近年は、大手キャリアも料金を下げてきていますが、通信容量が少ないユーザーの場合は、やはり格安スマホと言われるものの方が安くなります。
そして、その乗り換え先として人気の高い格安スマホの一つが、mineo(マイネオ)です。
ここでは、格安スマホのmineo(マイネオ)が選ばれる理由(特徴)と、今のスマホはそのまま使い、SIMだけ交換してmineoに乗り換える手順を解説しています。
格安SIMだけmineoで購入し、お手元のスマホに挿して使うと、電話帳や画像、アプリもLINEもそのまま使え、簡単手続で通信費の大幅削減が期待できます。
尚、格安SIMって何?格安スマホとどう違うの、といった方は下の記事でまとめていますので参照して頂ければと思います。
格安スマホのmineoとは?mineoが選ばれる理由
mineoの特徴
まず、mineo(マイネオ)の特徴はざっと以下の通りです。
- バックグラウンドがしっかりしていて評判の良さもトップクラス
- 3大キャリアに対応しているためSIMの差し替えだけでつかえるようになる
- 全てのプランでSMS機能が無料で付いている
- 動作確認が済んだiPhoneやスマホの種類が多い
- 取り扱いスマホ端末が多い
- 契約期間の縛りなし
- 大手キャリアのメールアドレスは使えなくなる
バックグラウンドがしっかりしていて評判の良さもトップクラス
mineoは、関西電力グループが提供している格安スマホサービスです。
バックグラウンドがしっかりしており、格安スマホでも全国にショップを展開していますので、格安スマホが初めての方でも安心して乗り換えることができます。
ショップでは、SIMカードの差し替えや初期設定もしてくれます(有料)。
格安スマホの中でも顧客満足度が最も高いと言われている通信業者で、特に料金設定は、5GBで1,518円(税込)と格安スマホ中でも良心的です。
3大キャリアに対応しているためSIMの差し替えだけでつかえるようになる
mineoは、いわゆる格安スマホです。
自社で設備を用意するのではなく必要な回線設備を大手携帯会社(docomo、au、Softbank)から借りてコストを抑えているため格安料金でサービスを提供することができます。
そのため、現在お使いのスマホ端末がこのいずれでも、同じキャリアの回線プランを申し込めば、SIMロックの解除をせずに格安SIMを差し替えだけでそのまま使うことができます。
- auで購入した端末であればAプラン
- ドコモで購入した端末であればDプラン
- ソフトバンクで購入した端末であればSプラン
スマホ端末によっては、購入から101日経過していない場合や端末代金の支払いが終わっていない場合などはSIMロック解除ができないといった制約もありますので、SIMロックの解除が不要というのは助かります。
勿論、今の電話番号をそのまま引き続き使うことができます(MNP)。
全てのプランでSMS機能が無料で付いている
mineoは全てのプランでSMS(ショートメッセージサービス)が無料で付いています。
従って、LINEやTwitterなど「SMS認証」が必要なアプリでも問題なく使えます。
動作確認が済んだiPhoneやスマホの種類が多い
今まで使っていたスマホに格安SIMだけを契約して挿入して使用する場合、スマホとSIMの相性でうまく動作しないケースがあります。
格安SIM業者は動作確認が済んだスマホを公式サイトで公開していますが、mineoは動作確認が済んだiPhoneやスマホの種類が多いという特徴があります。
スマホを買い替えずに格安スマホに移行できる点が魅力です。
取り扱いスマホ端末が多い
mineoは、iPhoneをはじめ、各種Android端末も多数取り揃えています(時期によっては在庫が無い場合もあります)。
しかもその料金は、同じ機種でも大手キャリアが設定している料金より安めです。
機種は申し込む時期や在庫によって変わってきますが、他の格安スマホより種類は多めです。
支払いは一括払いと分割払いから選べます。
例えば24回払いの分割払いを選択した場合、この料金にデータ通信料と通話料をプラスした金額が月額利用料となります。
取り扱い機種が多いためスマホ端末ごと乗り換える場合も選択肢が増えます。
契約期間の縛りなし
電気通信事業法の改正に伴い、大手キャリアでは契約期間の縛りが廃止される方向に進んでます。mineoも最低契約期間といった縛りはありません。
いつでも解約でき、解約料(解除料)もありません。
大手キャリアのメールアドレスは使えなくなる
電話帳やLINEをはじめ、各種アプリもこれまで通り利用できますが、大手キャリアのメールアドレスは使えなくなります。
