入れ込むことができる項目の数で、ある程度判断することができます。
その点、AFFINGER6は、利用できるウィジェットもそれを入れ込むことができる場所も豊富。
さらに、記事ごとに挿入したコンテンツを非表示にできるといった柔軟性もあります。
別にあるカスタマイズ画面も合わせると、カスタマイズ項目は有料のWordPressテーマの中でもトップクラスで、様々な内部SEO対策が施せます。
AFFINGER6のSEO対策のまとめ
AFFINGER6は、Googleがサイトを評価する上で重要な要素であるページの高速表示をはじめ、サイト全体及び個別のページごとに様々な内部SEO設定を可能にしています。
SEO関連設定でサイト全体の基本的なSEO関連設定が行えるようにし、投稿記事ごとにnoindexやリダイレクトの設定を可能に、また、カテゴリーページも投稿記事と同じように装飾を可能とするなど、サイトの隅々まで内部SEO対策が施せるようになっています。
また、カスタマイズ性が高いため、ユーザーは自分の思い通りにサイトを作りこむことができ、日々変化するGoogleのアルゴリズムにも臨機応変に対応することを可能としています。
コンテンツの質やカテゴリー分け、内部リンクといったものを工夫しつつ、これらの内部SEO対策機能を有効活用すれば、検索結果の順位において期待通りの結果が得られると思います。
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