英語の資格でメジャーなもの。その資格の内容や難易度を解説

英語の資格でメジャーなもの。その資格の内容や難易度を解説

少子高齢化、人口減少が進み、日本もこれからいよいよ本格的なグローバル化が進みます。

それに伴い、今後は増々英語力が必要になってくることが予想されます。

そのため、英語の資格を取りたいと考えている人も増えていますが、英語に関しては色んな資格があってどれが良いかわからないと悩んでいる人も多いと思います。

どうせ受けるなら自分の目指す将来に役立つものを受けたいものです。

ここでは、日本国内にある英語に関するメジャーな資格を紹介し、それぞれの資格の内容・特徴や難易度などを解説しています。

英語の資格を選ぶ際の参考にして頂ければ幸いです。

実用英語技能検定(英検)

実用英語技能検定(英検)は、国内では最も有名な英語資格試験の一つで、公益財団法人 日本英語検定協会が実施する英語技能の検定試験です。

50年以上の歴史があり、2017年度の総志願者数は366万超え。

学生の受験者が多く、国内の英語の資格試験では最も受験者数の多い試験です。

身の回りの日常会話から、教養を深める社会的な題材まで、実際に英語を使用する場面を想定し、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能のバランスを重視して試験が行われます。

試験は、年に3回、全国の会場で行われます。

実用英語技能検定試験の概要

年齢・性別・学歴・国籍に関係なく、どなたでも受験できます。

試験は、レベルごとに1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級と7つの級が設定されており、英語レベルに応じて、どの級からでも受験することができます。

4級、5級は、リーディング・リスニングの2技能、
3級以上はリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能がテストされます。

3級以上は1次試験と2次試験に別れ、次の要領で試験が実施されます。

試験時間は級ごとに異なります。

1次試験2次試験(面接)
1級筆記試験(100分)
リスニング(約35分)
約7~10分
準1級筆記試験(90分)
リスニング(約30分)
約8分
2級筆記試験(85分)
リスニング(約25分)
約7分
準2級筆記試験(75分)
リスニング(約25分)
約6分
3級筆記試験(50分)
リスニング(約25分)
約5分

英検1級合格者は、全国通訳案内士試験において筆記(通訳ガイド試験)において筆記(一次)試験の外国語(英語)科目の受験が免除されます。

実用英語技能検定の難易度

英検の級ごとの必要単語数と難易度(想定されるレベル)の目安は以下の通りです。

履歴書に記入して評価されるのは高校卒業程度の2級からが一般的な目安です。

英検の級
必要単語数(目安)
レベル(難易度)
1級
10,000語
大学上級程度
準1級
8,000語
大学中級程度
2級
5,800語
高校卒業程度
準2級
4,000語
高校中級程度
3級
2,500語
中学卒業程度
4級
1200語
中学中級程度
5級
600語
中学初級程度

TOEIC

TOEIC(Test of English for International Communication:トーイック)とは、英語を母国語としない人の英語コミュニケーション力をはかる世界共通テストです。

ビジネスで使う単語やフレーズが多く出題されるため、ビジネスマン向けのテストと認識されており、ビジネスマンの英語能力を判定する基準として広く活用されています。

TOEICには、5つの種類がありますが、一般的にTOEICテストと言うと「TOEIC Listening & Reading Test」を指します。

就職・転職活動や社内での昇進試験などでその判断基準として多く使用されるため、ビジネスマンには圧倒的に人気があります。英検の次に受験者が多い英語の試験です。

合否の判定ではなく10点から990点までのスコアで評価される試験です。

外資系企業を含む多くの企業が採用や昇進・昇給、またグローバルな部署への配置の基準としてTOEICの点数を採用しています。

TOEICの概要

年齢・性別・学歴・国籍に関係なく、誰でも受験できます。

TOEICは、
・リスニング(約45分間・100問)
・リーディング(75分間・100問)
の合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストです。

