老後資金の準備のために今日からできる8つの節約術

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平均寿命が伸び、人生100年時代とも言われるようになってきました。

現在、40代、50代の平均余命からすると男女共に85~90歳まで生きると考えられていますが、医学の加速的な発達に伴い、80代では死ぬに死ねない時代がやってくるかもしれません。

健康で長生きすること自体は喜ばしいことですが、老後は年金と貯金の取り崩しで生活していかなければならない大多数の人達にとっては、長生きはリスクとなってしまいます。

令和元年6月に金融庁がまとめた「高齢社会における資産形成・管理」の報告書では、夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦のみの無職の世帯では、残りの人生が20年から30年とすると公的年金だけでは1,300万円から2,000万円が不足するという内容が公表され、話題を呼びました。

仮に寿命が10年伸びれば、老後に必要とされる金額も大きく変わってきます。

そこで、ここでは、老後資金の準備のために今日からできる節約術を8つ紹介しています。

早めに実践することで老後資金を大きく増やすことができるかもしれません。

老後資金の準備のために今日からできる8つの節約術

支出を減らす時にまず思いつくのが食費や交際費の削減ですが、これら変動費の削減の前に、固定費の削減に目を向けることが有効です。

その中でも特に家計に負担を与えているものが、

  1. 国民年金保険料
  2. 電気料金
  3. 水道代
  4. 車両関連費
  5. 保険料
  6. 通信費
  7. 税金
  8. 住宅費

などです。

これらの固定費は、一度、節約に繋がる手続きを行えば、食費や交際費などのようにストレスを伴うことなく長期に渡って節約ができるものばかりです。

国民年金保険料の前納

個人事業主や自営業の人、農業や漁業に従事する人、無職の人などの第一号被保険者は、国民年金保険料を支払っていると思いますが、国民年金保険料は前納することで割引が適用されます。

例えば、2年分を前納する場合は、令和4年の場合、約1か月分の14,540円が割引されます。

どうせ支払わなければならない国民年金保険料ですので安い方がいいに決まっています。

私も第一号被保険者ですが、国民年金保険料は2年前納で支払っています。

第一号被保険者の人でまだ国民年金保険料の前納制度を利用していない人は、2年前納を是非検討してみて下さい。おすすめです。

また、国民年金基金を支払っている場合も1年前納で0.1ヵ月分の割引が受けられます。

月に3万円納めている人であれば年間3,600円割引されますのでバカになりません。

私も国民年金基金に加入していますが1年前納で支払っています。

電気料金の削減

電気代を節約する

一般的に家庭で最も電気代がかかるのがエアコンです。

エアコンを上手に使うことで大幅な電気代の削減が見込めます。

エアコンの温度を夏場は高めに、冬場は低めに設定するのが効果的ですが、サーキュレータを使って空気を循環させるのも効果的です。

サーキュレーターや扇風機は電気代が殆どかかりません。

あと、梅雨から夏にかけては、冷房と除湿どちらを使うか悩んでいる人もいると思います。

下の記事では、エアコンの冷房と除湿、電気代はどちらか高いか?について解説しています。

待機電力を減らす。こまめに電気を消す、こまめにコンセントを外すといったものより節約に繋がりますので是非、実践して下さい。

電力会社を変える

契約している電力会社を変えるというのも一つの手です。

2016年4月に電力自由化が始まってもう5年が経過していますが、その乗り換え率(家庭用を含む低圧分野のシェア)は、2021年時点で3割ほどに留まっています。

新しい電力会社に乗り換えても、これまで通り品質の良い電力が安定供給されることが保証されていますし、切り替えに費用も発生しません。

今使っている電気会社に解約の連絡といったこともする必要がありません。

今の契約や自分の電気の使い方などから電気会社選びだけしっかりしておけば、切り替え時から半永久的に家計の節約ができるとあって切り替えないのは勿体ないことです。

申し込みもインターネットで簡単にできますので是非検討してみて下さい。

尚、2022年からは電気代が高騰し、新電力会社も事業から撤退しています。

残っている新電力会社も燃料費の上限を撤廃しているところが多く、結果的に従来の大手電力会社が安くなっています。

私も新電力会社から九州電力に戻しました。

水道代の削減

水道代も削減の余地はあります。

お風呂の水の入れ替えを1日ごとから2日ごとにする、洗濯を毎日から2日に1度にする、という2つだけで、数千円変わってくるご家庭も少なくありません。

特に洗濯は、お風呂の水が使えればその分、水道代の削減になりますし、乾燥まで洗濯機でしているご家庭では電気代も大幅に削減できます。

また、トイレの水のタンクに水を入れたペットボトルを置いておくというのも効果があります。

車両関連費の削減

車が家計に大きな負担をかけているのは皆さんもご存じだと思います。

車本体の価格もそうですが、駐車場代、ガソリン代、自動車税、車検費用、任意保険料、その他維持費と様々な負担を強いられています。

例えば300万円の普通自動車(2000cc)を保有するとなると7年償却で計算しても月額3.6万円ほど負担をしていることになり、保有しているだけで毎年別途36,000円の自動車税がかかります。

