稼げる資格

その資格を取得するとどれくらい稼げるのか、どれくらいの年収アップが期待できるのかは、資格を選ぶ上で重要な要素になります。

資格の中には取得しても年収に全く影響しないものや、取得すると資格手当や昇給などで大幅な年収アップが見込めるもの、また独立して大きく稼げるものまで様々なものがあります。

ここでは、特に、取得すると独立しても企業でも大幅な年収アップが見込める稼げる資格を厳選して紹介しています。

定年後に役立つ資格や独立できる資格、また、受験資格のない資格や転職に役立つ資格については下の記事でまとめていますので必要に応じて参考にして頂ければと思います。

稼げる資格の特徴

稼ぎやすい資格は業務独占資格

稼げる資格に共通していることは、一定の需要があり、その需要に応えるために高度な知識や技術があることを証明できる資格であるということです。

需要があり、高度な知識や技術が必要となる仕事は少なくありませんが、特に、無資格者がその業務を行うと支障をきたしかねないとして、有資格者しかその業務ができないように法律で定められている業務独占資格であれば、より稼ぎやすくなります。

医師や弁護士、税理士、司法書士といったものがこの業務独占資格に該当します。

業務独占資格であれば、有資格者が飽和状態にもなりにくいので独立して稼ぐことも可能です。

稼ぎやすい資格は専門性の高い資格

また、業務独占資格ではないものの、持っていれば、企業内で資格手当が支給される、昇進・昇格時に優遇される、転職時に年収面で厚遇される資格があります。

技術者など専門的スキルの高さを証明できる資格です。

稼げる資格の定義

稼げるといっても抽象的です。

ここでは、サラリーマンの平均年収と言われている440万円を目安に、それより30%以上の平均年収(600万円以上)がある資格を稼げる資格として紹介しています。

尚、ここで紹介する収入はあくまでも企業に勤めている人と独立開業した人を含めた平均値で、その算出のもととなるデータも地域や企業、年齢といったものでバラバラです。

従って、平均年収はあくまでも目安として目を通して頂ければと思います。

稼げる資格(独立しても稼げる資格)

ここでは、

  1. 業務独占資格で独立しても稼げる資格と、
  2. 資格手当や昇給・昇格などで大幅な年収アップが期待できる資格

に分けて稼げる資格を紹介します。

まずは、独立しても稼げる資格です。

殆どが有資格者しかその業務ができないように法律で定められている業務独占資格です。

独立しても稼げるほどの資格なので、当然、企業の中で働く場合も高収入が期待できます。

弁護士

稼げる度  

平均年収:約1,000万円

弁護士には多くの特権が与えられているため資格の中で最も稼ぎやすい資格と言えます。

弁護士の平均年収は、1,000万円と言われていますが、これはあくまでも平均です。

新人弁護士であれば、企業に勤めて400万円から700万円、20年以上のベテランになると3,000万円を超えてくる人もいます。

独立すると平均年収は1,500万円ほどと、企業に勤めている人よりも年収は高くなる傾向にありますが、これは独立する人が一定の経験を積んだ人であるためです。

独立すると成功者とそうでない人の稼げる年収の差も大きくなります

参考:司法試験の詳細

試験の区分 国家資格
受験資格 法科大学院を修了するか、司法試験予備試験に合格した者
合格率 30%前後(司法試験予備試験の合格率は4%前後)
試験日時
試験の方法
2019年は、論文式試験が2019年5月15日と16日、18日、短答式試験が5月19日
短答式と論文式による筆記
難易度 非常に難しい
学習期間 5年(5000時間)

公認会計士

稼げる度  

平均年収:約850万円

公認会計士とは監査業務や財務・経理、会計の専門家です。

経営状況の報告に問題がないことを証明するために、法律上、公認会計士の監査が必要になりますので需要は安定しています。

公認会計士になるためには、司法試験と並んで最難関とされる公認会計士試験の合格し、その後、2年間の実務経験と実務補習所での単位取得を経て修了考査に合格する必要があります。

