WordPressをサーバーにインストールすると、WordPressを使ってブログなどの記事を書くことができるようになりますが、記事を書く前にWordPressで設定しておかなければならないもの、また、設定しておいた方がよいものがいくつかあります。
ここでは、WordPressをインストールしたら最初にやるべき初期設定を解説します。
WordPressをインストールしたら最初にやるべき初期設定
WordPressをインストールしたらやるべき初期設定は、
- ブログのプロフィール情報
- WordPressの表示に関する設定
- 記事の投稿に関する設定
- リンクやコメントに関する設定
- 記事ごとに設定されるURLの設定
- WordPressテーマの設定
- プラグインのインストール
の7つです。
一つ一つ解説していきます。
ブログのプロフィール情報を設定
まずは、
- ブログやサイトのタイトル
- 必要に応じてキャッチフレーズ
- サイトのアドレス
など、ブログのプロフィール情報とも言うべき情報を設定します。
WordPress管理画面にログインし、左メニューの【設定】から【一般】へと進みます。
サイトのタイトル
サイトのタイトルは、文字通りサイト(ブログ)のタイトルを入力します。
記事のタイトル同様、タイトルと名のつくものは、検索エンジンでは重要視されますので、基本的にはSEO対策を意識したタイトルにすることが重要です。
例えば、Googleなどの検索エンジンで「趣味 節約」で検索された時に検索結果の上位に表示してほしい場合は、「節約を趣味にしているアラフォー女子」といった具合です。
しかし、サイト(ブログ)のタイトルは、サイト全体を包括する名前になりますので、特定のキーワードの挿入が難しい場合もあります。
その場合は憶えやすく他のサイトのタイトルと重複しないものがおすすめです。
憶えやすいタイトルは、そのブログやサイトにファンがつきます。ファンは、検索エンジンでそのままそのタイトルで検索してきます。
ちなみにこのサイトは、「定年後リッチ」と設定してます。
30文字程度を目安に入力します。
キャッチフレーズ
キャッチフレーズは、基本的に、meta descriptionといって、そのページ(サイト)の概要(説明)を表すテキストとして使われます。
サイトの内容(説明)を100文字程度で簡潔に記載します。
当サイトでは、「定年後リッチは、今からそして定年後も豊かな生活を送るために今からできることや知っておくべきことを提案します。」と記載しています。
WordPressアドレス(URL)、サイトアドレス(URL)、メールアドレス
- WordPressアドレス(URL)
- サイトアドレス(URL)
- メールアドレス
は、WordPressをインストールした際に設定したものです。
①のWordPressアドレス(URL)はインストールしたWordPressファイルを保存しているアドレスのことで、②のサイトアドレス(URL)はサイトを表示するURLのことです。
通常、①と②のURLは同じです。
このサイトは、ドメインの下にlabというディレクトリを作ってそこにWordPressをインストールしていますので、「https://www.tukaeru.net/lab」と記載しています。
通常は、ドメイン「https://www.tukaeru.net/」となります。
下手に変更するとログインできなくなったりますので、レンタルサーバーの契約時に書いたままにしておきましょう。
SSL化されたサイトのURLは、「http」の後に「s」が入り「https」となりますので間違わないように注意して下さい。
③のメールアドレスはブログにコメントがついた時などに通知が届くメールアドレスです。
以上、確認したら【変更を保存】ボタンをクリックします。
WordPressの表示に関する設定
次に、WordPressの表示に関する設定画面です。
【設定】の【表示設定】へと進みます。
ホームページの表示
「ホームページの表示」では、トップページで表示する内容を、
- 最近の投稿
- 固定ページ
のどちらにするかを選択することができます。
ブログでは、一般的に「最近の投稿」を表示する場合が多いようですので、最初は「最近の投稿」を選択しておきます。
使い慣れてきて自分で作成した固定ページをトップページに表示したくなったら「固定ページ」に変更するといいでしょう。
このサイトでは、固定ページを作りそれをトップページに設定しています。
1ページに表示する最大投稿数
1ページに表示する最大投稿数とは、1ページに表示する投稿記事の最大数です。