英検と異なりスピーキングの試験はありません。

年に10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)全国約80都市で実施され、合否ではなくスコアで結果が出ます。

国際的な試験の割には欧米諸国での知名度が低いのですが、国内での就職・転職活動には英語資格の中では最もおすすめの資格です。

TOEICには有効期限があると勘違いされている方もいますが、有効期限は存在しません

ただし、スコアレポート、公式認定証の再発行に関しては注意が必要で、2年という再発行期間が設けられています。

学校や企業などでは「TOEICは受験から2年以内のもののみ有効」とスコアの証明が必要な場合もありますので注意を要します。

TOEICで900点をとると、全国通訳案内士試験において筆記(一次)試験の外国語(英語)科目の受験が免除されます。

但し、この場合は、受験する全国通訳案内士試験と同年度もしくは前年度に取得した公開テストのスコアに限られます

TOEICの難易度

TOEICの点数ごとの難易度(想定されるレベル)の目安は以下の通りです。

履歴書に記入して評価されるのは600点から、グローバルな部署で即戦力として使えるレベルは800点からというのが一般的な目安です。

TOEIC点数会話レベルレベル(難易度)
900点~990点十分なコミュニケーションが可能英検1級程度
800点~900点英検準1級程度
700点~800点どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている英検2級~英検準1級程度
600点~700点英検2級程度
400点~600点日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる英検準2級~英検2級程度
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TOEFL

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、日本人など英語を母語としない人が対象の試験で、英語でのコミュニケーション能力を測る試験です。

大学のキャンパスや教室といった実生活でのコミュニケーションに必要な、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定します。

TOEFLは、アメリカをはじめ、英語圏の大学や大学院へ入学する際に必要な英語力を測る為のテストとしてよく知られており、大学の授業を英語で受けられるか判断する試験のため、出題される内容も科学や環境などアカデミックで難易度が高いのが特徴です。

尚、アメリカ以外での進学や移住は、IELTSが活用されています。

TOEFLの概要

年齢・性別・学歴・国籍に関係なく、誰でも受験できます。

TOEFLは毎月、全国の地域別の会場で実施されます。

2019年8月1日以降に実施されるTOEFL iBTテストは、全体の試験時間が30分短縮され3時間になります。

テスト項目は、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4科目(各30点)で、テスト結果は0~120点のスコアで表示されます。

英語圏の大学へ留学する場合は、願書と同時にTOEFLスコアの提出を求められることも多く、大学のレベルで差がありますが70~80点以上が一つの目安です。

尚、スコアの有効期限は2年です。

TOEFLの難易度

TOEFLの点数ごとの難易度の目安は、TOEICや英検と比較すると以下の通りです。

80点以上を取得すると、一部の大学を除いて、ほぼ全ての大学の語学入学基準を満たします。

TOEFL点数TOEIC点数英検の級
100~1209901級
70~90800~980準1級
50~60600~8002級

IELTS(アイエルツ)

IELTS(アイエルツ:International English Language Testing System)はブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS オーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構が共同で運営する試験です。

IELTSはオーストラリア、イギリス、カナダ、ニュージーランド、南アフリカ共和国のほとんどの教育機関で受け入れられ、海外留学や研修の英語力証明をはじめ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダへの移住の必要資格となっています。

英検、TOEICと比較して世界的認知度が圧倒的に高いのが特徴です。

日本国内では、実用英語技能検定を実施している公益財団法人日本英語検定協会がこの試験を実施しています。

IELTSは、アメリカでもTOEFLに代わる試験として3000以上の大学が入学審査の際に採用しています。日本でも大学生を中心に、受験者数が急増しています。

IELTS(アイエルツ)の概要

受験資格は16歳以上となっています。

IELTSには、アカデミック・モジュールと呼ばれる進学用とジェネラル・トレーニング・モジュールと呼ばれる移住用の2種類があります。

試験はリスニング、ライティング、リーディング、スピーキングの4つで、リーディングとライティングにはアカデミック・モジュールととジェネラル・トレーニング・モジュールで弛緩が分かれますので用途によって選びます。