これにガソリン代や任意保険料など諸々の維持費が加わり、マンションなどに住んでいる場合は、別途駐車場代もかかります。

ちなみに300万円の普通自動車(2000cc)で毎月かかる一般的な費用は以下の通りです。

項目 月額換算費用
車代(7年償却で計算) 36,000円
自動車税 3,000円
ガソリン代 10,000円
駐車場代 0円~20,000円(マンションなど)
任意保険料 3,000円
車検代 6,500円
その他維持費 2,000円
タイヤやオイル交換、洗車など
月額合計 60,500円~80,300円

意外とお金がかかることがわかります。

ちょっとした高級車であれば月額10万円以上かかってくる場合もありますし、200万円以下の軽自動車でも月額4万円ほどとバカになりません。

自動車保険を見直す

車を保有する場合は自動車保険の見直しも節約に繋がります。

保険会社によっては、数万円と違ってきます。

私もインズウェブという自動車保険一括見積りを利用して保険会社を乗り換え、年間2万円以上の節約を実現しています。5年で10万円違ってきます。

一度、一括見積りをすると翌年以降もその時期に近づくと各保険会社から見積りメールが届くようになります。場合によっては、保険会社で価格が逆転する場合もあり、その時々に応じて価格優先で保険会社を切り替えています。

自動車売却の見積りと違って電話はかかってきませんので、机上でじっくり比較して加入や乗り換えができる点がおすすめです。

同じような保障内容でも万円単位で違ってきますので是非一度見直してみて下さい。

参考:自動車保険の一括見積もり(インズウェブ)

車を持たないという選択

夫婦で2代所有している場合は1台にするという選択は勿論のこと、市街地に住んでいて生活上特に不便はない場合は、車を保有せず、カーシェアリングやレンタカーを利用するというやり方を検討するのもおすすめです。

現在利用者が増えているタイムズカーシェアでは12時間利用で料金は5,500円~9,900円ほど。

基本的にガソリン代や補償の費用も料金に含まれており、満タン返しも不要なので月に平均5回利用しても月額基本料金と合わせて30,000円程度で納まり、車を保有する場合と比較して多くの人は半額以下で済みます。その上、駐車スペースも必要ありません。

車を保有する殆んどの人はこのサービスに乗り換えることで生活費を大幅に削減できます。

保険の見直し

その時のライフステージに合わせて契約したであろう保険ですが、ライフステージは変化し、今となっては必要としていない補償のために大きな金額を支払っている可能性があります。

また、生命保険は各保険会社の競争が非常に激しい分野で、年々新しいタイプの保険商品が開発されています。昔加入した保険よりも最新の保険のほうが、より自分に適した保障内容になっている場合も少なくありません。

一度、保険を見直し、必要な保障に絞ることで保険料もスッキリするかもしれません。

シニア世代の保険を見直す時のポイントは、

  1. 保障が重複した保険に加入していないか
  2. 自立をした子供のことを考えた保障になっていないか
  3. 現在のニーズに合っているか
  4. 万が一のことがあった場合の保障が過剰ではないか
  5. より魅力的な保険商品はないか

といった点があげられます。

こうした点に留意して見直すと保険料の大幅な節約にもつながるかもしれません。

但し、保険は下手に切り替えると損をすることもあります。

切り替えの際は、切り替えによるデメリットの部分も確認して加入するようにして下さい。

参考:保険見直し本舗

通信費の削減

通信費とは、固定電話や携帯、スマホ、インターネットブロバイダなどにかかる費用です。

固定電話を解約

スマホが普及した今、固定電話が必要かどうか考えてみる必要があります。

私は、5年ほど前まで固定電話を置いていましたが、特定の人にスマホへの切り替えを連絡して固定電話の解約手続きをしました。以降、固定電話を解約したからといって困ったことは一度もありません。