例えば、トップページやカテゴリー、タグといったページを表示すると記事が並んでますが、その数の最大値を指定します。
あまり表示する記事が多いとページの読み込み速度にも悪影響を及ぼしますので、6から20くらいが妥当だと思います。
参考:カテゴリー「WordPress・WordPressテーマ」
RSS/Atomフィードで表示する最新の投稿数
RSS/Atomフィードとは、ブログの更新情報を知らせる機能です。
RSS/Atomフィードで表示する最新の投稿数とは、知らせる記事の数です。
デフォルトのまま「10」で構いません。
フィードの各投稿に含める内容
フィードの各投稿に含める内容では、ブログの更新情報を知らせる内容として、ブログの全文を表示させるか、抜粋を表示させるかを選択します。
ちなみにこのサイトでは、現在は、「抜粋」にチェックを入れています。
検索エンジンでの表示
検索エンジンでの表示とは、Googleにインデックスさせるかどうかの設定です。
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れると、Googleにインデックス(登録)されず、GoogleやYahooなどで検索した結果にこのサイトの記事は表示されなくなります。
WordPressをインストールした当初は、デザインを変更したり確認したり、また、記事をテスト的に書いたり削除したりと、様々な確認や変更をしたりすることが多いものです。
当然、テスト記事は検索エンジンにインデックスされないようにしたいものです。
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れておけば、公開されるページのmetaタグにnoindexが記述され、GoogleやYahooの検索エンジンにインデックスされることを防ぐことができます。
サイトの状況に応じてチェックをするか否か判断します。
尚、チェックをした場合は、本番の記事を書く際は、必ずチェックを外すことを忘れないようにします。せっかく書いた記事もインデックスされなくなります。
記事の投稿に関する設定
次に、投稿設定を行います。
投稿設定では、更新情報サービスのみを扱います。
【設定】の【投稿設定】へと進みます。
表示設定の「検索エンジンでの表示」で、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れていなければ、記事は、いずれGoogleなどの検索エンジンにインデックスされます。
インデックスされるのを待っているのもいいですが、それでは時間がかかることも。
早くインデックスしてほしい場合は、この更新情報サービスを利用すると、記事を投稿したり更新したりしたことをすぐに検索エンジンや各ランキングサイトに通知(PING送信)してくれるためインデックスが早くなります。
以下のようなURLを登録しておくと良いでしょう。
http://rpc.weblogs.com/RPC2
http://blogsearch.google.co.jp/ping/RPC2
http://blogsearch.google.com/ping/RPC2
http://pingoo.jp/ping/
http://ping.rss.drecom.jp/
リンクやコメントに関する設定
次に、【設定】の【ディスカッション】へと進みます。
ディスカッションではリンクやコメントに関する設定を行います。
投稿のデフォルト設定
投稿のデフォルト設定では、ブログ記事から他のサイトにリンクをしたり、他のサイトからリンクを貼られたりした時の、通知に関する設定を行うことができます。
「この投稿に含まれるすべてのリンクへの通知を試みる」にチェックを入れると、自分のサイトから相手のサイトにリンクを貼った時に、相手サイトに通知メールが行くようになります。
「新しい記事に対し他のブログからの通知を受け付ける」にチェックを入れると、相手のサイトからリンクが貼られた時に、通知メールが届くようになります。
どうするかは自由です。
他のコメント設定
他のコメント設定では、ブログ記事へのコメントに関する設定を行うことができます。
特に拘りがない場合はここはデフォルトのままでOKです。
コメントの投稿者の名前とメールアドレスの入力は必須にしておくのがおすすめです。
自分宛のメール通知・コメント表示条件
自分宛のメール通知では、コメントがついた時にメールで通知するかどうかの設定を行い、コメント表示条件では、コメントの承認に関する設定を行います。
