ここでは、数十種類ある医療事務の資格のうち、医療事務検定試験の概要やその難易度などを解説しています。
医療事務検定試験とは
医療事務とは、全国の病院・クリニックなどの医療機関で、受付や会計など患者様への応対のほか、医療費の計算や保険者に請求するためのレセプト作成などを行うお仕事です。
医療事務検定試験は、医療保険制度や患者さま対応、医療費計算、請求事務の知識など医療事務全般の基本的知識と技術が問われる日本医療事務協会が主催する検定試験です。
これらのスキルを認定する医療事務に関する資格は数多くの種類がありますが、医療事務検定はその中でも特に初心者におすすめの資格です。
合格率が90%前後と非常に高く比較的簡単に資格を取得できるため、医療事務を目指す方が初めて受験する資格としては最適の資格と言えるからです。
診療報酬請求事務についても診療報酬請求事務能力認定試験や医療事務技能審査試験のような内容までは問われず、ごく基本的な知識が問われます。
試験には、携帯電話などの電子機器の使用はできませんが、参考書やノートを持ち込んだり、閲覧することが可能です。
医療事務検定試験 | 評価 |
---|---|
受験資格 | なし |
就職・転職に役立つか | |
定年後の再就職に役立つか | |
独立に役立つか | |
難易度 | 非常に易しい |
医療事務検定試験の概要
受験資格
年齢・性別・学歴に関係なく誰でも受験できます。
試験日程・試験の方法・試験の内容
試験日程
会場受験と自宅受験があり、試験は全国各地の試験会場で月に1回以上実施されています。
そして、日本医療事務協会の医療事務講座を受講修了したり2回目以降の受験の場合は自宅での試験が可能になります。
特に、日本医療事務協会の医療事務講座の受講生の試験要領は以下の通りとなります。
通学コースの受講生は会場受験となり、5月・6月・10月・11月・2月・3月の年6回実施されます。試験時間は2時間です。
通信コースの受講生は自宅試験となり、毎月第4土曜日に実施されます。試験時間に制限はなく期日までに返送すればいいことになっています。
試験の日程の詳細は日本医療事務協会までお問合せ下さい。
尚、会場受験には教材や資料の持ち込み・閲覧が可能です。
試験の方法
試験は、学科問題と実技問題があります。
テキストの持ち込みがOKで、試験はテキストを見ながら受けられます。
問題 | 出題内容 |
---|---|
学科問題 (正誤問題:20問) (穴埋め式文章問題:5問) |
・医療保険制度の概要 ・高齢者医療制度 ・公費負担医療制度(生活保護) ・保険医療機関の受付事務と請求事務 ・保険診療に関連する法規 ・診療報酬点数表〔医科〕より、点数算定の基礎について |
実技問題 (会計欄作成:入院・外来各1問) |
・基本診療料 ・医学管理 ・在宅医療(往診) ・検査 ・画像診断 ・投薬 ・注射 ・リハビリテーション ・処置 ・手術 ・麻酔 ・病理診断 |
受験料
7,700円(税込)
医療事務検定試験のおすすめ通信講座
医療事務検定試験のおすすめ講座は、日本医療事務協会の医療事務通信講座です。
日本医療事務協会は1975年設立に設立した医療事務の専門校です。
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医療事務検定試験の難易度
合格基準・合格率
合格基準
問題の総得点の70%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
合格率
合格率は、例年90%程度です。
2021年度は、1364人が受験し合格者は1,249人。合格率は91.6%でした。
難易度
医療事務検定試験の難易度: 非常に易しい
合格までの学習時間の目安:50時間
まとめ
以上、医療事務検定試験の概要やその難易度などを解説してきました。
医療事務への就職や転職にあたっては、経験者のほうが優遇されますが、未経験者が医療事務の仕事に就くためには、医療事務に関する資格を取得したり、知識を習得しておけば有利になる場合があります。
医療事務に関する資格には、いくつかの民間資格がありますが、その中でも基礎的な知識があることを証明できるのが医療事務検定試験です。