テストは合格、不合格などはなく1.0~9.0まで0.5刻みでスコアが出ます。

海外の大学に留学する場合は6.0から6.5で足切りするとこともあります。

海外で働きたい人は5.0以上のスコアがほしいところです。

科目
試験時間・問題数
試験の内容
リスニング
30分:40問
日常的な会話や話し言葉から、講義、セミナーまで多岐にわたる内容が出題されます。リスニングは1回づつしか流れません。
リーディング
60分:40問
試験では文章が3つ(トータルで約2,000~2,750語)出され、これらに対してさまざまな形式の問題が40問出題されます。
ライティング
60分:2問
General Training、Academic両方とも、各問題に最低150~250単語で自分の考えなどを論述します(論文問題)。
スピーキング
15~20分
 3つのセクションに分かれており、マン・ツー・マンのディスカッション形式で実施されます。

IELTS(アイエルツ)の難易度

IELTS(アイエルツ)の難易度の目安は、英検やTOEICの点数と比較した場合におよそ次の通りとなります。

IELTS英検TOEIC
8.0~9.0
7.0~8.01級以上900~990
6.0~7.0準1級以上750~900
5.0~6.02級以上550~750
4.0~5.0準2級以上450~550

全国通訳案内士試験

全国通訳案内士は、英語関連の資格では、唯一の国家資格です。

通訳ガイド制度について、改正通訳案内士法が平成30年1月4日に施行され、通訳案内士の名称が、全国通訳案内士と改められました。

また、それと同時に現在増えている外国人観光客に対応するため、通訳案内士の業務独占規制も廃止されました。

これにより、無資格者であっても、有償で通訳案内業務を行えるようになりましたが、資格保有者は英語レベルや日本についての知識も証明できるため、海外からのクライアントが多い会社などでは、採用で評価されますが、正社員としての需要はさほど多くありません。

このため、フリーランスやボランティアで活動する人が多いのが現状です。

尚、全国通訳案内士には、旅程管理の実務や災害時の対応等の通訳案内士が実務において求められる知識について、5年ごとに登録研修機関が行う定期的な研修「登録研修機関研修」を受講することが義務づけられました。平成32年度より順次開始予定です。

全国通訳案内士の概要

全国通訳案内士試験は、全国通訳案内士として必要な知識及び能力を有するかどうかを判定することを目的として毎年1回実施されます。

年齢・性別・学歴・国籍に関係なく、どなたでも受験できます。

1次試験はペーパーテスト、2次試験は面接試験になります。

例年、1次試験は8月、2次試験は12月にあります。

1次試験(マークシート方式)では
・外国語(英語など)(120分)
・通訳案内の実務(20分)
・日本地理(40分)
・日本歴史(40分)
・一般常識(20分)
の5科目で合格基準点以上を取得する必要があります。

2018年現在の合格基準点は、「外国語(英語など)」「日本地理」「日本歴史」では100点配分のうち70点「一般常識」「通訳案内の実務」はそれぞれ50点配分のうち30点以上となります。

2次試験は10分程度の口述試験が行われます。

尚、英語の筆記試験は、英検1級もしくは、TOEICスコア900点以上などの要件を満たせば免除されます。また、前年度の合格科目は、翌年に限り該当の科目が免除されます。

全国通訳案内士の難易度

全国通訳案内士試験は、英語の知識の他に、地理や歴史など日本についての知識も必要です。国家資格だけあって難易度は高くなります。

英語の筆記試験では、TOEICで800点以上の実力というのが一つの目安です。

平成30年度の合格率は9.8%で、平成29年の15.6%から6ポイント近く下がりました。

国連英検(国際連合公用語英語検定試験)