一昔前までは、様々な契約などで固定電話があることが信用に繋がっていましたが、今は、殆どの場合、携帯電話の電話番号で問題ありません。

どうしても固定電話が必要な場合で、インターネット回線を敷いている場合は、固定電話をアナログ回線からデジタル回線に変更することで通信費を削減することもできます。

現在契約しているインターネットサービスプロバイダでお得なサービスを提供している場合もありますので一度確認してみて下さい。

スマホ契約(データ通信容量とオプション)の見直し

スマホの契約、こと、料金設定は複雑です。

店舗で契約する際に説明されてもわからないことが多く、結果、店舗担当者におまかせ。

店舗の人から勧められるままの料金設定で契約している人も少なくないと思います。

知らないうちに不必要なオプションを付けられているということも。

スマホの契約の説明を受ける老夫婦

近年、スマホの価格は見直され、随分安くなってきていますが、月間のデータ通信容量とオプションを見直すことでさらに安くできるかもしれません。

データ通信容量とは、インターネットでサイトや動画を閲覧したりメールをやりとりする際に通信されるデータ量のことです。

特に動画や画像を見たり送ったりすると通信容量が大きくなります。

毎月どれくらいのデータ通信容量を使っているかは契約しているキャリアのマイページでも調べることができますし、店舗で調べてもらうこともできます。

適正なデータ通信容量での契約に変更することで通信費を大幅に削減できるかもしれません。

店員の勧めるままに契約しているのであれば、月に3GBも使わないのに20GBで契約しているといった人も多いと思います。

特にシニアの世代になるとそんなにスマホを扱うこともないのではないでしょうか。

特に菅政権以降、数十ギガで2,980円といったプランが発表されていますが、5GBも使わないのであれば、その半額で済む場合もあります。

また、家の中での生活が中心になるのであれば、家のインターネットを無線LAN環境にしてWi-Fiで使えるようにしたら、スマホで契約する月間データ通信容量をぐんと下げることで通信費を大きく節約することが可能となるかもしれません。

家で無線LAN環境を構築してWi-Fiで使えるようにするには、既に家にインターネットの固定回線を敷いている場合は無線LANルータを購入して設定するだけで、また、インターネットの固定回線を契約してない場合(家にネットに接続する環境がなければ)ネット接続できるWi-Fiルータを購入してWi-Fi環境が構築できます。

無線LAN環境にして通信費を削減

ちなみに私は家をWi-Fi環境にしてスマホのデータ通信容量を1GB以下で済ませています。楽天モバイルで契約していますので、スマホ料金は月額0円です(現在は1,078円になりました)。

家のインターネットを無線LAN環境にしてWi-Fiで使えるようにするには、

既に家にインターネットの固定回線を敷いている場合は、無線LANルータ代3,000円前後を購入するだけでできます。この場合は、ルータ代以外の費用はかかりません。

インターネットの固定回線の環境がない場合は、Wi-Fiルータを設置することが可能です。Wi-Fiルータがインターネット固定回線の役割を果たしてくれます。

この場合は、月額4~5,000円ほどの定額の月額利用料がかかりますが、例えば、家族3人で携帯の契約を見直せばお得になるかもしれません。

携帯電話のオプションも店員に勧められるままではなく、一つ一つ内容を確認し、無駄と思われるものは契約しないようにしましょう。

ちなみに私は、オプションは何もつけていません。ここ10年を振り返ってもスマホが故障したことはありませんし、通話も楽天モバイルでは、専用のソフトを使えば無料です。

ちなみに私は、オプションは何もつけていません。ここ10年を振り返ってもスマホが故障したことはありませんし、通話も楽天モバイルでは、専用のソフトを使えば無料です。

シニアの方は知らないうちに不要なオプションが付けられている場合がありますので一度確認してみることをおすすめします。

格安スマホ(格安SIM)への切り替え

auやdocomo、softbankなどの大手キャリアのスマホの料金随分安くなりました。

特に楽天モバイルはあまり使わない人は0円(現在は1,078円)で済みます。

また、例えば5GBくらいしか使わないライトユーザーにおいては、料金の安さにおいては通信設備を持たず店舗が少ない格安スマホ(格安SIM)には敵いません。

近年は、UQモバイルやワイモバイルをはじめ、mineo、LINEモバイルといった、多くの格安スマホがありますので、比較してそちらに乗り換えることもおすすめです。

私の妻もUQモバイルに切り替えました。楽天モバイルにしてもよかったのですが、現時点ではより通信エリアが広いUQモバイルにしました。結果、家族のスマホ料金は、2人で2,000円程度です(機種代は別)。⇒現在は、楽天が0円でなくなりましたので3,000円くらいです。

