ここでは、レンタルサーバーに関する用語を解説しています。
レンタルサーバーを比較する際に参考にして下さい。
レンタルサーバー 用語集
サーバー
サーバー(server)とは、ホームページを表示するために必要となる情報(ブログ記事データや画像、プログラム)を格納しておく場所のことです。
ホームページを作成して表示するためには、通常は、レンタルサーバー業者からサーバーをレンタルすることになります。
サーバーには、共用サーバーと専用サーバーの2種類があります。
共用サーバーは、1台のサーバを複数人で使用する形態のため、レンタル料金が安くなります。
専用サーバーは、1台のサーバーを独りで占有する形態のため、レンタル料金は割高になりますが、共用サーバーのように他の使用者の影響を受けません。
CPU
CPUとは、中央演算装置とも言われデータを処理する装置のことです。
CPUの種類には、個人用のパソコンでも使われているPentiumやCoreシリーズやその上位となるXeon(ジーオン)などがあります。
コア数が、2、4と数字が大きくなるほど処理速度が速くなります。
HDDとSSD
HDDやSSDとは、データを保存する記憶媒体(内蔵ストレージ)のことです。
HDD(ハードディスクドライブ)は、内蔵された磁気ディスクが回転し、磁気ヘッドで特定の場所にアクセスしてデータを読み書きする記憶媒体です。
SSD(ソリッドステートドライブ)は 、USBメモリのように、内蔵しているメモリーチップに電気的にデータを読み書きする記憶媒体です。
SSDは、HDDのように磁気ヘッドの物理的な移動がないため、高速でデータを読み書きすることができ、また、耐震衝撃に強いという特徴があります。
高速のサーバーを選ぶ場合は、SSDを選ぶようにしましょう。
メモリ
メモリは、処理したデータを一時的に記憶しておく場所です。
CPUとストレージの間に入り、CPUとストレージのデータのやり取りの効率化を図ります。
例えば、大工作業で例えると、大工さんがCPU、作業台がメモリ、収納箱がストレージのようなものです。大工さんが作業するにあたり、ノコギリやトンカチが作業台にあれば、わざわざ収納箱へ取りに行く必要がなく作業効率が上がります。
メモリはストレージ(HDDやSSD)よりも高速なため、メモリの容量が大きければ大きいほど作業効率が高くなり、処理速度は高速になります。
ディスク容量
ディスク容量とは、サーバー内の記憶容量のことで、ブログ記事データや画像、プログラムなどを格納しておくスペースです。
容量が大きければ大きいほど多くのデータを格納できます。
容量の大きさ(サイズ)は、
- 1MB(メガバイト) = 100万バイト
- 1GB (ギガバイト)= 10億バイト(1MBの1,000倍)
- 1TB(テラバイト) = 1兆バイト(1GBの1,000倍)
として表示されます。
例えば、1TBであれば、1枚5MBの写真が約20万枚保存できます。
ブログの記事であれば、画像のサイズや枚数にもよりますが、通常は、1ページ1~2MBほどですので、理論上、50万~100万ページ作成できることになります。
転送量
転送量とは、サーバーとパソコンやスマホの間を行き来するデータ量のことです。
ユーザーがWEBサイトを閲覧したり、メールの送受信を行ったり、また、サーバーへファイルをアップロードしたりダウンロードしたりする時にデータの行き来が発生します。
例えば、転送量が、1日300GBとなっている場合は、1MB程度のページであれば1日30万回の表示くらいまで耐えられるという計算になります。
実際は、メールの送受信やサーバーへのファイルアップロード・ダウンロードもカウントされますので表示できる回数はもう少し少なくなるという訳です。
通常は、その上限を超えると通信に制限がかけられ、通信速度が遅くなります。
サーバーソフト
サーバーソフトとは、サーバーを司るソフトウェアのことです。
例えば、Webサイトのデータを送信し、テキストや画像などを表示させたりします。
サーバーソフトには、
- Apache(アパッチ)
- nginx(エンジンエックス)
- LiteSpeed(ライトスピード)
といったものがあります。
Apache
Apacheは、Apache Software Foundationが開発したサーバーソフトです。
世界では圧倒的なシェアを誇っていたApacheですが、近年は、nginxやLiteSpeedへの切り替えに伴いシェアも下がってきています。
nginx
nginxは、Nginx Inc.が開発したサーバーソフトです。
大量の同時アクセスの処理に最適化され、高負荷に強いサーバーソフトです。
Apacheと比較しても処理能力が高く処理速度が速いのが特徴です。
LiteSpeed
LiteSpeedは、静的コンテンツ配信を高速化した第四世代のWebサーバーソフトウェアです。
Apacheやnginxより処理能力が高く、処理速度も高速。
PHPスクリプトのリクエストに対するWebサーバーの応答時間の比較では、ApacheのモジュールPHPより約3倍速く、nginxよりも速いとされています。
出典:WordPress Benchmarks|LiteSpeed
WordPress(ワードプレス)
WordPress(ワードプレス)とは、ブログを書いたりWEBサイトを作るためのツールとして開発された無料のソフトウェア(オープンソース)です。
WordPressを利用すると、htmlやcss、phpといった専門的な知識を必要とすることなく、このサイトのようなホプページを作ることができます。
WordPressは、誰でも無料でインストールして使うことができます。
MySQL
MySQL(マイ・エスキューエル)とはデータベース管理システムです。