税理士と異なり、公認会計士は監査法人やコンサルタント会社、一般企業などへ就職する場合でも比較的高い年収で迎えられます。

そして、開業した場合の平均年収は1,000万円以上と言われています。

勿論、開業税理士と同じく、専門性の高さや集客能力、営業努力によって年収3,000万円以上も可能と言われています。

参考:公認会計士試験の詳細

試験の区分 国家資格
受験資格 年齢・性別・学歴に関係なく、誰でも受験できます。
合格率 短答式試験;25%ほど
論文式試験:35%ほど
試験日時
試験の方法
短答式試験は年2回。
例年、12月と5月に実施
難易度 非常に難しい
学習期間 2年~(3500時間)

弁理士

稼げる度  

平均年収:約750万円

弁理士は、特許権・実用新案権・意匠権・商標権などの知的財産に関する専門家です。

弁理士は、理系出身者が多いことで有名な資格です。知的財産権に関する訴訟を弁護士と一緒に行うこともあるため法学部も多そうですが、法学部出身者が少ない理由は、弁護士資格を取得すれば、弁理士となる資格を有すると法律で定められているためです。

試験合格後は、特許事務所や裁判所、大学、研究所、一般の企業で働くことになりますが、知的財産に関する専門家として年収も高めです。

大手の特許事務所であれば50代には年収1,000万円を超えてきます。

専門的なスキルを高めて独立した場合、順調にクライアントを獲得していけば年収3,000万円も十分に可能です。

参考:弁理士試験の詳細

試験の区分 国家資格
受験資格 年齢・性別・学歴に関係なく、誰でも受験できます。
合格率 短答式が15%程度
論文式が25%程度
口述試験が95%程度
試験日時
試験の方法
年1回、例年
短答式試験:5月中旬~下旬
論文式試験の必須科目:6月下旬~7月上旬
論文式試験の選択科目:7月中旬~下旬
口述試験:10月中旬~下旬
難易度 非常に難しい
学習期間 2年~(3000時間)

税理士

稼げる度  

平均年収:約700万円

税理士は税務の専門家です。税務代理、税務書類の作成、税務相談は税理士の独占業務なので、需要が非常に安定しています。

中小企業や個人事業主から根強いニーズがありますし、企業の中でも経理部門や経営部門で活躍できますので弁護士同様、食うに困ることはまずありません。

しかし、近年は税理士の数も増え、競争が激化していることも事実です。

合格後は、まずは、会計事務所や一般企業で経験を積むことになりますが、この時の年収は、せいぜい300万円というのが実情です。

経験を積んで独立した場合でも年収300万円未満の人が全体の1/4というのが現状である一方で3,000万円以上稼いでいる人も少なくありません。

このように、年収の差が大きいのも税理士の特徴の一つです。

参考:税理士試験の詳細

試験の区分 国家資格
受験資格 学歴や業務経験など細かい規定あり
日商簿記1級、または全経簿記上級の合格者は受験資格が与えられます
合格率 科目ごとの合格率は、10~15%ほど
試験日時
試験の方法
会計学に属する科目(簿記論および財務諸表論)の2科目と、税法に属する科目(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法または酒税法、国税徴収法、住民税または事業税、固定資産税)から選択した3科目の合計5科目に合格すると税理士試験合格となります。
難易度 非常に難しい
学習期間 2年~(3000時間)

不動産鑑定士

稼げる度  

平均年収:約700万円

不動産鑑定士は、国や地方自治体、裁判所、銀行、あるいは一般の個人などから依頼を受け不動産の鑑定評価を独占して行うことができます。

試験合格後は、実務修習を受ける必要があり、この間、不動産鑑定事務所をはじめ、不動産会社、銀行、金融会社などで働くことになります。

不動産鑑定士の年収もこの実務経験を積んでいる間は、300万円前後から800万円前後とピンキリで、例えば、外資系で条件の良い金融会社に就職できれば、独立しなくても年収は1,000万円を超えてきます。

独立する場合は、国や各自治体からの依頼が一定数ありますが、独立して成功するためには、民間企業や個人からの依頼をより多く獲得することが必須です。

参考:不動産鑑定士の詳細

試験の区分 国家資格
受験資格 年齢・性別・学歴に関係なく、誰でも受験できます。
合格率 短答式が30%前後
論文式が15%前後
試験日時
試験の方法
短答式試験:例年5月の中旬(日曜日1日間)
論文式試験:例年7月下旬~8月上旬(日曜日を含む土・日・月曜日の連続する3日間)
難易度 非常に難しい
学習期間 2年~(2000時間)