勿論、電話番号も今までのものを引き続き使うことができます。

SIMとは、スマホに入っているSIMカードのことです。格安SIMとはSIMカードのみを指し、格安スマホはSIMカードとスマートフォンのセットのことです。

ふるさと納税の活用

ふるさと納税は、好きな自治体に寄付をして、その寄付金から自己負担額2,000円を差し引いた金額について税金の還付・控除が受けられる制度です。

そして、寄付をした自治体からそのお礼として返礼品を貰うことができます。

実質2,000円の自己負担分で、寄付金の額に応じた返礼品が貰えるため、うまく活用することで家計の節約ができる可能性があります。

特に納税額が多い人はお得になる制度なので是非活用したい制度です。

住宅費の見直し

住宅費の見直し

年金だけでは生活できないし貯蓄も充分ではない、また、こまごました節約では間に合わないといった場合は、リバースモーゲージを活用するといった手もありますが、それが利用できない場合は、思い切って住宅を変えてみるというのも有効です。

住み慣れた住宅を手放したくないという気持ちもわかりますが背に腹は変えられません。

実際、年金と貯蓄だけでは不足する金額を住宅の切り替えで捻出する人が増えています

自営業をしていた知人を例にとると年金額は夫婦合わせて月額12~13万円といったところ。

不足する生活費は、毎月貯金から取り崩して捻出していますが貯蓄が枯渇するのは時間の問題。長生きすればするほど不足額は膨らんできます。

そこで、ローンの終わった戸建の持家をおよそ1,800万円ほどで手放し、空き家バンクを利用して同じ地域の古い家屋を400万円で購入。

リフォームをしても1,000万円以上の資金が捻出できたといいます。

子供もいないため、夫婦が残りの人生を生きていけさえすればいいということで、多少古い家になっても気にならないと言います。

特にマンションに住んでいる人は、ローンが終わっても積立金や修繕費・管理費、場合によっては駐車場代といった費用が毎月何万円とかかってしまいます。

上の例のように住居を売却して古い一戸建てに住み替える場合は、管理費も不要になりますので、家計の負担はまだ軽くなるかもしれません。

このように住んでいる住居を売却、あるいは賃貸に出し、自分は他の格安物件を購入又は賃借することで、定年後の生活費の負担を大きく削減することができるかもしれません。

まとめ

以上、老後資金の準備のために今日からできる8つの節約術を解説してきました。

  1. 国民年金保険料の削減
  2. 電気料金の削減
  3. 水道代の削減
  4. 車両関連費の削減
  5. 保険料の削減
  6. 通信費の削減
  7. ふるさと納税の活用
  8. 住宅費の見直し

これらは、いずれも見直すことで節約が可能なものです。

自分の置かれた状況に応じて何をどれだけ節約できるか考えてみて下さい。

実際、私もここにあげている削減策は殆ど実践しており、夫婦で年間23万円ほどのコストカットに成功しています。実際は、キャッシュバックなどのキャンペーンを行っていることも多いので1年目はさらに節約できています。
  1. 固定電話の解約(年間約3万円の削減)
  2. 電力会社の切り替え(年間1万円の削減)※現在は、大手電力会社に戻り削減は無くなりました。
  3. お風呂の水換えを1日から2日に1度へ、洗濯を1日から2日ごとに(年間約2万円の削減)
  4. スマホを格安スマホへ(楽天モバイルとUQモバイルへの乗り換えで年間約7.4万円の削減)
  5. 自動車保険の切り替え(夫婦で年間約3万円の削減)
  6. 国民年金保険料と国民年金基金の前納(年間約1.6万円の削減)
  7. 保険の見直し(年間約6万円の削減)

現在、夫婦で車を2台所有し、マンションの駐車場代だけでも年間40万円ほどかかっていますので、車を1台にしたり、あるいは車を持たない生活を選択できれば、車の維持費と合わせて、年間、百万単位で節約できる余地が残っています。

また、住居の買い替えは今のところ実践していませんが、今後、インフレや年金額の大幅な目減りなど予期せぬ事態が起きたら検討してみるつもりです。

これらは、最初に行う商品やサービスの見極めと手続きが少し面倒ですが、最初だけ腹をくくって乗り越えれば後は半永久的に節約が可能になります。

是非、最初の一歩を踏み出して無駄なコストを削減し、より豊かな定年後・老後の生活を満喫して頂きたいと思います。