さくらインターネットのサーバーの速度や安定性、使い勝手はどうでしょうか。
私もこのサイトとは別の2つのサイトをこの「さくらインターネット」で運営しています。
ここでは、レンンタルサーバ-さくらインターネットの特徴と評判・口コミをまとめています。
レンタルサーバー選びの参考にして頂けたらと思います。
さくらインターネットの特徴
さくらインターネットは、さくらインターネット株式会社が1996年から運営する老舗のレンタルサーバー業者です。
知名度が高く、信頼性と安定性は抜群。自前でデータセンターを持ち、レンタルサーバー以外にもVPSや専用サーバーなど上級者向けのサービスも充実しています。
さくらインターネットのレンタル料金と各プランのスペック
さくらインターネットのレンタル料金や主なスペックは以下の通りです。
尚、価格については、キャンペーン等で安くなることがあります。
項目 | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
---|---|---|---|
初期費用 | 1,048円 | 5,238円 | |
1年契約 (月額換算) |
5,238円 (437円) |
15,714円 (1,310円) |
26,191円 (2,183円) |
メモリ | 4vCPUs / 4GBメモリ | 6vCPUs / 8GBメモリ | 8vCPUs / 12GBメモリ |
ディスク容量 (完全SSD) |
100GB | 200GB | 300GB |
転送量目安 / 日 | 700GB | 800GB | 900GB |
マルチドメイン | 200個 | 300個 | 400個 |
サブドメイン | 無制限 | ||
MySQL WordPress |
50個 | 100個 | 200個 |
データベース容量 | 3GB | 4.5GB | 8GB |
サーバーソフト | nginx + Apache | ||
ディスクの種類 | HDD (データベースサーバーはSSD) |
||
自動バックアップ (DB・ファイル) |
あり(無料) | ||
サポート | メール・電話 | ||
独自SSL・無料SSL | 〇 | ||
独自ドメイン取得 | 〇 | ||
メールアドレス | 無制限 | ||
無料お試し期間 | 2週間 | ||
会社名 | さくらインターネット株式会社 |
価格は税込みです。
ページの表示速度
レンタルサーバーを評価する上で最も重要な要素の一つがページの表示速度です。
ページの表示速度は、Googleもサイトを評価する要素の一つとして採用しています。
ページの表示速度がイマイチと評判だった「さくらインターネット」ですが、最近は高速化に力を入れています。
サーバーソフトとして「nginx + Apache」を採用し、データベースサーバーにSSDを採用。さらにプレミアムのプラン以上ではCDNが無料で使えます。
サーバーソフトに「LiteSpeed」を採用し、ストレージもオールSSDを採用しているmixhostやカラフルボックスと比較すると少し見劣りしますが、ストレスを感じることはありません。
- データベースにSSDを採用
- サーバーソフトにnginx + Apacheを採用
- CDNを採用
SSDとは?
SSDとは、USBメモリーのように半導体素子メモリを使った記録媒体です。
HDDより読み書き速度が圧倒的に速い上、衝撃にも強いため、データの消失、動作不良といったトラブルも非常に少なくなります。
nginx + Apacheとは?
NginxやApacheはWebサーバーソフトの種類です。
Webサーバーソフトには、Apache、Nginx以外にもLiteSpeed、Microsoft-IISなどがあり、現在は、Nginxが主流ですが、近年は、より高速であるLiteSpeedの採用が増えてきています。
WordPressのベンチマークでは、Apacheは秒間1200リクエストに対し、LiteSpeedは秒間5100リクエストを処理!LiteSpeedはApacheの3倍以上のレスポンス速度を実現しています。
CDNとは?
