いきなりですが、アフィリエイトを専業としてやっていくのはおすすめできません。
何故ならアフィリエイトは安定して稼ぎ続けることが非常に難しいからです。
他のサイトの中には、アフィリエイトは簡単に稼げます、少し頑張れば稼げます、こうすれば稼げます的な、どちらかというとアフィリエイトを煽るような記事も見られますが、残念ながら今は個人がアフィリエイトで稼ぐことが非常に厳しくなってきています。
ましてや安定して稼ぐことは至難の業ですので、見込みが立たないうちから専業として始めるのは無謀と言える行為です。
ですので、アフィリエイトをやる場合は副業や趣味としてやっていくべきです。
私のアフィリエイト歴
リタイアした後は、このサイトではありませんが、実益を兼ねた趣味として、またテスト的な意味も兼ねて、前からやってみたかったアフィリエイトをはじめました。
8年ほどやってみた成績(年間収入)は、
- 1年目(2014年8月から):50万円
- 2年目(2015年):300万円
- 3年目(2016年):1,000万円
- 4年目(2017年):250万円
- 5年目(2018年):250万円(アフィリエイト作業から撤退)
- 6年目(2019年):250万円(↓不労所得)
- 7年目(2020年):250万円
- 8年目(2021年):150万円
- 9年目(2022年):50万円
といったところです。
アフィリエイトを煽るサイトのように嘘は書いていません。
それなりの結果が比較的早く出せたのは、アーリーリタイアする前もインターネットの世界でSEO対策を駆使して稼いできたからです。
アフィリエイトを始めて3年目頃はアフィリエイトは簡単に稼げるんだな、と思っていました。
しかし、そう思っていた矢先に、DeNAが運営していた健康・医療系まとめサイトのWELQ(ウェルク)の問題が発生。
人の健康に悪影響を与えかねない記事が問題になったことに伴い、Googleは専門家ではない人が書いた健康関連の記事については、検索結果の順位を落とすアルゴリズムに変えました。
2017年頃のことです。
これにより、個人でアフィリエイトをやっている人は急に稼ぎにくくなりました。
私も2017年の収入は前年の1,000万円から4分の1の250万円に激減。
その後も、Google(Yahoo)においては、お金や健康など人生の重大事項に絡むカテゴリーにおいては、個人のサイトは検索結果の上位には表示されにくくなってきています。
という訳で、私も、これ以上頑張っても収入は増えそうにないと考え、アフィリエイトサイトは2018年後半から完全に放置しています。
結局、本格的なアフィリエイトからは撤退し、数年前にこのサイトを立ち上げました。
私なんかは、貯蓄があるのでまだいい方です。
以前からお付き合いのあるスーパーアフィリエイターの中には、月収300万円が一桁万円まで落ちた人もいますし、月に100万円以上稼いでいた人が10万円未満の収入になった人もザラにいます。死活問題となり、再就職した人もいます。
そんな人、少なくありません。
副業や趣味でやっているなら失敗と言わずに済みますが、専業でやっていれば失敗となります。
「アフィリエイト 専業 失敗」などでググルと多くの生の失敗談を読むことができます。
2017年あたりで更新がストップしているものが多いのも発見できますし、まだやれるといった記事は、稼げないことを知らない人に教材を売りつけるために書いているのが殆どです。
アフィリエイターの中には、同じような経験をしている人も多く、最近では「アフィリエイトで稼げる時代は終わったか?オワコンか?」などと囁かれるようになっています。
このように、アフィリエイトを取り巻く環境は年々厳しくなってきています。
このような流れもあり、当サイトでは、アフィリエイトは専業で始めるのではなく副業で始めることを強く推奨しています。
アフィリエイトは専業ではなく副業でするべき3つの理由
アフィリエイトは専業で始めるのではなく副業で始めることを強く推奨する理由は主に次の3つです。詳しく説明していきます、
1.Googleの検索結果に依存したビジネスのため
アフィリエイトはGoogleのアルゴリズムに振り回されるビジネスです。
特にSEO(GoogleやYahooの検索結果から集客)でやっているアフィリエイトはそうです。
検索結果の順位は、Googleがアップデートを行う都度変わってしまいます。
そして、勝手に決められた順位によって収入が大きく変わってしまいます。
質の高い記事が上位に表示されるというのであればやりがいもありますが、そうではありません。あくまでもGoogleの都合で変わってきます。
上でも説明したように、例えば、2017年の12月にGoogleが行った健康アップデートでは、健康に関する記事は専門家や大手が書いた記事が上位に表示されるアルゴリズムに変更されました。
専門家や信頼できる大手が書いた記事を優先して上位に表示させるとするアルゴリズムです。
これにより、素人が書いた記事は、例え専門家より質の高い記事を書いていたとしても検索結果の順位は大幅に後退する仕様となりました。
そして、「専門家や大手が書いた記事」という判断は、
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness (権威性)
- TrustWorthiness(信頼性)
が重視されるようになってきました。
これらは、専門性の高さやドメインの強さ、また、他のサイトからのリンクの数と質、記事の質などから判断されるようになってきています。