司法書士

稼げる度  

平均年収:約650万円

他人の依頼を受けて、裁判所や検察庁、法務局に提出する書類を作成する仕事や、家屋や土地など不動産の権利に関する登記、会社設立時の商業登記、また、供託手続きにおける代理手続きなどを行う法律事務は司法書士の独占業務です。

また、法務大臣の認定を受けると、簡易裁判所が管轄する訴訟額140万円以下の民事事件において法廷で弁護活動の代理をすることもできます。

通常は、弁護士や税理士同様、試験合格後は、司法書士事務所や一般企業などに就職をして一定の実務経験を経て独立する流れになります。

就職している場合の収入は、税理士と同じく、せいぜい300万円というのが現状。独立後もピンキリで年収1,000万円以上という人もいれば年収200万円以下という人もいます。

参考:司法書士試験の詳細

試験の区分 国家資格
受験資格 年齢・性別・学歴に関係なく、誰でも受験できます。
合格率 3~4%前後
試験日時
試験の方法
年1回、例年
7月上旬に筆記試験
10月中旬に口述試験
難易度 非常に難しい
学習期間 2年~(3000時間)

一級建築士

稼げる度  

平均年収:約650万円

一級建築士は、木造や鉄筋コンクリートのビルや住宅、学校、商業施設、病院など、あらゆる建造物の設計、工事監理を行うことが出来る資格です。

一般的には、建築設計事務所や建設会社、ハウスメーカー、一般企業の建築部門などで実務をこなしながら資格を取得し、試験合格後は勤務を続けるか独立するかを選択することになります。

建築設計事務所に勤めた場合の年収は400万円ほどと低めですが、ハウスメーカー勤めの場合の平均的な年収は600万円ほどです。独立開業すると1,000万円以上も可能です。

参考:一級建築士試験の詳細

試験の区分 国家資格
受験資格 学歴+実務経験、資格+実務経験等、細かい規定があります
合格率 12%ほど
試験日時
試験の方法
学科の試験:例年7月
設計製図の試験:例年10月
難易度 難しい
学習期間 1年(1200時間)

稼げる資格(企業で年収アップが期待できる資格)

続いて、企業で働きながら資格手当を貰ったり、昇給や昇格で優遇されたり、また転職でも厚遇されて年収アップが期待できる資格です。

ここでは、サラリーマンの平均年収と言われている440万円を目安に、それよりも大幅に年収アップが期待できる資格を紹介します。

尚、ここで紹介する収入は、その算出のもととなるデータも地域や企業、年齢といったものでバラバラです。平均年収はあくまでも目安として目を通して頂ければと思います。

ITストラテジスト

稼げる度  

平均年収:約800万円

ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の中で最高峰の試験と捉えられています。

合格者は、超上流工程において、企業のトップマネジメントと共に、事業戦略・事業計画からシステム化計画の立案と実行を主導する戦略家としての能力を保有する者と認定され、社内でも非常に高い評価を受けます。

平均年収が一般の職種と比較して高いと言われているIT業界の中でも一時金や資格手当を出す企業も多く、資格手当だけでも年収が50万円以上アップする場合もあります。

高度なITと経営の知識を兼ね備えた者としてコンサルティング会社への就職や転職が有利になるほか、ITコンサルタントとして独立することも可能です。

参考:ITストラテジスト試験の詳細

試験の区分 国家資格
受験資格 年齢、学歴、国籍、性別、実務経験等に関係なく誰でも受験できます
合格率 15%ほど
試験日時
試験の方法
10月の第3日曜日
午前:四肢択一 午後:記述式と論述式
難易度 かなり難しい
学習期間 2年(1500時間)

システム監査技術者

稼げる度  

平均年収:約750万円

システム監査技術者試験は、ITストラテジストと並んで情報処理技術者試験の中で最も難易度の高い試験と捉えられています。

合格者は、高度IT人材として確立した専門分野をもち、監査対象から独立した立場で、情報システムや組込みシステムを総合的に点検・評価・検証して、監査報告の利用者に情報システムのガバナンス、マネジメント、コントロールの適切性などに対する保証を与えたり、又は改善のための助言を行うシステム監査のエキスパートです。