尚、mineoは、通信品質の評判はいいようですが、やはり格安スマホですので回線が込み合う時間帯や場所によっては通信速度が遅くなる場合があることを覚悟する必要があります。
mineoの料金プラン
mineoに乗り換えたい、契約したい場合のプランの選び方は簡単です。
スマホ端末が手元にあって、格安SIMのみを購入する場合にかかる月額料金は、
データ通信料+通話料+(オプション)です。
それぞれの料金を見てみます。
データ通信料
プランは、「タイプ」と「基本データ容量」から選んで契約します。
データ通信に加えて音声通話も必要な場合(通常はこちら)はデュアルタイプになります。
例えば、
- 音声通話が可能なデュアルタイプ
- データ容量5GB
を選択した場合の月額料金は1,518円(税込み)です。
通話料金は、別途かかります(下で説明)。
ちなみに、電話機能(音声通話機能)を必要としないタブレット端末などの場合は、データ通信のみ(シングルタイプ)の1,265円で済みます。
データ容量は、使用状況を確認しながら後から自分に合ったプランに何度でも変更できます。
通話料
次に通話料です。
docomoやau、Softbankといったキャリアから格安スマホにのりかえる場合、データ通信料は安く抑えられても結局は電話代で高くなってしまう場合があります。
その点、mineoは通話料で高くならない為の通話定額オプションも用意しています。
通話オプション契約をしない場合は、20円/30秒(従量制)が適用されます。
通話オプションには、
- mineoでんわ
- mineoでんわ10分かけ放題
- 通話定額30と通話定額60
があります。それぞれのサービス内容は以下の通りです。
mineoでんわとmineoでんわ10分かけ放題は専用アプリからの発信となります。この場合、通話の音質は若干落ちるようです。
mineoでんわ
音声通話料金は、mineoの専用アプリ(mineoでんわ)で、通常30秒で22円かかる通話料を10円に抑えることができます(無料です)。
電話は滅多にせず、しても数分で済ませるという方はこれで問題ありません。
mineoでんわ 10分かけ放題
10分以内の電話をよくかける場合は、mineoの専用アプリ(mineoでんわ)で10分かけ放題の「mineoでんわ 10分かけ放題(月額料金935円)がお得です。
電話はよくするが、用件だけで済ませるため長話はしないという方で、月に40分以上電話をする方にはこちらがおすすめです。
専用アプリ「mineoでんわ」以外から発信された場合は22円/30秒の国内通話料がかかります。
通話定額30と通話定額60
その他にも、
- 月間最大30分間の国内通話が定額の通話定額30:月額924円)
- 月間最大60分間の国内通話が定額の通話定額60:月額1,848円)
などのオプションがあります。
頻度は少ないものの、毎月まとまった通話をする人にはおすすです。
mineoでLaLa Callを使うと通話料がもっとお得に
mineoは、通話料をより安くするために開発されたアプリ「LaLa Call(ララコール)」を使うことで通話料を安くできます。
月額基本料は、110円(税込み)です。
頻繁には電話しないものの、時々、携帯電話や固定電話に電話をするといった方は、このLaLa Callを使えば、通話料をもっと安く抑えることができるかもしれません。
LaLa Call 基本料金:110円 | |
通話先 | 料金 |
---|---|
携帯電話への通話 | 30秒8.8円 |
固定電話への通話 | 3分8.8円 |
LaLa Call同士の通話 | 無料 |
例えば、毎日のように携帯電話宛てに5分ほどの電話をする場合は、LaLa Callでは、月額2,400円ほどかかりますので、mineoでんわ 10分かけ放題がお得になりますが、殆ど電話をしない(例えば3分の電話を10回ほど)であれば、LaLa Callが安く済みます。
自分の電話の利用頻度に合わせて選ぶことができます。
LaLa Callは、こちらからダウンロードすることができます。
料金シミュレーションで節約額を確認
現在お使いのスマホからどれくらい節約できるかは、公式ページの料金シミュレーションを使うと簡単に確認できます。
例えば、ネットはあまり使わない(殆どが家のWi-Fiで使用)のでデータ容量は1GBにし、電話はmineoでんわ10分かけ放題に加入すると、auプランでは合計2,233円(税込)になります。
殆ど電話をかけない場合は、mineoでんわ10分かけ放題への加入も必要ないかもしれません。加入しない場合は、1,298円(税込)ですみます。