そして、この措置は、出会い系に関するサイトにも実施されました。
また、最近では、Googleしごと検索(Google for Jobs:求人情報を探しているユーザーに対して、Googleがそのユーザーに適した求人情報そのものを提示する機能)の仕組みで、求人関係のアフィリエイトサイトの順位にも影響が出ています。
このように、特に、YMYL(Your Money or Your Life)と言われる、お金や健康、医療や法律など人生を左右する重大なカテゴリーにおいては、専門性、権威性、信頼性を持つサイトが検索結果の上位に表示されるようになってきている訳です。
権威性や信頼性は、一個人が1年や2年で手にできるものではありません。
このように、一個人が一生懸命調べたり体験したりして正確で新しく、ユーザーの検索要望に即した質の高い記事をアップしても、Googleの見えない力で順位が操作されます。
そういった不条理な世界に専業として身を投じるのは危険ということです。
2.大手企業が参入してきたため
近年は、大手企業やグループでのアフィリエイト参入も目立ちます。
Googleのアップデートで大手が上位表示されやすくなったというのも起因していると思います。
大人数で記事を更新し、数千という記事数のアフィリエイトサイトが台頭してくるわけですから一個人が敵う訳がありません。
大手やグループですから、千や万単位の記事があり、多くの被リンクもありますので、権威性や信頼性というのも備わっています。
このように、競争相手もより強力になってきているのです。
3.ブロガー・アフィリエイターが増加しているため
そんなアフィリエイトの世界ですが、今でも多くの人が夢を持って始めています。
こういった厳しい環境の中でも多くの収入を得ているアフィリエイターも一定数いるからです。
新規参入者たちは、長い年月をかけて専門性、権威性、信頼性を積み上げてきた数少ない猛者たちを見て、自分にも可能性があるかも、とアフィリエイトを始めようとしています。
実際、当サイトでも、「審査なしのASP」という記事をアップしており、Googleで「審査なしのASP」で検索をかけた時に1ページ目に表示されていますが、そのページや「おすすめのアフィリエイトASP」という記事を通してA8やafbなどのASPに登録する人は後を絶ちません。
撤退している人も少なくありませんが、新規参入者も毎日増えているのです。
これは、アフィリエイトの仕組みを知っている人が増えているということですので、当然、マーケットも縮小していってることを意味します。
皆がアフィリエイトを知ってしまった時こそアフィリエイトは終わるんじゃないかと思います。
アフィリエイトは専業ではなく副業ですべき
このように、Googleのアルゴリズムが大手や専門家に有利となった近年は個人がアフィリエイトで稼ぐことが難しくなってきています。
現在のGoogle(Yahooを含む)における検索結果がユーザーにとっても概ねしっくりきていることからも大手のサイトが優先される流れは変わりそうにありません。
しかし、かくいう私もアフィリエイトをやること自体を反対している訳ではありません。
専業として取り組むということは生活費をアフィリエイト収入に頼ることになり独身の人でも月に最低15~20万円を稼ぎ続けなければなくなる訳で、これは至難の業でリスクが大き過ぎます。
最低限の収入を維持し続けなければ、失敗となります。
例え、今月100万円稼いでも来月どうなるか分からないのがアフィリエイトの世界です。
このように、生活の糧となる本業を辞めて、アフィリエイトを専業にするのは非常に危険なことです。しかし、あわよくば儲けたい、月に数万円でいいので稼ぎたい、月に3万円稼いで生活の足しにしたいと、副業や趣味で始めるのは大賛成です。
実際、月に3万円程度なら安定して稼ぐことはさほど難しことではありません。実際、このサイトでもアフィリエイトをサラリーマンや主婦の方におすすめの副業として紹介しています。
また、アフィリエイトは、下手に投資して損するといったことが殆どない点でもおすすめです。
しかも、専業ではなく、副業や趣味といった気構えでやっている方が気が楽で成功する確率も高くなるというものです。
但し、趣味や副業としてやっていく場合でも、ジャンル選びを間違わず、コンテンツ重視で、これまで以上にアフィリエイトのやり方やSEO対策に創意工夫することが必要になります。
でなければ、1年間殆ど収入なしということもあり得る世界です。
専業アフィリエイターに挑戦したい場合
もし、それでも専業アフィリエイターに挑戦したいと考えるなら、
- 最低1年以上の生活資金を確保する
- カテゴリーや商品選びを間違わない
- 専門性・権威性・信頼性を追求する
- 一定量の作業を半年以上継続する
というのが最低条件になるかと思います。
カテゴリーや商品選びを間違わず、専門性・権威性・信頼性を追求しながら一定量の作業を半年間継続すれば、その後の可能性が見えてくると思います。
つまり、半年間継続すれば、続けるか撤退するかの判断ができます。
もし、その時点でアクセス数やアフィリエイト収入が芳しくなかったら残りの半年は再就職活動にあてた方がいいと思います。厳しいですがそれが現実です。
それくらいアフィリエイトで稼ぐのは難しくなってきています。
そういう意味では、できれば、ある程度の収入が稼げるようになってから本業を辞めるのがおすすめです。当たり前のことですが、見切り発車で会社を辞める人が意外と多いものです。
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