ここでは、リライトとは何か、リライトがSEO対策としていかに重要な作業か、またリライトを行う際のコツについて解説しています。
リライトとは?
リライトとは、すでに過去に書いている記事について加筆修正(改善)ことです。
過去に書いた記事の中には、内容が古くなっているものや、改めて今読み返したら読み手にわかりにくそうな文章だったり、誤字脱字があったりする記事が少なからずあります。
また、検索結果の順位が芳しくない場合や訪問者が少ない場合は検索ニーズの少ないタイトルになっているのかもしれません。
リライトとは、記事の鮮度や正確性を高めたり、ユーザーのニーズに応えるべくタイトルや記事を見直して加筆修正することです。
リライトはSEO対策として重要な作業
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンによる検索結果で、自分のWebサイトを上位に表示させるよう行う対策のことです。
SEO対策には、状況に応じた様々な対策がありますが、過去の記事を見直して修正するリライトも非常に重要なSEO対策です。
Googleの評価で最も重視される項目の一つであるコンテンツの質は、
- 検索意図に応えるコンテンツ(インテント)か
や、次のE-A-Tが求められます。
- 専門性が高いこと(Expertise)
- 権威性があること(Authoritativeness)
- 信頼性があること(TrustWorthiness)
具体的に説明していきます。
検索意図に応えるコンテンツとは
検索意図に応えるコンテンツか、というのは、ユーザーの知りたいことや、問題とその内容や解決策などが網羅されていているコンテンツかということです。
検索キーワードの裏側にあるユーザーの気持ちや感情を分析して記事を書く必要があります。
そういう視点で記事が書かれているかどうか、後から見直すことで内容の加筆修正が有効になる場合があります。
専門性が高いコンテンツとは
専門性とは、コンテンツがある分野において専門的な情報を提供できているかということです。
専門性が高くなると、サイトへの訪問者が増えるだけでなく、訪問者がサイトに滞在する時間が長くなるなど、間接的なSEOへの効果が期待できます。
そのカテゴリーのコンテンツを増やすことも専門性を高める上で重要なことですが、時間が経つと、より有益で専門的な情報を得ることができる場合がありますので、それをもとに過去の記事をリライトすることもSEO対策として有効になります。
権威性が高いコンテンツとは
権威性とは、情報の発信者が信頼できるかどうかという指標です。
例えば健康や医療に関する情報を発信する場合は医師や薬剤師、クリニックなどが発信する情報が権威性があるとされます。
信用できる情報として他社から参考にされやすく、外部リンクも多ければGoogleからの評価も高くなります。
信頼性が高いコンテンツとは
信頼性とは、権威性と似てますが、ユーザーにとって信用できる情報・サイト・運営者であるかどうかです。
例えば運営者情報や企業情報があるのとないとでは、そのサイトの信頼性は変わってきます。
また、サイトの信用を上げることで権威性も高くなり、外部からのリンクも自然と増えてきてSEO対策としても役に立ちます。
特に、これらは、YMYL(Your Money or Your Life)と言われる、お金や健康、医療や法律など人生を左右する重大なカテゴリーにおいて重要視され、他のサイトからのリンクの数や質などから判断されますが、YMYLに関係ないカテゴリーでも重要視される傾向にあります。
リライトはSEO対策として重要な作業
改めて過去に書いた記事を読み返してみると、検索意図に答えるコンテンツとしては内容が乏しかったり、専門性や信頼性が乏しかったりする場合があるものです。
その場合は、タイトルや見出しなどを含むコンテンツの内容を見直して書き直すことでGoogleの評価が上がる可能性があります。
そして、こういった作業を地道に続け、他のサイトからの信頼(リンク)を得ることで権威性も高めることができます。
このように、公開済みのコンテンツを定期的に見直すリライト作業は、メディアを成長させるとともにSEO対策としても非常に有効な作業です。
リライトを行う際のコツ
上位表示を狙うコンテンツには、検索意図に応えるコンテンツでE-A-Tの観点で評価が高いことが求められます。
従って、以上の点を踏まえてリライトするのがSEO対策として効果的です。
検索意図に応えるコンテンツになっているか見直す
最適なキーワードを選定する
まずは、タイトルが検索ニーズに合っているかということが最も重要です。
記事の内容は、検索ニーズに合った内容にも関わらず、それにマッチしたタイトル(最適なキーワード)になっていない場合は、検索結果の上位に表示することが難しくなります。
一度書いた記事についてどういった検索ニーズが多いかについては、Google Search Consoleの検索パフォーマンスを確認すればヒントが得られます。
例えば、このサイトの例で言えば、「ネットビジネスにはどういうものがあるか」というタイトルにしていたものをGoogle Search Consoleの検索パフォーマンスで順位を確認すると22位。
検索クエリは、「ネットビジネス 種類」として表示されているので、タイトルだけを「ネットビジネスの種類」に変えてそれに伴い記事中の見出しや内容も変更ただけで15位ほどまで順位が上がりました。
順位が変わるまでには時間がかかるので現在は変動しているかもしれません。
勿論、Googleのアルゴリズムの変更で順位が下がる可能性もあります。
このように、タイトルはできる限り検索ニーズ(クエリ)に合っているものが上位に表示されやすくなります。
検索意図に応える記事になっているか見直す
検索意図とは、ユーザーがどういう情報を求めているかということです。
例えば、「SEO対策」で検索してくる人は、「SEOとは何なのか」を調べたい人と「有効なSEO対策にはどういうものがあるのか」ということを調べたい人がいます。
この場合は、「SEO対策とは何なのか」、という説明に加えて「有効なSEO対策」について詳しく記述してある記事の方がユーザーの検索意図に一致しやすいため検索結果の上位に表示されやすくなります。
