趣味:ジム通い

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近年は、スポーツジムやフィットネスクラブの施設が増えてきました。

健康志向が高まったことと高齢化が要因の一つです。

実際、定年後、老後に健康対策としてジムに通う人が増えています。

趣味としてジム通いをおすすめするのはありきたりですが、当サイトでは、定年後の趣味として何が一番おすすめか、と問われた場合、ジムなどで運動をすることだと答えます。

ジム通いを趣味としておすすめするのは基本的に日頃運動不足の人達へ、ですが、ここでは、特に定年後の趣味としてジム通いをおすすめする理由を専門的なことを交えて解説します。

定年後に趣味にジム通いをおすすめする理由

運動不足・コミュニケーション不足を解消

何の計画もなく定年を迎えると、多くの人(特に男性)が、

  • これといった趣味もなく何もすることがない
  • 家に閉じこもってばかりで体も動かさないため運動不足に
  • 会社を離れて話し相手がいない

という状況に置かれます。

これでは、心身の健康状態も悪くなるばかりで老化も速く進んでしまいます。

そして、これらの全てを比較的簡単に解消できる趣味がジム通いです。

女性はどういう訳かコーラスやカラオケ、ヨガや華道、ダンス、スウィミングと、思い立ったら比較的簡単に習い事に通うことができますが、男性は、どういう訳かどうしても二の足を踏んでしまいがちです。

そんな男性でも比較的ハードルが低いのが、男性的なイメージがあり、自分のペースでできるスポーツジム通いです。

家でやると長続きできませんが、お金を払うことで定期的に通うようになり、運動不足を解消、通っているうちに新しい出会いも期待できます。

近年は、筋トレやランニングマシンの設備だけでなく、スタジオやプール、大浴場などを揃えた総合ジム、フィットネスクラブが増えてきおり、楽しく通えるよう工夫もされてきています。

無酸素運動で心身がタフに

無酸素運動

運動には、筋トレなどの無酸素運動ウォーキングなどの有酸素運動があります。

無酸素運動とは、短い時間に大きな力を発揮する強度の高い運動をいいます。

代表的なものが筋トレです。

筋トレは、筋肉をつけ、脂肪を落とし、メタボ体系を解消したり、ダイエット効果が期待できますが、実は精神的にも健康でタフになる効果が期待できると言われています。

それは、見た目が変わって自信がつくからといったことだけではなく、脳内の伝達物質に変化をもたらしてくれるためです。

筋トレは、

  1. テストステロン
  2. セロトニン
  3. ドーパミン
  4. 成長ホルモン
  5. BDNF

などの分泌を促します。

テストステロンって何?

テストステロンとは、男性ホルモンの一種です。

テストステロンは、男性機能を向上させるだけではなく、やる気や闘争心をアップさせ、男性らしい体や精神を作ります

また、新しいことに挑戦しようとするチャレンジ精神や、家族や友達を大切にしようとする心にも関係していると言われています。

逆にテストステロンが減少すると、善玉コレステロールの減少や内臓脂肪の増加、また、骨密度の低下を招くと言われています。

セロトニンって何?

セロトニンは、精神を安定させる効果のある神経伝達物質です。

快楽物質といわれるドーパミンや激しい感情や強い肉体作業などで人体がストレスを感じたときに、交感神経の情報伝達物質として放出されるノルアドレナリンをコントロールします。

例えば、気分的に塞ぎこみがちな人や緊張しやすい体質の人、本番に弱い人などは、継続的に筋トレや有酸素運動をすることでこれらの性格をかなり改善することができる可能性があります。

これまで、精神力を強くしようと心の内面を鍛えるアプローチばかりしてきてあまりうまくいかなかった人は、筋トレをやると思わぬ効果を発見できるかもしれません。

ドーパミンって何?

ドーパミンは快楽物質といわれるホルモンで、苦痛を和らげたり、精神安定に効果のある神経伝達物質です。

ドーパミンが分泌されるとやる気が出たり落ち込みにくい性格になり、セロトニンと同じく幸せな気持ちになったりポジティブ思考が多くなります。

成長ホルモンって何?