どうするかは自由です。
記事毎に設定されるURLの設定
次に、記事毎に設定されるURLの設定を行う重要な部分です。
【設定】の【パーマリンク設定】へと進みます。
パーマリンクとは、記事毎に設定されるURLのことです。
パーマリンクは、「投稿名」(/%postname%/)をおすすめします。
「投稿名」に設定しておけば、記事の投稿画面で自分で自由に分かりやすいURLを入力できるようになります。
例えば、このページは、「wordpress-settei」と指定しています。
基本の「?p=123」は、https://www.tukaeru.net/lab/?p=123といった任意のIDが自動的に割り当てられたURLになり、サイトの訪問者には不親切かもしれません。
WordPressテーマの設定
次は、WordPressテーマの設定です。
WordPressとWordPressテーマは異なります。
WordPressはブログを書くソフトそのもので、WordPressテーマは、ホームページの見た目のデザインや表示される項目、また、WordPressの使い勝手などを担うサイトのテンプレートのようなものです。
WordPressをインストールすると、デフォルトで一つのWordPressテーマに結び付けられていますが、多くの人は遅かれ早かれ自分の好みのWordPressテーマに変更します。
WordPressテーマには無料のものと有料のものがありますが、初心者のころは無料のWordPressテーマでも問題ありません。
使い慣れてきて、ブログをもっとおしゃれにしたい、もっとカッコよくいしたいと色気が出だしたら有料のものへの変更を検討していいと思います。
ただ、後に有料のWordPressテーマに変更する場合は、記事や画像の移行作業が発生します。
結構、面倒な作業なので、真剣にブログを始めようと思っている人は最初から有料のWordPressテーマにする人が多いです。
ブログにおすすめのWordPressテーマは、下の記事で紹介していますのでそちらを参考にして頂ければと思います。
有料版WordPressテーマでは、AFFINGER6やTHE THOR、DIVERなどがおすすめです。
ちなみに当サイトは、有料のWordPressテーマ「THE THOR」というものを使っています。
WordPressテーマの有効化
デフォルトで設定されているWordPressテーマを違うテーマに変更する場合は(殆どの人が変更します)、WordPressテーマの公式サイトからテーマを一旦PCにダウンロードし、WordPress管理画面の【外観】-【テーマ】でWordPressにインストール。
その後、テーマを有効化することで使えるようになります。
以下は、このサイトでも使っているTHE THORをインストールする手順を解説しています。
Classic Editorのインストール
WordPressのバージョン5.0から新しいエディターであるGutenberg(グーテンベルグ)がリリースされました。
Gutenbergは機能性に優れたエディターなのですが、旧エディターで使い慣れている人の中には使いにくく感じる人がいると思います。
また、[today_date]現在、このGutenberg(グーテンベルグ)に対応していないWordPressテーマやプラグインも少なくありません。
例えば、このサイトで使っているTHE THORもGutenberg(グーテンベルグ)に対応していません。
そこで使いたいのが、新エディターである「Gutenberg」を旧エディターに戻してくれるプラグイン「Classic Editor」です。
新しいエディターに対応できていないWordPressテーマでは当分の間は必須のプラグインです。
少なくとも2024年末までは使えます。
プラグインについては、その他にもおすすめのものをまとめていますので必要に応じて参考にして頂ければと思います。
尚、WordPressテーマによっては相性の悪いプラグインもあります。
WordPressテーマでアナウンスされている相性の悪いプラグインかどうか確認してインストールすることをおすすめします。
WordPressをインストールしたら最初にやるべき初期設定まとめ
WordPressは以上の初期設定すると特に問題なく記事が書けるようになります。
WordPressをインストールしたら、すぐに設定しておくことをおすすめします。
WordPressテーマのインストールは後でも問題ありません。
一度初期設定するとその後は記事の作成に専念できますので、最初にしっかり設定しましょう。