国連英検(国際連合公用語英語検定試験)は1981年に始まり長い歴史を持つ英語検定試験です。

試験は年に2回、全国主要都市で実施されます。

国連英検試験の概要

受験級は、特AとA級のプロフェッショナルレベルと、B~E級のスキルアップレベルまでの全部で6つの級があり、中学生から社会人、シニアまでの幅広い方々を対象としています。

年齢・性別・学歴・国籍に関係なく、どなたでも受験できます。

国連が理念として掲げる「国際理解」や「国際協力」をコンセプトとしているため、試験内容が世界平和、地球環境、世界の政治・経済、人権など、国連の活動に沿ったものとなっていることが大きな特徴です。

単なる語学力の判定にとどまらず、今まさに地球上で問われている問題を認識し、自分の考えや解決策を論理的に伝達する表現力が求められる試験です。

高等学校卒業程度認定や警視庁の採用試験などの評価資格としても認められています。

国連英検試験の難易度

国連英検試験の難易度の目安はTOEICの点数と比較した場合におよそ次の通りとなります。

受験級TOEIC点数レベル
特A級990点英語力はもちろんですが国際的に通用する知識・情報なども要求される点に特徴があります。文化、経済等、多くの分野の問題を自由に討論する能力が要求されます。
A級900点程度英字新聞等の記事、小説や劇の一場面などを短時間に理解する、あるテーマについて論理的にまとまった内容を英文で表現する、外国人と日常の身近な出来事、時事問題などに関して討論する能力が求められます。
B級750点程度英字新聞や雑誌の比較的やさしい記事、日常生活で遭遇する場面を扱った会話文、読みやすい随筆や短編小説などが理解できる読解力が要求されます。
C級550点程度高校修了程度の文法・文型に基づく英語の理解力が要求されます。
D級500点程度高校1、2年程度の文法・文型に基づく英語の理解力が要求されます。
E級400点程度中学修了程度の文法・文型に基づく英語の理解力が要求されます。

受験者数や合格率は非公開です。

まとめ

以上、日本国内にある英語に関するメジャーな資格を紹介し、それぞれの資格の内容・特徴や難易度などを解説してきました。

英語資格の取得を目指す理由は様々だと思います。

多くの場合、資格は、ビジネスで活かしたい、留学に必要、スキルを証明したい、といったことで必要になりますが、特段の事情がない限り、日本国内で活躍する社会人が受験する英語資格としては、英検又はTOEICがおすすめです。

英検は、教育機関で多く採用され、TOEICは、国内のビジネスの第一線で働く社会人に限ると、認知度、人気どちらもナンバーワンの資格です。

TOEICは、大学入試のAO試験など推薦入試で使用されることもありますし、就職・転職における採用基準としてや昇進やグローバルな部署への配置転換時にも基準として活用されます。

そして、アメリカの教育機関に進学するならTOEFLアメリカ以外の国への進学や移住ならIELTSがおすすめです。

日本の分化も学習した通訳として活躍したいなら全国通訳案内士となります。

フリーランスやボランティアとして活動されている方もいます。

資格評価推奨されるランク
実用英語技能検定(英検)国内の教育機関で評価2級以上
TOEIC国内のビジネスマンで評価700点以上
TOEFLアメリカの教育機関に進学に評価70点以上
IELTSアメリカ以外への進学や移住時に評価5.0以上
全国通訳案内士日本の知識もありと評価国家試験合格
国連英検外交官や国連職員として評価B級以上

尚、資格は関係なく、急きょビジネスで海外の人とのコミュニケーション能力が必要になった、グローバルな部署へ異動になった、など短期間でビジネス英会話のスキルが必要になった場合は、短期間でビジネス英語力を身につける短期集中型英会話スクールに通うという選択肢が、

また、急がないが自分のペースでじっくりビジネス英会話を学びたいという人には、ビジネス英会話に特化したおすすめオンライン英会話という選択肢が、

いっそ海外へ留学して海外の分化に触れながら英語を学習したいという場合は、フィリピンのセブ島への英語留学という選択肢もあります。

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