マイナンバー実務検定試験の難易度や合格率

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ここでは、マイナンバー実務検定試験の難易度や合格率などを解説しています。

マイナンバー制度とマイナンバー

マイナンバー制度は、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、複数の機関が保有する個人の情報が同一人の情報であることを確認するための制度です。

マイナンバーとは、国民1人1人に割り当てられた12ケタのナンバーで、国民全員を番号で識別するために付けた背番号のようなものです。

国民の利便性の向上、行政の効率化、公平・公正な社会の実現のために導入されました。

この制度が社会に浸透すれば、添付書類の削減など行政手続きが簡素化され、国民の負担が軽減できたりします。また、例えば個人の総収入がわかり脱税を防ぐこともできます。

平成27年10月以降、市区町村からマイナンバーの通知カードが送られてきました。

通知を受けた個人は申請により、マイナンバーカードを交付してもらうことができ、本人確認のための本人確認書類としても利用できます。

マイナンバー実務検定とは

マイナンバー関連の検定試験は複数の民間団体が実施していますが、そのうち、マイナンバー実務検定とは、財団法人 全日本情報学習振興協会が主催する民間資格です。

社会的基盤として導入されたマイナンバー制度の理解と、特定個人情報を保護して適正な取り扱いを身につけているかを問う試験です。

試験区分は1級から3級に分かれており、年に4回、会場試験とオンライン試験で実施されます。

試験レベル
3級 マイナンバー法の一般常識レベルを理解し、日常生活にも役立たせる試験。社会人や主婦、学生などすべての人を対象としています。
2級 ビジネスパーソンとしてマイナンバーへの理解を深め、関連するガイドラインの入門レベルを理解する。レベルとしては企業や官公庁における実際の業務でマイナンバーを扱う人などを対象としています。
1級 マイナンバー法及びそれに関連するガイドラインのかなり深い理解を求める。レベルとしては企業や官公庁における実際の業務でマイナンバーを扱う人などを対象としています。

マイナンバー制度は従業員を抱える全ての企業が対象(個人番号取扱事業者)になるので、マイナンバー実務検定を取得していれば、少なからず就職や転職でアピールすることができます。

マイナンバー実務検定試験 2級 評価
受験資格 なし
就職・転職に役立つか
定年後の再就職に役立つか
独立に役立つか
難易度 易しい

マイナンバー実務検定の合格者には「合格証書」と「認定カード」が交付され、マイナンバー法の知識と実務能力を備えていると認定されます。

認定カードは、資格を取得した取得月を起点として2年間の有効期限があります。

認定カードを更新する場合は、毎年1回、定期講習を受講する必要があります。

2年間で2回の定期講習を受けると合格認定カード(2年間有効)が発行されます。

定期講習はパソコン・タブレット・スマートフォンで受講することができます。

そして、4年間マイナンバー実務検定資格保有者として、4回の講習を受講し、2回のカード更新を行った方はその級ごとに上級カードとして、プライム1級・プライム2級・プライム3級の資格が付与されます(令和2年8月以降に更新された方から適用)。

定期講習料は、2023年現在、2,200円です。

マイナンバー実務検定試験の概要

マイナンバー実務検定試験の受験資格

マイナンバー実務検定試験は、国籍や年齢、学歴、性別等の受験資格がなく、誰でも受験することができます。

試験日時・試験の方法・試験の内容

試験日時・試験の方法

試験は、年に4回、例年、3月、6月、9月、12月の日曜日に開催されます。

試験の方法は、全級とも筆記試験(マークシート方式)のみです。

各級で試験時間と問題数が異なります。

試験時間 試験実施時間
1級 10時~12時15分 120分:80問
2級 10時~11時45分 90分:60問
3級 10時~11時15分 60分:50問

の要領で実施されます。

試験地

試験地:札幌・仙台・東京・横浜・埼玉・千葉・名古屋・津・大阪・神戸・福岡・オンライン受検(オンライン試験はパソコン入力によるマークシート形式)

オンライン受験を希望する場合は、パソコンとWEBカメラ(視野角120以上)を用意する必要があります。

試験の内容

試験の内容は以下の通りです。

試験の内容
1級・2級 ・番号法の背景・概要

・第1章(総則)

・第2章(個人番号)

・第3章(個人番号カード)

・第4章 第1節(特定個人情報の提供の制限等)

・第4章 第2節(情報提供ネットワークシステムによる特定個人情報の提供)

・第5章 第1節(特定個人情報保護評価等)

・第5章 第2節(行政機関個人情報保護法等の特例等)

・第6章(特定個人情報の取扱いに関する監督等)

・第6章の2(機構処理事務の実施に関する措置)

・第7章(法人番号)

・第8章(雑則)

・第9章(罰則)

・附則

・特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン(事業者編)

・関連法令等
※番号法に関連する箇所、基本的な部分が出題範囲

3級 ・番号法成立の経緯・背景

・番号法の概要

・個人と番号法

・民間企業と番号法

・地方公共団体・行政機関・独立行政法人等と番号法

・番号法のこれから

・罰則

・特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン(事業者編)

・関連法令等
※番号法に関連する箇所、基本的な部分が出題範囲

試験の免除

マイナンバー実務検定1級または2級の合格者は、個人情報保護士認定試験の「マイナンバー法の理解」の科目が免除されます。

受験料

1級:11,000円 学割:7,700円
2級:8,800円 学割:7,040円
3級:7,700円 学割:6,160円

マイナンバー実務検定試験の難易度

合格基準

1級・2級・3級ともに正答率70%以上

平成30年度より、問題の難易度により調整し、正答率70%以上に統一されました。

但し、各回試験の難易度と正答率を検証し、合格点水準を調整する場合があります。

合格率

マイナンバー実務検定試験の合格率は、現在は公式サイト等で公開されていません。

2016年は、3級で70%ほど、2級で45%ほど、1級は非公表でしたが、近年は不明です。

難易度

マイナンバー実務検定試験2級の難易度: 易しい

合格までの学習時間の目安:100時間

マイナンバー実務検定試験のおすすめ講座

マイナンバー実務検定試験のおすすめ講座は、SMARTのマイナンバー実務検定対策講座です。

試験を主催する財団法人 全日本情報学習振興協会が実施している講座です。

⇒ SMARTのマイナンバー実務検定対策講座

まとめ

以上、マイナンバー実務検定試験の難易度や合格率などを解説してきました。

これからマイナンバーの管理は企業においても必須となります。

マイナンバー実務検定を取得していれば、「マイナンバーへの理解が高い」という信頼が得られて、総務や人事などへ異動ということもあり得ます。

また、関連資格に、個人情報保護士認定試験があります。

マイナンバー実務検定試験の2級1級保有者は、個人情報保護士認定試験の課題Ⅰの「マイナンバー法の理解」が免除されますので、W資格で就職や転職に有利になる可能性があります。