平均年収が一般の職種と比較して高いと言われているIT業界の中でも一時金や資格手当を出す企業も多く、資格手当だけでも年収が50万円以上アップする場合もあります。

参考:システム監査技術者試験の詳細

試験の区分 国家資格
受験資格 年齢、学歴、国籍、性別、実務経験等に関係なく誰でも受験できます
合格率 15%ほど
試験日時
試験の方法
10月の第3日曜日
午前:四肢択一 午後:記述式と論述式
難易度 かなり難しい
学習期間 2年(1500時間)

プロジェクトマネージャ

稼げる度  

平均年収:約750万円

プロジェクトマネージャ試験は、情報処理技術者試験の中でもITストラテジストやシステム監査技術者に次ぐ難関資格と捉えられています。

合格者は、プロジェクトやプロジェクトマネジメントの計画立案を行い、計画に基づいてプロジェクトを実行・管理する能力を保有する者と認定されます。

開発プロジェクトを抱えている企業では、プロジェクトマネージャはプロジェクトを成功に導き、プロジェクトメンバを教育できるマネージャとして高い評価を受けることができます。

平均年収が一般の職種と比較して高いと言われているIT業界の中でも一時金や資格手当を出す企業も多く、資格手当だけでも年収が50万円以上アップする場合もあります。

参考:プロジェクトマネージャ試験の詳細

試験の区分 国家資格
受験資格 年齢、学歴、国籍、性別、実務経験等に関係なく誰でも受験できます
合格率 15%ほど
試験日時
試験の方法
10月の第3日曜日
午前:四肢択一 午後:記述式と論述式
難易度 かなり難しい
学習期間 2年(1500時間)

TOEIC 800点

稼げる度  

平均年収:約700万円

TOEICは英語のコミュニケーション能力を判定するための試験です。合格・不合格はなく、10点から990点までのスコアで評価される試験です。

TOEICを推奨する会社の多くはグローバル展開している企業ですのでもともと平均年収は高めです。その中でもTOEICの高得点獲得者はグローバルな仕事を任せられる者として白羽の矢が立つなど優遇を受けます。

当然、高度な仕事になりますので年収もアップします。

高得点であればあるほど社内では優遇され、転職する場合などにも有利になりますが、十分なコミュニケーションが可能と判断される点数の目安が800点です。

参考:TOEICの詳細

試験の区分 民間資格
受験資格 年齢、学歴、国籍、性別、実務経験等に関係なく誰でも受験できます
合格率
試験日時
試験の方法
年に10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)全国約80都市で実施
2時間で200問に答えるマークシート方式
難易度 難しい
学習期間 1.5年(1000時間)

看護師

稼げる度  

平均年収:約550万円

看護師は、医療機関で医師の治療のサポートをしたり、病気やケガなどで不自由な生活を送る患者のお世話や相談に応じることを生業とする人です。

女性が大半を占める職業ですが、女性の職業としては平均年収は高め。

地方では、30代の女性が一般事務の仕事に就けば年収200万円がいいところですが、看護師はその倍以上の収入が得られます。

活躍できる場所は、病院・クリニックのほか、介護老人保健・福祉施設、訪問看護ステーション、企業の健康管理室などもあり、慢性的な人手不足ということもあって就職や転職に困ることもまずありません。

参考:看護師試験の詳細

試験の区分 国家資格
受験資格 正看護師国家試験の受験資格は、文部科学大臣指定の学校もしくは厚生労働大臣指定の看護師養成所を卒業することで得られます
合格率 例年、90%以上
試験日時
試験の方法
例年、10月中旬から11月中旬にかけて受験願書が配布・受付されて、翌年の2月中旬の日曜日に試験が実施
難易度 易しい
学習期間 3ヵ月(200時間)

稼げる資格のまとめ

以上、稼げる資格について紹介してきました。

ここで紹介した資格は、取得すれば、昇給・昇格に繋がったり、資格手当が貰えたりと今までより稼げるようになる資格であることは確かです。

しかし、より稼ぎたいと思って、独立した場合は、億を超える収入を稼いでいる人がいる一方で、失敗して廃業している人もいるのが現実です。

その差は、実務能力もさることながら、経営やマーケティングの知識、コミュニケーション能力や営業努力などにもあることを念頭に入れておきましょう。

尚、基本的に稼げる資格は、難易度が高い資格になります。

受験勉強から資格取得まで数年単位の時間がかかるものばかりですので、計画立てて取り組む覚悟が必要になります。