ここでは、数十種類ある医療事務の資格のうち、医療事務認定実務者試験の概要やその難易度などを解説しています。
医療事務認定実務者試験とは
医療事務認定実務者試験は、15年以上にわたって医療・福祉分野の資格試験を実施している全国医療福祉教育協会が主催する検定試験です。
全国医療福祉教育協会は、「特定非営利活動法人 職業技能専門教育研究機構」の認定を受けており、医療系の資格認定では実績のある団体です。
公式URL:全国医療福祉教育協会
医療事務認定実務者試験は、医療事務に関する基礎知識と診療報酬明細書(レセプト)作成を基本とした試験で、合格者は、医療事務の実務に関する基礎知識があることが認定されます。
この試験は、2016年に開始された比較的新しい試験なので認知度は低めですが、診療報酬請求事務に関係した資格としては一定の評価がある資格です。
試験の難易度は医療事務の資格の中では易しめで、患者接遇・マナーなど受付業務に必要な知識を重点的に学習しますので、医療事務検定試験と同様、医療事務の入門資格として最適です。
医療事務認定実務者が医療関連機関に就職した後の主な仕事内容は、受付や会計、レセプト(診療報酬明細書)作成などです。
医療事務の仕事は超高齢社会による医療機関の増加により、今後ますます需要が高まります。
医療事務認定実務者試験は、キャリアサポートがあるたのまなやユーキャンの医療事務講座を受講して受験をする方が殆どです。
医療事務認定実務者試験 | 評価 |
---|---|
受験資格 | なし |
就職・転職に役立つか | |
定年後の再就職に役立つか | |
独立に役立つか | |
難易度 | 非常に易しい |
医療事務認定実務者試験の概要
受験資格
年齢・性別・学歴に関係なく誰でも受験できます。
試験日程・試験の方法・試験の内容
試験日程
在宅受験と会場受験があります。
試験時間は90分です。
在宅受験は、月1回(年に12回)、基本的に毎月最終日曜日に実施されます。自宅で試験問題を解き、返送して採点してもらう形になります。
一般の方や認定機関の通信講座受講生は自宅での受験となります。
会場受験は、実施する認定機関が試験日を決定します。
通学講座の受講生は会場受験となります。
試験の方法
試験は、学科問題と実技問題があります。
いずれもマークシート方式で出題されます。
テキストの持ち込みがOKで、試験はテキストを見ながら受けられます。
問題 | 出題内容 |
---|---|
学科問題 30問 マークシート4択問題 |
接遇とマナーに関する知識 医療機関における各種制度に関する知識 医療事務業務に関する知識 診療報酬請求に関する知識 |
実技問題 レセプト作成マークシート4択問題 |
外来1症例 レセプト作成 |
受験料
5,000円(税込)
医療事務認定実務者試験のおすすめ通信講座
この資格に対応している通信講座はたのまな(ヒューマン)とユーキャンなどがありますが、おすすめは、たのまなの医療事務講座です。
- 費用が安い
- 診療報酬請求事務能力認定試験とのセット講座がある
- 受講生・修了後のキャリアサポートがある
- 無料で資料請求ができる
といった特徴があり、初学者でも基礎からムリなく学べるカリキュラムになっています。
数ある医療事務の資格の中で最も難易度が高く、唯一の公的な試験ということもあり、医療現場からの評価が最も高い資格と言われている診療報酬請求事務能力認定試験とのセット講座もありますので、医療事務のスペシャリストを目指す方にはセット講座もおすすめです。
資料請求も無料なのでまずは資料請求をしてみて下さい。
参考:ユーキャンの医療事務講座
医療事務認定実務者試験の難易度
合格基準・合格率
合格基準
原則として、学科、実技それぞれの正答率6割以上が合格となります。
合格率
合格率は、例年60%~80%程度です。
2021年度は、16,244人が受験して12,531人が合格。合格率は77.1%でした。
難易度
医療事務認定実務者試験の難易度: 非常に易しい
合格までの学習時間の目安:50時間
まとめ
以上、医療事務認定実務者試験の概要やその難易度などを解説してきました。
医療事務への就職や転職にあたっては、経験者のほうが優遇されますが、未経験者が医療事務の仕事に就くためには、医療事務に関する資格を取得したり、知識を習得しておけば有利になる場合があります。
医療事務に関する資格には、いくつかの民間資格がありますが、その中でも基礎的な知識があることを証明できるのが医療事務認定実務者です。