診療報酬請求事務能力認定試験の難易度や合格率

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ここでは、診療報酬請求事務能力認定試験とはどういう試験か、また、診療報酬請求事務能力認定試験の内容や難易度などを解説しています。

診療報酬請求事務能力認定試験とは

医療関係の事務職は、経験や資格の有無を問わず誰でも就業することが可能です。

しかし、医療事務の業務には、受付業務、カルテ管理業務、オペレータ業務、会計業務、診療報酬請求業務など医療機関独特の専門的な事務作業がありますので、医療事務員としてこれらの業務を円滑に遂行していかなければなりません。

そのためには、医療保険の仕組みや治療費の計算方法、診療報酬請求の仕組みなどをしっかり理解しておく必要があります。

そして、そのスキルを認定するのが、医療事務に関する能力認定試験です。

医療事務に関する能力認定試験の種類は10種類以上にも及びますが、診療報酬請求事務能力認定試験は、厚生労働省が認可している唯一の公的資格です。

医療事務に関する能力認定試験の中で最高峰と言われており、医療事務系資格の中では最も需要が多い資格とされています。

取得することで、医療事務で必要な知識がありレセプト作成の能力があることが証明されるため、経験者と同じ待遇で迎えられたり資格手当を付与する医療機関もあります。

経験がない人で医療事務の世界に就職・転職したい場合は、この資格が最も役に立つと言っても過言ではありません。中にはこの資格を採用の際の必須の資格としているところもあります。

特に診療報酬請求事務は、専門的な事務作業ですので、一般の事務より時給が高く、短時間のパート勤務としてや定年後に家事と両立しながら働く人もいます。

家庭と仕事を両立したい、子供に手がかからなくなったので仕事に復帰したい、という女性でも歓迎され、働きやすい職種になっています。

また、近年は、24時間体制の医療が求められることが多くなってきていることもあり、定年後退職後の男性も労働力として求められるケースが増えてきています。

このため、女性だけでなく男性のセカンドキャリアを考える上でも選択肢となってきています。

診療報酬請求事務能力認定試験 評価
受験資格 なし
就職・転職に役立つか
定年後の再就職に役立つか
独立に役立つか
難易度 普通

厚生労働省が認可している唯一の医療事務資格試験

診療報酬請求事務能力認定試験は、公益財団法人日本医療保険事務協会が実施し、厚生労働省が認可している唯一の医療事務資格試験です。

病院をはじめ、様々な医療関係施設から資格取得者への需要も多く、高齢化社会の日本では今後ますます需要が増えると思われます。

民間資格ですが、医療現場での評価も高く景気にも左右されにくいとあって現在女性に最も人気のある資格の一つです(受験者の9割程度は女性)。

診療報酬請求事務能力認定試験の概要

受験資格

年齢・性別・学歴に関係なく誰でも受験できます。

試験日時・試験の方法

試験日時

年2回(7月、12月)、日曜日または祝日に実施されます。

学科試験と実技試験:13時から16時の180分

通常、受験案内・願書用紙の受付は、試験日の約3.5か月前、受験手数料及び願書の受付期間は、試験日の約2.5か月から1.5か月前です。

試験の方法

医科歯科に分け、それぞれ学科試験実技試験が行われます。

受験生は医科・歯科いずれかを選択して受験します。

例年、医科の受験者数が圧倒的に多く令和3年7月は医科が3,138人に対して歯科は62人でした。

試験会場への診療報酬点数表、その他の資料の持ち込みは自由です。

ただし、パソコンや携帯電話等の通信機器の持ち込みは禁止。

試験は、札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、東京都、横浜市、新潟市、金沢市、静岡市、名古屋市、大阪府、岡山市、広島市、高松市、福岡市、熊本市、那覇市で実施されます。

試験の内容

学科試験

以下の科目から20問(5者択一のマークシート方式)

  1. 医療保険制度等・公費負担医療制度
  2. 保険医療機関等・療養担当規則等
  3. 診療報酬等・薬価基準、材料価格基準
  4. 医療用語及び医学・薬学の基礎知識
  5. 医療関係法規の基礎知識
  6. 介護保険制度の概要

実技試験

診療録(カルテ)から手書き方式で診療報酬明細書(レセプト)を作成する実技が問われます。

「外来」から1問と「入院」から1問の計2問

受験料

9,000円

診療報酬請求事務能力認定試験の難易度

診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務に関す能力認る定試験の中で最高峰と言わるだけあってその難易度や合格率が注目されています。

合格基準

合格基準は、その年の難易度によって変わりますが、令和3年は以下の通りです。

試験科目 合格ライン
医 科 学科試験 65点以上(95点満点)
実技試験 80 点以上(100点満点)
歯 科 学科試験 80 点以上(100点満点)
実技試験 90 点以上(100点満点)

合格率

令和4年7月実施の第56回試験は、

医科は2,313名が受験し、655名が合格。合格率は28.3%でした。

歯科は48名が受験し、18名が合格。合格率は37.5%でした。

難易度

合格率は例年30%前後と、資格試験としては難関試験ではありませんが、医療事務に関する能力認定試験の中では最も難易度が高い試験と言われています。

難易度: 普通

合格までの学習時間の目安:250時間

おすすめ通信講座

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参考:ヒューマンの診療報酬請求事務能力認定試験(医療事務)