WordPressは、PHPというプログラミング言語で構築されており、それを動作させるためにはサーバー側にMySQLというデーターベース管理システムが必要になります。
基本的には、1つのMySQLで1つのWordPressが動作しますので、MySQLの数で使えるWordPressの数が決まります。
MySQLがないサーバーではWordPressが使えません。
SQLite
SQLiteを一言でいうと、オープンソースのデータベース管理システムです。
SQLiteサーバとして動作させるのではなく単独のアプリケーションとして動作させることが可能で、インストールも簡単な上に非常にコンパクトなため、アプリケーションと一緒に配布するといった利用されています。
マルチドメイン
ドメインとは、ホームページのURLのことで、このサイトで言えば「tukaeru.net」のことです。
インターネット上に存在するコンピューターやネットワークを識別するための名前です。
そして、マルチドメインとは、1つのレンタルサーバーで(aaa.comやbbb.netなど)複数のドメインを運用できる機能のことです。
サブドメイン
サブドメインとは、ドメインをさらに細かく分割したドメインのことです。
通常、1つのドメインを用途に応じて複数に分割するときに使われます。
例えば、無料ブログの「はてなブログ」では、無料ブログを複数のユーザに割り振るためにサブドメインが用いられています(○○○.hatenablog.com)。
普通のドメインはサブドメインと区別して独自ドメインと呼びます。
独自SSL
SSLはSecure Socket Layerの略で、インターネット上でサーバーとユーザ間のデータを暗号化する技術です。
セキュリティの強化に繋がりますので、現在は、殆どのレンタルサーバーで独自SSL化を無料で行えるようになっています。
独自SSL化すると、URLの頭の「http」部分が「https」になります。
RAID
RAID(レイド)は、Redundant Arrays of Inexpensive Disksの略称で、複数のハードディスクを一台のハードディスクのように認識・表示させる技術です。
負荷の分散によってデータ処理の高速化、冗長化によって信頼性などが向上します。
HTTP/2・HTTP/3
HTTPは、Hyper Text Transfer Protocolの略で、クライアントとサーバーとが通信するための「ルール」のようなものです。
「HTTP/2」は、HTTPS通信において高セキュリティを実現し、複数のリクエストを同時に処理することができるため表示速度を向上させる効果をもつ通信プロトコルです。
複数のリクエストを並列処理する仕組みにより、画像やJavascript、CSSなどを多く使用しているWebサイトで特に効果を発揮します。
さらにHTTP/3は、クライアントとサーバー間の通信をHTTP/2よりも速く行い、Webサイトの表示の高速化を実現します。
HTTP/2は、エックスサーバー、HTTP/3はカラフルボックスなどで採用されています。
利用するには、常時SSL化が必要になります。
WAF
WAFとはWebアプリケーションファイアウォールの略です。
Webアプリの脆弱性を突いた不正アクセスからWebサイトを保護するセキュリティ対策です。
通信を解析・検査し、攻撃と判断した通信を遮断することで、Webサイトを保護します。
IPS
IPSとは、不正侵入検知システムで、プラットフォームレベルでのセキュリティ対策です。
OSやミドルウェアの脆弱性を悪用した攻撃やファイル共有サービスへの攻撃など、さまざまな種類の攻撃を検査・防御します。
FW
FWとは、ファイアウォールのことで、ネットワークレベルでのセキュリティ対策です。
IPアドレスやポート番号、プロトコルなどを元にアクセスを制限します。
IDS
IDSとは、不正侵入検知システムです。
通信パケットを監視し、怪しいルール・パターンを発見し、Webサーバー・OSレベルの不正アクセスが発生したことを検知・通知する。
Whois情報
Whois(フーイズ)情報は、IPアドレスやドメイン名の登録者などに関する情報を、インターネットユーザーが誰でも参照できるサービスです。
近年は、Whois情報(個人情報)を第三者に公開しないよう、ドメイン管理会社の情報を代理で公開するサービスが基本となっています。
試用期間
レンタルサーバー業者のなかには、本契約に移る前に、試しに無料で使用できる期間を設けているところがあります。この期間が試用期間です。
ユーザーは、試用期間中、サーバーの安定性やスピード、パネルの使い勝手などを確認し、満足できる場合に本契約へと進めます。
ただ、近年は、ドメインを無料で1個付与するサービスを行っているところも少なくなくなく、この場合は、ドメインを取得した時点で試用期間は終了します。
従って、申し込み段階でドメインも一緒に取得すると殆どの場合、試用期間はありません。
WordPress簡単インストール
WordPressは今やブログやサイトを作る上で必須のソフトウェアです。
レンタルサーバー業者の中には、WordPressを簡単にインストールできるツールを用意しているところもあります。
WordPress簡単移行
近年のブログやサイトは殆どがWordPressで作成されています。
サーバーを移転したくてもWordPressの移行が大変とあって二の足を踏んでいる人も少なくないことから、レンタルサーバー業者の中には、他社サーバーで運用中のWordPressを自動で簡単に移行できるツールを用意しているところもあります。
まとめ
以上、レンタルサーバーに関する用語を解説してきました。
レンタルサーバーを検討する際に参考にして下さい。
その他、下の記事も読まれています。