CDN(Content Delivery Network)とは、ユーザーのサーバー(オリジンサーバー)のデータをCDNサーバーへキャッシュし、データの配信を効率化するサービスです。
オリジンサーバーの負荷を分散することで、効率なウェブコンテンツ配信が実現でき、ページの表示速度の高速化やアクセス集中時でも安定した動作が期待できます。
他社サーバーの同一スペックで比較すると料金が高め
他社のサーバーと比較する時、プランの名前で比較して、さくらインターネットのサーバーがリーズナブルと勘違いしている人がいますが、例えば、ConoHa WINGのベーシックプランや、mixhostのスタンダードプランと同等のスペックは、さくらインターネットでは、スタンダードではなくプレミアムプランになります。
そうなると料金は決してリーズナブルではなくどちらかというと高めになります。
比較のために料金は全て税込みにしています。
レンタルサーバー | プラン | ディスク容量 転送量 |
通常料金 12ヵ月契約時 |
---|---|---|---|
さくらインターネット | プレミアム | 200GB 800GB/日 |
15,714円 |
ConoHa WING | ベーシック | 300GB 900GB/日 |
15,840円 |
mixhost | スタンダード | 250GB 600GB/日 |
12,936円 |
エックスサーバー | スタンダード | 300GB 900GB/日 |
13,200円 |
ロリポップ | ハイスピード | 350GB 1,000GB/日 |
9,900円 |
カラフルボックス | BOX2 | 300GB 600GB/日 |
13,992円 |
ここでは、12ヵ月契約を通常料金で比較していますが、さくらインターネット以外のサーバー業者は、キャンペーンで価格を安く抑えている場合があります。
また、さくらインターネットは月払いと年間一括払いしかありませんが、他のレンタルサーバーは、24ヵ月・36ヵ月契約と長期契約を設けて価格を安く設定しています。
従って、契約の時期や契約の仕方次第では、さくらインターネットのレンタル料金が、より高くなってしまいます。
プランの変更が不可
さくらインターネットは、プランごとに収容サーバが異なるため、プランの変更ができません。
例えば、スタンダードプランからプレミアムプランに変更する場合は、一度解約して再契約する必要があり、その場合、初期費用が再度かかる上にWordPress(データベース)の移行など面倒な作業も発生してしまいます。
乗り換え先サーバーへの料金の振り替えもありません。
モリサワ提供のWebフォントが使える
Webサイトのデザインにも重要なフォント。
Webフォントは、あらかじめサーバ上に置かれたフォントやインターネット上で提供されているフォントを呼び出し、表示する技術です。
Webフォントであれば、パソコンに予めインストールされていなくても正常に表示されます。
さくらインターネットでは、モリサワのWebフォントが使えます。
プレミアムプラン以下は、月間7.5万PVが上限とされていますが、ビジネス以上のプランでこの制限を撤廃。無制限にモリサワの美しい文字を表示することができます。
常時SSL化対応
SSLとは、Secure Sockets Layerの略で、パソコンやスマホなどの端末とサーバー間の通信データを暗号化して送受信する技術です。
セキュリティ対策としてGoogleが推奨しており、Googleのサイト評価の要素にも取り入れられていることもあり、多くのレンタルサーバー業者が無料SSL化に対応するようになりました。
さくらインターネットでは、「Let’s Encrypt社」発行の SSL証明書を無料で利用でき、コントロールパネルからボタンワンクリックでSSL化(https://)されます。
自動バックアップ機能
さくらインターネットでは、本番系サーバーが丸ごと故障してしまうなどの事態に備え、一定周期で丸ごとサーバーのバックアップを行っています。
無料ですが、利用するには設定を行う必要があります。
サポート体制
さくらインターネットには、電話とメール、チャットのサポートがありますが、2023年2月現在、電話のサポートは休止中です。
電話でのサポートを希望する場合は、コールバック予約を利用します。
チャットでのサポートは、平日の10:00~18:00(土・日・祝日を除く)です。
さくらインターネットの評判
世間の人は、さくらインターネットをどう思っているのでしょうか。
ツイッターから口コミを拾ってみました。
サーバーが安定している
レンタルサーバーは
さくらインターネット 一択です。「長期的に負荷の低い(1日1000pv程度)サイトを運営し続ける」という観点から、ここ程安定しているところは他にありません。
当方は、15年以上使用しています。— はる@そうだ!島田に行こう! (@tactics_uk) September 4, 2020
WordPress(データベース)を使わない小さなサイトで、更新もあまりしませんが、スピード・安定性ともに許容範囲です。
サーバー障害の口コミも少なくありませんが、データ上は、稼働率99.99%です。
シンプルなホームページであれば、月額131円のライトプランは魅力的です。
サポートが丁寧
さくらインターネットのサポートは、安定して丁寧に対応してくれるので助かってる。
— nocco (@no_chi5) November 10, 2020
カスタマーサポートに連絡して無事解決。
私のしょうもないミスであることが判明?今回さくらインターネットのサーバ だったんだけど、チャットサポートで連絡したら、待ち時間も少なく的確な回答をしてくれて快適だった?