また、成長ホルモンは、身長を伸ばすホルモンとしてよく知られていますが、成長に関する作用と代謝をコントロールする作用があるとされています。

筋肉を成長させたり脂肪を燃焼させたり、また、骨を強化したり、生殖機能や免疫機能を維持したりと人の健康面に重要な働きをします。

BDNFって何?

BDNFとは、脳や血中に存在するタンパク質の一種で、認知症予防に必要不可欠な存在として脳科学や精神医学の世界で注目を集めている物質です。

  1. 脳の神経細胞を増やす
  2. 脳内の情報伝達を担っているシナプスの形成を促す
  3. 記憶力や学習能力を向上させる

といった働きが確認されています。

無酸素運動(筋トレ)にこのような物質を分泌させる効果がある訳ですから是非、生活の一部として取り入れたいものです。

効率よく無酸素運動の効果を得るための無酸素運動の頻度

効率よく無酸素運動の効果を得るための無酸素運動の頻度は、糖尿病診療ガイドライン2020-2021では、連続しない日程で週に2~3回行うことが推奨されています。

筋トレによる様々な効果の詳しい情報は下の記事でまとめています。筋トレを始めるかどうか迷っている人は一度目を通してみて下さい。

有酸素運動

有酸素運動

有酸素運動とは、ジョギングや水泳、エアロビクスやサイクリングのように筋肉を収縮させるエネルギーとして酸素を使用する運動のことをいいます。

数々のテレビの健康番組でも有酸素運動が体によいことが取り上げられています。

肥満が解消されるだけでなく、血糖値や血圧を安定させたり、脂質異常症によって引き起こしやすいとされている動脈硬化を防ぐことも期待されています。

特に、呼吸筋を発達させ、外呼吸をよりスムーズにしたり、心筋を発達させ、血液の循環をより効率的にするといった効果が期待できるとされています。

また、安静時の血圧を低下させ、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪を減少させ、HDLコレステロールを増加させる働きがあると言われています。

有酸素運動にも脳の機能を向上させる効果が

そんな有酸素運動ですが、無酸素運動に勝るとも劣らないほど脳の機能を向上させる効果があると考えられています。

有酸素運動にも、筋トレなどの無酸素運動と同じようにセロトニンやドーパミン、BDNFの分泌を促進する効果があります。

高齢者の認知機能の低下を予防したり、記憶力の向上に有効だったのは、筋トレなどの無酸素運動よりウォーキングやジョギングなどの有酸素運動だったという研究結果もあります。

また、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、うつ病などの症状を改善させる効果があり、その効果は抗うつ剤よりも優れているというエビデンスもあります。

つまり、有酸素運動は、認知症やうつ病の予防にもなるのです。

効率よく運動の効果を得るための有酸素運動の頻度

効率よく有酸素運動の効果を得るための有酸素運動の頻度は、糖尿病診療ガイドライン2020-2021では、強度が中等度の有酸素運動を週に150分かそれ以上、週に3回、運動をしない日が2日間以上続かないように行ことが推奨されています。

尚、中等度の有酸素運動とは、

  • ややきつい運動
  • 少し息がきれるくらいの運動

とされています。

ですので散歩とは違います。

有酸素運動の代表と言えるウォーキングやサイクリングによる様々な効果の詳しい情報は下の記事でまとめています。

有酸素運動を始めるかどうか迷っている人は是非読んでみて下さい。

まとめ

以上、定年後や老後の趣味として、ジムなどで無酸素運動や有酸素運動をすることがいかに重要か、おわかり頂けたと思います。

無酸素運動も有酸素運動も、体も心も健康にする効果が期待できる上、様々な病気の予防にも効果的で健康寿命を長くすることが科学的にも照明されています。

従って、定年後、老後の日常に無酸素運動や有酸素運動を取り入れることは、有意義で健康的な生活を送るための趣味として必須とも言えます。

ジムに通うと人とのコミュニケーションが図れたりジム仲間ができたりする点も孤独になりがちな定年後・老後にはおすすめですですが、金銭的な余裕がない方は日常にウォーキングなどの有酸素運動や腕立て伏せ、腹筋、スクワットといった無酸素運動を取り入れることでお金をかけずにジム通いと同じ効果を享受することが可能です。