また、例えば、「ハウステンボス 大晦日」と検索してくる人は、大晦日に行われているのイベントやショーを知りたい人もいるでしょうし、大晦日の営業時間や人の混み具合を知りたい人もいると思います。
恋人と過ごす場所を考えている人は、ハウステンボスの大晦日の雰囲気ってどんな感じなんだろうと思っている人もいると思います。
この場合、イベント情報や営業時間もですが、大晦日のハウステンボスの雰囲気を画像で伝えたり、交通が混雑するので花火を見るには早めに出発した方がいいといった情報を網羅しておくと検索意図に応えるコンテンツとして検索結果の上位に表示されやすくなります。
また、「カレーライス 作り方」と検索している人には、文章でレシピを説明するだけでなく画像や動画を配置することの方がわかりやすくユーザーに親切です。
記事の専門性、権威性、信頼性を見直す
記事の鮮度が高く、正確で詳しい記事を書くことが、専門性、権威性、信頼性を見直すことになります。
情報の鮮度を見直す
数カ月も経つと、情報が古くなっている場合が多々あります。
このサイトで言うとレンタルサーバーのスペックやキャンペーン情報、商品やサービスの内容・価格などがそうです。中には1週間で内容が変わるものもあります。
ユーザーの信頼を得るには、常に最新の情報になっているか、ということを心がけ、古い情報は新しいものに、古い情報は削除し、また、新しい機能などは追加するなど、情報の鮮度を保つ必要があります。
オリジナリティを心がける
例えば、商品やサービスを紹介する場合、公式サイトから常に最新情報をキャッチして説明文を書くよりも、実際に自分で使って感想を書く方が読者は信頼性が高いと感じるでしょう。
オリジナリティな記事としても評価されますし、実際に自分で使っていますので、情報も網羅することができ、それで記事を書くことができます。
考えて見ればわかるとおり、公式サイトや他のサイトから得た情報で記事を書いている人は少なくありません。一歩先いいくためには、独自性という視点も必要になります。
間違っても他のサイトからコピペなどはしないようにしましょう。Googleからペナルティを受ける可能性があります。
記事がGoogleに正当に認識されているか確認する
上記の項目が満たされていてもGoogleの検索結果に表示されなかったり、検索順位が50位以降だったりする場合があります。
ビッグワードでは、上位に表示されるサイトと比較してE-A-Tが不足していて仕方がない場合もありますが、そうでない場合でも、中には、重複コンテンツだったり、サイト内のどこからもリンクが張られていなかったりする場合もあります。
そういった場合は、内容が類似した重複記事がないか、また、適切な内部リンクが張られているか、などを疑ってみる必要があります。
重複記事がないか確認する
サイト内に同じような内容のコンテンツがあると、Googleからの評価が分散して順位がどちらも順位が上がらないケースがあります。
例え、タイトルは全く違っていても記事の内容が全体的に似通っていたり、一方のタイトルが他方の見出しになっていたりする場合は、内容を修正するのがいいと思います。
そのような記事が多い場合は、サイト全体の評価も下がります。
どうしても内容がかぶってしまう場合でユーザーに読んでもらいたい場合は、いっそのこと一つの記事をnoindexにするなどの対策も有効です。
また、過去に書いた記事のURLを変更した場合も過去に残ったURLが削除されず、重複と見なされるケースもありますので、その場合は過去のURLを削除するか、旧URLから新URLへリダイレクトするなりの対応を検討しましょう。
そのようなケースの重複は、Google Search Consoleのガバレッジの「除外」から「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」でも見つけることができます。
内部リンクが張られているか
Googleは、クローラーというロボットを使って定期的にウェブを探索し、見つかったサイトを Googleのインデックスに登録します。
この探索は、リンクを辿って行われます。
そして、その後、クローラーが集めた情報をもとにGoogleが独自のアルゴリズムを用いて検索結果の順位を決定します。
従って、内部リンクが無い場合や少ない場合は、発見される確率が少なくなるのと同時に、あまり重要なページではないと判断されることもあります。
その結果、インデックスされないケースも。
インデックスされていないページは、検索ページでURLを打ち込んでそのページが表示されるかどうかでも確認することができますが、Google Search Consoleのガバレッジの「除外」から「クロール済み – インデックス未登録」でも見つけることができます。
この中で表示されるURLはクロールはしたものの、インデックスされなかったURLですので何等かの問題がある可能性があります。
そのうちの一つが有効な内部リンクが少ないということです。
重複コンテンツを探してリライトしたり、Googleに認識させるコンテンツにリライトすることでSEO対策として効果を発揮させることができます。
リライト後も定期的にリライトを行い検証を行う
コンテンツの内容を新鮮でかつ良質なものに保つためにリライトは常に行う必要があります。
そして、リライトしたコンテンツの検索結果の順位の推移を検証することは重要です。
作業の結果を検証し続けることでリライトのコツを覚え、SEO対策の知識として蓄積されていき、自分の宝とすることができるためです。
尚、既に結果を出している(検索結果の順位が上位)のコンテンツは大幅にリライトすると順位が下がってしまう可能性がありますので、基本的にはリライトしない方が部内です。
まとめ
リライトはSEO対策として重要な作業だということを解説してきました。
記事を最初に書いた時は、上出来の記事だと思っていたものの、後に読み返すとそうでもなかったり、その後に書いた記事と重複していたり、内部リンクが殆どなかったりと多くの改善点が見つかる場合があります。
過去に書いた記事を一つ一つ定期的に見直して改善していけば、その記事のみならずサイト全体の評価が上がります。
そういう意味ではSEO対策として非常に重要な作業と言えます。
- 検索意図に応えるコンテンツかどうか
- 専門性が高いか
- 権威性があるか
- 信頼性があるか
ということを認識してリライト作業に励みましょう。