TOEICの試験内容と難易度

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ここでは、TOEICとは何か、TOEICの試験内容と難易度などを解説しています。

TOEICとは

TOEIC(トーイック)とは、Test of English for International Communicationの略称で、英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するための試験です。

TOEICを受験することで、自分自身の現状の英語コミュニケーション能力をスコアという客観的な指標に基づいて把握することができます。

TOEICは、合格・不合格ではなくスコアで評価されるのが特徴です。

TOEIC試験の種類

TOEIC試験は、

  1. TOEIC® Tests
  2. TOEIC® Bridge Test

という2つのブランドで構成され、このうち、①のTOEIC® Testsは、

  1. TOEIC® Listening & Reading Test
  2. TOEIC® Speaking & Writing Test
  3. TOEIC® Speaking Test
  4. TOEIC® Writing Test

の4種類の試験に分かれています。

このように、TOEICには赤文字部分の合計5種類のテストが存在していますが、一般にTOEICという場合は、圧倒的に受験者数が多いTOEIC® Listening & Reading Testを指します。

TOEICは、「英語を聞く能力」と「英語を読む能力」を測るテストで、合格・不合格ではなくスコア(10点~990点満点)で評価されます。

TOEICの試験内容と試験の難易度

以下、TOEICは、TOEIC® Listening & Reading Testのことを指します。

受験資格

受験資格はありません。

年齢・性別・学歴・経歴・国籍に関係なく、誰でも受験できます。

試験日時

TOEICは年10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)全国約80都市で実施されます。

参考:今後のテスト日程 TOEIC

試験日から17日後にインターネットでスコアを確認できます。

試験の方法と内容

TOEIC試験は、全てマークシート方式で実施されます。

英文和訳・和文英訳といった設問はありません。

試験は、

  1. リスニング(約45分間・100問)と
  2. リーディング(75分間・100問)

からなっています。

それぞれの配点はともに5点~495点で、合計10点~990点満点です。

リスニングセクション(約45分間・100問)

会話やナレーションを聞いて設問に解答
Part1 写真描写問題 6問
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。
Part2 応答問題 25問
1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。
Part3 会話問題 39問
2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。
Part4 説明文問題 30問
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。

リーディングセクション(75分間・100問)

印刷された問題を読んで設問に解答
Part5 短文穴埋め問題 30問
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
Part6 長文穴埋め問題 16問
不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。
Part7 1つの文書:29問
複数の文書:25問

いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。

引用:TOEICのテストの形式と構成より

受験手数料(令和4実績)

7,810円

試験の免除

TOEICで900点をとると、全国通訳案内士試験の一次試験の英語科目の受験が免除されます。

TOEICの難易度

スコア判定なので難易度という概念はありませんが、平均点や英検の級との比較、また、どれくらいのスコアを取れば就職や転職に有利になるかの目安はあります。

TOEICテストの平均スコア

平均スコアは、回ごとに多少の差はありますが、2020年度の試験の平均スコアは、

  • リスニングセクションが337点
  • リーディングセクションが282点
  • トータルでおよそ620点

となっています。

例年600点前後が平均スコアです。

TOEICのスコアと英検の級の関連(目安)

英検の級との比較すると概ね以下の通りとなります。

TOEIC点数 会話レベル レベル(難易度)
900点~990点 十分なコミュニケーションが可能。企業からも高く評価される 英検1級程度
800点~900点 英検準1級程度
700点~800点 どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えており、高得点者は十分に英語でアピールできる
600点~700点 英検準1級~英検2級程度
400点~600点 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる 英検2級~英検準2級程度

就職や転職で有利となる点数

多くの企業でTOEICのスコアを採用基準の一つとしていますが、新卒や中途の場合、また、職種でその基準は変わってきます。

履歴書でアピールできるスコアの目安は、

  • 新卒であれば600点
  • 中途採用であれば650点
  • 実際に業務で英語を用いる仕事に応募する場合は700点以上
  • 外資系企業への就職・転職を目指すのであれば800点以上

が評価される最低の基準となります。

また、TOEICのスコアを昇進・昇格時の判断基準に採用する企業も増えてきています。

TOEIC700点の難易度

異常より、TOEIC700点の難易度を考慮すると、

難易度: やや難しい

合格までの学習時間の目安:700時間

というのが一つの目安となります。

TOEICは就職・転職や定年後の再就職に有利か?

グローバル化が進む昨今では、外資系企業でなくても営業やマーケティング、接客業などさまざまな職種で英語力が求められます。

そのため、英語公用語化の取り組みを強化している企業も増えています。

TOEICは、英検やTOEFLと違って、ビジネスを念頭に置いた試験ということもあり、企業も導入しやすく、就職・転職時の採用する側の判断材料として使われています。

従って、どんな職種においても、また、就職・転職時だけでなく、定年後の再就職においても、TOEICで高得点を取得しておくと有利に働きます。