また、端末ごと新しくする場合は、スマホ端末も選べます。
端末は機種によって月額の費用(分割費用)が異なりますが、例えば分割料金が1,000円の場合は、その金額が上記の金額にプラスされます。
これに契約事務手数料3,300円とSIMカード発行料440円の合計3,740円が初期費用として必要になります。
mineoの格安SIMを申し込む手順
それでは、実際にmineoの格安SIMを申し込む手順を解説します。
mineoのお申込みは公式ページから簡単に行うことができます。
mineoに乗り換えるには、
- mineoの格安SIM(カード)だけを購入して手元のスマホに差し込んで使う
- 格安SIM(カード)とスマホ端末がセットになった格安スマホを購入する
といった2通りの方法があります。
mineoでは、どちらの方法でも格安スマホにすることができますが、ここでは、auのスマホ(iPhone)を持っている人が、mineoでSIMカード(データ通信+音声通話)だけを購入し、現在の電話番号を引き継ぐという契約手順を解説します。
mineoを申込む前の確認と準備
申し込み前の確認
手持ちのスマホ端末がmineoのSIMで動作するか確認
今、持っているスマホ端末を継続して使用し、SIMだけをmineoに変える場合は、スマホ端末が新しいSIMで動作するかどうか予め確認しておく必要があります。
スマホ端末が新しいSIMで動作するかどうかは、動作確認済み端末検索で確認します。
参考:動作確認済み端末検索
動作確認済機種一覧に記載されている端末は、基本的にmineoのSIMカードを挿しても問題なく使えることが保証されています。
SIMロックの解除は必要か?
利用予定の端末やプランにより、SIMロック解除が必要な場合と不要な場合があります。
例えば、auのiPhone8を使っている場合に、mineoのAプラン(auプラン)を申し込む場合は、使用する回線が同じですのでSIMロックの解除は不要です。
しかし、ドコモやソフトバンクのiPhone8を使っている場合に、mineoのAプラン(auプラン)を申し込む場合は、使用する回線が変わりますのでSIMロックの解除が必要になります。
また、お使いのスマホ端末によってもSIMロックの解除が必要になる場合があります。
SIMロックの解除が必要かは、上の動作確認済み端末検索で確認することができます。
そして、SIMロックの解除の仕方は各キャリアのページで確認することができます。
詳細は下のページで確認してみて下さい。
尚、SIMロック解除を自分で行う場合は、キャリアの専用サイトが契約中にしか利用できないため原則として契約中にしかできません。
誤ってSIMロック解除前にキャリアを解約をしてしまった場合は、キャリアのショップで有料で手続きする必要があります。
申し込み前の準備
mineoのSIMで動作確認済であることが確認できれば申し込みに進みます。
SIMを新規に申し込む場合は、
- MNP予約番号
- ご本人名義のクレジットカードと
- 連絡用メールアドレスと電話番号
- ご本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
が必要です。
MNP予約番号
MNPとは、携帯電話会社を変更した場合に、電話番号はそのままで、変更後の携帯電話会社のサービスをご利用できる制度です。
MNP予約番号は、現在契約している携帯電話会社に電話して聞きます。
切り替えのタイミングによっては、現在契約しているキャリアの違約金も発生します。MNP予約番号を聞く際に説明がありますので確認しておきましょう。
mineoへの申込み手順
準備ができたら、「mineoに申し込む」ボタンを押して「申し込み手続き」へ進みます。
プランの選択
「SIMカードのみを購入する」を選びます。
プランは、例えば、ドコモのサービスエリアに対応している端末を持っている場合は、Dプランを選びます。
次に5G通信オプションの利用有無を選びます。
続いて、タイプで、「デュアルタイプ:データ通信+音声通話」を、コース(データ容量)で、「5GB」を、データ使い放題サービスで「申し込まない」を選択することにします。
通話サービスは自分が電話をする頻度を考慮して適当なものを選択します。
ここでは「申し込まない」を選択することにします。
オプションサービスの選択
オプションサービスを選ぶでは、落下や水没など、万が一端末が故障しても修理や交換用端末を受け取ることができる「持込み端末安心保証サービス」のみを選択することにします。
結果、
- 初期費用が3,740円
