無料でブログを始める方法として無料ブログサービスを利用する方法があります。
独自ドメインを取ったり、サーバーをレンタルしたりと面倒なことが一切不要で、サービスを提供する業者のサイトに登録するだけで無料で自分のブログが開設・運営できます。
しかし、無料ブログはメリットばかりではありません。
ここでは、無料ブログのメリットとデメリットを整理しています。
無料ブログのメリット
まずは、無料ブログのメリットです。
無料ブログとは、業者が提供する無料のブログサービスのことです。
amebaブログやはてなブログ、ライブドアブログなどがそうです。
ドメインやサーバー、ブログを書くソフトなどが予め業者側で用意されていますので、利用者は会員登録するだけですぐにブログが書けるようになります。
無料ブログのメリットとしては、
- ドメインやサーバーを準備する必要がなく専門知識も不要
- 費用がかからない
- サーバーのスペックを気にする必要がない
- コミュニティからのアクセスが見込める
- セキュリティ面で安心
といったことがあげられます。
一つ一つどういうことか説明していきます。
ドメインやサーバーを準備する必要がなく専門知識も不要
自分でドメインやサーバー、WordPressなどの環境を用意するとなると、決して難しい訳ではありませんが、それらに関する知識や手続きが必要になります。
その点、無料ブログは、それらの知識や手続きを必要とすることなく、会員登録するだけでブログが書けるようになりますので初心者でも簡単にブログを始めることができます。
費用がかからない
無料ブログサービスは、有料版に移行しない限り永久に無料で使用することができます(サービスが終了したり規約の変更があればこの限りではありませんが)。
ちなみに、自分でブログを書く環境を準備するには、
- ドメインの取得(有料)
- サーバーのレンタル(有料)
- WordPressとWordPressテーマのインストール(無料~有料)
という手順が必要になり、費用は月に500円~1,000円ほどかかります。
サーバースペックを気にする必要が無い
自分でサーバーをレンタルする場合は、ブログへの訪問者が快適に閲覧できるようにサーバーのスペックを考えてレンタルする必要があります。
万が一、許容を超えたアクセスがあるとサーバーがダウンするといったことがあるためです。
これに対して、無料ブログは多くの人にサービスを提供している関係上、高機能なスペックのサーバーを用意してサービスを提供しています。
このため利用者はサーバーのスペックを気にせずサービスを受けることができます。
独自のコミュニティがある
独自ドメインとレンタルサーバーでブログを始める場合は、基本的に集客できるようになるまで時間がかかります。
しかし、無料ブログの殆どは独自のコミュニティを持っていますので、ブログ記事を書くと紹介されたりしてすぐにコミュニティ内からのアクセスが見込めます。
セキュリティ面で安心
無料ブログはセキュリティ対策も業者が対応しているため安心です。
バージョンアップなど保守管理も気にしなくてすみます。
WordPressでブログを作った場合は、セキュリティ対策や保守管理は全て自己責任です。
無料ブログのデメリット
一方で、無料ブログにはデメリットもあります。
無料ブログは、業者のブログシステムが無料で使える代わりに、
- ホームページ上に業者が配信する広告が勝手に表示される
- 広告の掲載位置に制限がある
- カスタマイズがしにくい
- 業者の決めた規約を守る必要がある
- グーグルアドセンス(Google Adsense)の審査には通らない
- 突然、規約が変わることがある
- サービスが終了するリスクがある
- SEOに弱い
といったデメリットがあります。
一つ一つ説明します。
運営業者側の広告が表示される
無料ブログを提供する業者は、広告収入で成り立っています。
広告の掲載位置に制限がある
ブロガーが広告を挿入できる位置を制限している業者もあります。
運営業者側の広告と相まって希望する位置に広告が貼れないこともありますので、例えアフィリエイトを許可している無料ブログであっても自分のアフィリエイトリンクを踏まれる確率が減ってしまう可能性があります。
カスタマイズがしにくい
無料ブログサービスは、カスタマイズがしにくいというデメリットがあります。
各業者でブログのデザイン用のテンプレートを用意されていますが柔軟性がありません。
ここに関連記事を配置っしたい、よく読まれている記事を表示したい、といったような細かいカスタマイズができないため、他のブログと同じような表示になり個性が出しにくくなります。
業者が決めた規約を守る必要がある
アダルト禁止、紹介ビジネス、マルチ商法などの勧誘の禁止といったこともそうですが、無料ブログ業者によってはアフィリエイトを禁止したり制約したりする規約などもあります。
規約に違反した場合や規約違反とみなされた場合は、ブログやアカウントが強制的に削除されることもあります。
突然、規約が変わることがある
最近では、2018年12月25日にアフィリエイトを含めた商用利用が可能となったばかりのアメーバブログですが、Ameba PickというAmeba独自の公式アフィリエイト機能のリリースに伴い、1年ほどで外部アフィリエイトが禁止となりました。
このように、無料ブログは運営する業者の都合でルールが突然変わることがあります。
グーグルアドセンスに登録できない
グーグルアドセンス(Google Adsense)に登録するためには、基本的に独自ドメインでなければなりません。独自ドメインとは自分で取得したドメインのことです。
無料ブログは業者のドメインとなりますのでグーグルアドセンスへ登録ができません(有料で独自ドメインが取れるサービスを行っている業者もあります)。
従って、ブログにアフィリエイトやグーグルアドセンスを取り入れて運営していく場合は、自分でドメインとレンタルサーバーを用意する方法を検討してみる必要があります。
サービスが終了するリスクがある
2019年、Yahoo!ブログのサービスが終了しました。
それまで何年もかけて育ててきたサイトが無くなって大変な目にあった人も少なくありません。
このように無料ブログサービスは業者の都合で、サービスが終了するリスクがあります。
ブログの記事と画像を移行するというのはなかなか大変な作業です。頑張って書いてきたほど大変な移行作業となります。
SEOに弱い
以前は、無料ブログは検索結果の上位にほとんど表示されず、SEOに弱いと言われていました。
その理由は、業者のドメイン一つに同じような記事や低品質の記事などが混在していたり、また、WordPressで書いた記事と比較して本気度が違うためなのか、品質が低い記事が多かったためだと考えられています。
現在もこの傾向はあまり変わっていないようですが、近年は無料ブログの記事でも高品質のものであれば上位に表示されているものを見かけるようになってきました。
Googleのアルゴリズムの変更によるものと考えられています。
まとめ
以上、無料ブログのメリット・デメリットを紹介してきました。
無料ブログは無料で誰でも簡単に始められるというメリットがありますが、デメリットとして、様々な制約もあり、その制約の内容は、無料ブログの業者毎に異なります。
例えば、BloggerというGoogleが提供している無料ブログは、Googleが提供しているだけに独自ドメインでなくてもグーグルアドセンスへの登録が可能ですし、FC2ブログのように有料版に移行することで広告を非表示にできるものなどもあります。
また、無料ブログでも別途ドメインをとって(料金は別途必要)独自ドメインで運用することが可能なものもあります。
ただ単に趣味でブログを発信できればいい場合は無料ブログでも問題ありませんが、アフィリエイトやグーグルアドセンスなど、副業として稼ぎたい場合や小遣い稼ぎでブログを始める場合、また、ブログを自分の資産として残したい場合は、無料ブログにはこのようなメリットとデメリットがあることを理解した上で始める必要があります。
各業者が提供する無料ブログサービスの特徴やおすすめの無料ブログは下の記事でまとめていますので参考にして頂けたらと思います。
また、無料ブログではなく、自分でドメインとサーバーを用意してブログを始めたいと思った場合は、下の記事が参考になります。