アウトドアの趣味として人気の高いキャンプ。
キャンプの醍醐味は、何と言っても森や水辺といった自然の気配を感じながら気ままに時間を過ごすこと。テントを張って焚火を囲み、コーヒー片手に過ごすひと時は格別です。
その場で作って食べる料理もキャンプの醍醐味です。
キャンプには、普通のキャンプの他、車を使ったオートキャンプ、また、寝る場所や道具が一切揃えてあるグランピングなどがあります。
そして、一人で行くか、家族やグループで行くかでソロキャンプ、ファミリーキャンプ、グループキャンプに分けられ、宿泊を伴わなキャンプを特にデイキャンプと言います。
ここでは、初心者キャンパーにも人気のあるオートキャンプについて解説します。
近年は、定年後・老後にキャンピングカーを購入し、夫婦で長い時間をかけて全国のオートキャンプ場をまわるという方も増えてきています。
オートキャンプとは?
オートキャンプの魅力
オートキャンプとは、車やバイクと隣接した場所にテントやタープを張ることができる「車とセットで楽しめるキャンプ」です。
キャンピングカーや自動車にキャンプ道具を積み込み、車中泊やテント泊が楽しめます。
普通のキャンプは、駐車スペースとキャンプをする場所が別なので、重いキャンプ道具をテントを張る場所まで持ち運び、設営する必要がありますが、オートキャンプは、車をテントに横づけできるので、そういった手間がありません。
道具は車から降ろせばすぐに使えますし、必要に応じて車に出し入れでき、重い荷物の搬入も簡単に行えますので、例えば、大きな焚き火台や本格的な料理を作れる調理器具などを用意して楽しむことができます。
また、雨風が酷ければ車に避難することもできます。
このように、オートキャンプは利便性が高いので最近はキャンプの主流となりつつあります。
オートキャンプ場はどういうところか?
オートキャンプ場の入場料や敷地使用料(宿泊料)は基本的に有料です。
車の乗り入れができる分、価格は高めで一泊5,000円前後というのが相場です。
オートキャンプ場によっては、駐車スペースやテントを設営する位置などのレイアウトが決められていたり、利用できる人数や駐車できる車の台数が決められていることがあります。
また、料金やレンタルできるもの、営業期間や定休日が定められていたり、ルールを定めているところもありますので、こういったものは事前にネットなどで要チェックです。
近年は、より快適で利便性が高いキャンプを楽しめるグランピングというのも流行ってますが、なんでも揃っているグランピングより、よりキャンプの醍醐味を楽しめるオートキャンプを支持する人も少なくありません。
オートキャンプは、友達や家族と楽しむのもいいですが、誰にも束縛されず、自然を満喫しながら気ままに時間を過ごすソロキャンプもおすすめです。
用意する基本アイテム
オートキャンプには、テントやタープ、テーブルや椅子をはじめ、寝装具である寝袋や枕、そして、包丁・まな板などの調理器具や食材・調味料、食器やカップ、箸やスプーンといったものが必要になります。
食材は基本、持ち込みです。
近くにスーパーの無いキャンプ場に行く時は、日数分の献立を考えて材料を用意する必要があります。バーベキューをはじめ、カレーやお好み焼き、焼き鳥、焼きそばなどが人気です。
また、バーベキューや焚火をするのであればバーベキューグリル、トング、焚火台、着火剤、火ばさみ、燃料の炭や木材といったものが必要になります。
キャンプで用意するもの | 用途 |
---|---|
テント 寝袋(シュラフ) マット 枕 |
車外で宿泊をする時に必要 |
タープ | 日差し除けや雨除けとして |
テーブル チェア クーラーボックス 飲み物 コップ |
寛いだり飲み物や料理を楽しむため |
ランタン ライト・懐中電灯 |
夜のキャンプを安全に楽しむため |