- 月額料金は2,071円になりました(ユニバーサルサービス料3円込み)。
eoIDの登録
「次に進む」をクリックして先に進むと「はじめての方・eoIDをお持ちでない方」「eoIDをお持ちの方」という選択ボタンが表示されますので、「新規登録」をクリックし、「通常のお申込み」にチェックして「次に進む」をクリックします。
MNP情報の入力
携帯電話番号ポータビリティ(MNP)のお申し込み画面が表示されますので、「現在ご利用中の電話番号を引き継ぐ」と「mineo契約者(申込者)と同一名義」を選択。
MNP情報(MNP予約番号、現在の電話番号、MNP予約番号の有効期限)を入力して「次に進む」をクリックします。
契約者情報・支払い方法・本人確認書類のアップロード
契約者情報と支払い方法を入力し、本人確認用書類をアップロードします。
最後にmineo規約を確認したら「同意する」をクリック。確認画面が表示されるので確認したら「申し込みを確定する」をクリックします。
申込みが完了したら、手続き完了のメールが届きますので、受信したら本文内にある「お申し込み完了手続きURL」をクリックします。
これでmineoの申し込み手続きは全て完了です。
1~2日でSIMが出荷され、2~3日で自宅に届きます。
mineoを申し込むにあたって気になる点
スマホが使えない日が発生する?
旧スマホが使えなくなるのは、現在のキャリアからmineoにMNPが移った時点です。
- 従って、「MNP予約番号」を取得した段階ではまだ旧スマホは使えます。
- mineoに申し込む際にネットで「MNP予約番号」入力し、新規契約の手続きを行っても、まだMNPはmineoに移りませんので旧スマホは使えます。
- 数日後、新しいSIMが届きますので、それをもとにmineoで「MNP転入切替・回線切替」手続きを行います。この時点で旧スマホは自動的に解約になり使えなくなります。
- その後、送ってきたSIMをスマホにセットすると数分~数十分でauからmineoにMNP転入切替・回線切替の手続きが完了し、mineoとして使えるようになります。
このように、MNP転入切替・回線切替手続きをしてSIMカードをセットするまでの数分から数十分ほどはスマホが使えない時間帯は発生しますが、長時間にわたりスマホが使えないということはありません。
初期設定を行う
申し込みが完了すると審査を経て、数日後にSIMカードが契約の住所まで配送されます。
SIMカードが到着したら、同封の書類を確認し、
- SIMロックの解除(必要な場合)
- MNP転入切替・回線切替手続き
- SIMカードを取り付けてテストコール「111」(通話料無料)
- ネットワーク設定
の順で初期設定を行います。
①のSIMロックの解除は同じ回線を使うプランで契約する場合は不要です。
②の「MNP転入切替・回線切替手続き」を行うと、キャリアの通信サービスが利用できなくなり、③の「SIMカードを取り付けてテストコール「111」(通話料無料)」でガイダンスが確認できれば切替手続きは完了します。
最後の④「ネットワーク設定」は、mineoのSIMでインターネットなどのデータ通信を行うための設定です。インターネットを利用する場合は設定しなければなりません。
②の「MNP転入切替・回線切替手続き」から④の「ネットワーク設定」は、mineoから送られてきた手順書通りにやれば問題なく完了します。
以上で、mineoの環境でスマホが使えるようになり、これまで利用してきたキャリアとの契約は自動的に解約となります。
まとめ
キャリアから格安スマホへの変更は、効果的な家計節約術の一つです。
そして、ここでは、お手元のスマホを有効活用したいという方に、格安SIMだけを購入する場合におすすめの格安スマホ:mineo(マイネオ)を例に手順を紹介してきました。
mineoは格安スマホの中でも最も評判が良いと言われている通信業者の一つです。
特に月額利用料金の安さで選ばれています。
普段は家のWi-Fiを中心に利用するため、通信速度もそこそこで安さを優先するといった方におすすめです(尚、通信速度も格安スマホの中では好評です)。
最初の一歩が申込みや設定などで面倒なので拒絶反応を起こしている方も少なくないと思いますが、一度手続きをしてしまえばその後はずっと通信費のコストをダウンさせることができるので是非やっておきたい節約の一つです。
mineoは初めて格安スマホに切り替える方、格安スマホを色々比較して迷っている方、どの格安スマホがいいのわからない方におすすめです。
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