チャットサポートって便利で好き✨— 桑島三佳◆フリーランスWebデザイナー@富山 (@mika_kuwa) October 27, 2020
さくらのレンタルサーバーは遅い
さくらのレンタルサーバーがあまりに遅いので、ConoHaのレンタルサーバー契約してみた。
— Reflex (@reflex_1124) June 2, 2020
サーバーの特徴(個人の感想)
・エックスサーバー
速い。セキュリティ設定が豊富。・conoha Wing
速い。シンプルで初心者には使いやすい。・ロリポップ
コスパが良い。スペックは普通。・mixhost
アダルト以外で使う理由ない。・さくらのレンタルサーバ
安定感がある。WordPressは遅い。安い— SHIROMA@ブログ垢 (@shiroma_blog) May 10, 2020
当事務所のホームページのサーバーを、さくらインターネットからConohaに移転しました?
体感速度が速くなって、PageSpeed Insightsの「最初のサーバー応答時間を速くしてください」って診断も出なくなりました。
表示崩れなどお気づきになられましたら、お教えくださいますと嬉しいです。
— ばん よーたろー@BANZAI税理士事務所 (@ban_tax240) October 7, 2020
さくらインターネットでWordPress使い始めたんだが旧世紀のインターネッツかと思うくらいクソ遅いな
リンク押してページ表示されるまで2秒以上かかるってヤバすぎでしょ…— たアケイク (@TarrCake) May 27, 2019
ツイートされている方がどのプランに加入しているのか定かではありませんが、経験上、スタンダードプランは、WordPressはスピードが遅かった気がします(2023年2月現在は少し早くなっていると思いますが)。
WordPressで記事を書いたり更新したりする作業は、サーバーとのやり取りになりますので、サーバーの速度は作業効率にも関係してきます。
WordPress前提で作業効率を上げたい場合は、近年、台頭してきているエックスサーバーやConoHa WING、mixhost、カラフルボックス、ロリポップなど高速で安定したサーバーをレンタルすることをおすすめします。
管理画面がわかりづらい
うーむ、さくらインターネットのサーバーが調子よくなく、メールが届いていない。もともと管理画面にストレス多かったら、これを機に解約して、他に移るかな。以前みたくWP動かしてってわけでもないから、Xサーバーは上等すぎるし、さてどこにするか。
— 大見謝@TENG LLC (@0mija10) September 14, 2020
初心者の最初の悩み>ドメインとサーバーってどこで買えるの?いっぱいありすぎて訳わからんでしょ。
とりあえず、よく名前を聞くお名前.comとさくらインターネットはNG。理由:管理画面がわかりにくい&動線があまり良くない#駆け出しエンジニアとつながりたい #プログラミング初心者— cabanari (@cabanari) May 8, 2020
障害が多い・サーバーがよくダウンする
私のサーバーは復活しましたが、ハードウェアの不具合が認められたため、ハードウェア交換を実施中で、復旧は03時16分頃の見込みだそうです。#さくらインターネット #障害
— カメラマン清水 (@AdLifeStudio) October 18, 2020
さくらインターネットのレンタルサーバ、障害発生?
— タンタン(9/9までクアラルンプール) (@_kiiroi_tori_) September 13, 2020
さくらインターネットのデータベースが死んでる。障害ぽい。駄目だろこれ・・・。返金しろよな
— あじ@山本 (@azicyan) July 14, 2020
サーバーの障害はちょこちょこ発生していますが、自分が借りている部分のサーバーはあまり障害を受けたことがなく安定しています。
さくらインターネットの評判 まとめ
ということで、さくらインターネットの評判をまとめると、
- サポートが丁寧
- サーバーレスポンスが遅い
- 管理画面がわかりづらい
- 障害の頻度が多い
といったことが上げられます。
残念ながらネガティブな意見が多いようですが、私が使っているサーバーでは、生涯は殆どありません。
とはいえ、高速で安定しているサーバーを選ぶ場合は、ロリポップやエックスサーバー、ConoHa WING、カラフルボックス、mixhost、などをおすすめします。