焚火台 薪 着火剤・マッチ グローブ 火ばさみ |
焚火をするため |
鍋・炭 フライパン カセットコンロ ライスクッカー 包丁 まな板 おたま 食材・調味料 アルミホイール 軍手 |
調理をするため |
トング 食器 スプーン 箸 |
バーベキューや食事をするため |
ゴミ袋 洗剤 スポンジ |
後かたずけのため |
タオル 洗面道具 着替え 薬・救急セット 充電器 虫よけ 日焼け止め |
その他 |
オートキャンプ場によっては、これらを有料でレンタルしているところもありますし、キャビンやロッジ、ログハウス、コテージなどの宿泊施設が用意されていたり、ベッドや寝具、調理器具などの生活設備が一通り揃っているところもあります。
キャンプ場は管理会社がきちんと管理しており、シャワーやトイレなども共同のものが常設してありますので安心です。
オートキャンプで気を付けるべきこと
オートキャンプでは、普通のキャンプのマナーに加えてオートキャンプならではのマナーもあります。他のキャンパーに迷惑をかけないようにしなければなりません。
車の移動や車のドアの開け閉め
オートキャンプで最も気を付けなければならないのが、車の移動と車のドアの開け閉めです。
夜のキャンプ場は街灯がないところも多いので結構暗く視界も悪いものです。
車のヘッドライトの灯りも周りに迷惑になりかねませんし、誤って子供を轢いてしまう事故も少なくないと言われていますので注意が必要です。
車のエンジン音や車のドアの開け閉め音は静かなキャンプ場では気になる音です。車から出し入れしたい物は、まとめてするなどして開閉回数を減らすなど心がけましょう。
また、トラブルにならないよう自分の区画内で楽しむことがマナーですが、車で移動する際は、例え空いていても他人の区画に進入しないようにしましょう。
炊事場の利用
キャンプ場には炊事場が用意されています。
炊事場は、キャンプを行っているみんなが使用する場所で、トラブルも多い場所です。
汚したままにしておいたり、ゴミを置きっぱなしにしておくのはマナー違反です。ゴミは持ち帰り、次に使う人が使いやすいように綺麗にしておきましょう。
騒音
車のドアの開け閉めや車のエンジン音もそうですが、騒ぐのも禁物です。また、ラジオや音楽プレイヤーなどを持ち込んでいる人はその音量にも注意が必要です。
特に夜と早朝はボリュームに注意しましょう。
お酒などを飲み過ぎて酔っぱらって騒ぐなんていうのも絶対にNGです。
勿論、飲酒運転ももってのほかです。
また、多く見られるのが、冷暖房やスマホの充電のために車のエンジンをかけるケースです。
車のアイドリングは静かなようで他人には気になるものですのです。排気ガスも迷惑になりますのでキャンプ場に着いたらエンジンは切り、エンジンをかけるのは必要最低限にしましょう。
ゴミ処理
ゴミ処理は、キャンプ場ごとにルールがあります。必ずゴミの分別についての説明(用紙つき)がありますので事前に確認してルールを遵守すりょうにしましょう。
キャンプ場によってはゴミは持ち帰りというところもあります。
生ごみなどは、悪臭のもとになりますので、食品の汁などが付いたプラスチックゴミやペットボトルなどは炊事場で洗ってからゴミ袋へ入れる、少量の紙や竹串は焚火の時に燃やす、など、持ち帰るゴミの処理にも工夫が必要になります。
また、焚火をした後は、火の後始末もしっかりすることが重要です。
まとめ
オートキャンプは、車と隣接した場所にテントやタープを張ることができる「車とセットで楽しめるキャンプ」です。車を持ち込みますので、その分、色々なルールがあります。
ルールを皆がしっかり守れば、皆が気持ちよくオートキャンプを楽しむことができます。
オートキャンプ場は、全国にあります。
下記では、全国のおすすめのオートキャンプ場を紹介しています。営業期間、定休日、施設タイプ、料金などをチェックして出かけましょう。