ITパスポートは転職や就職に有利か

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ここでは、情報処理技術者試験の一つであるITパスポートの試験概要とITパスポートが転職や就職に有利か、などについて解説しています。

ITパスポートとは?

ITパスポート(通称:iパス)は、情報処理に従事するものだけでなく職業人となる者が備えておくべきITに関する共通的な基礎知識をもち、ITに携わる業務に就くか担当業務に対してITを活用していこうとする者として経済産業省から認定された人です。

経済産業省が実施している国家試験である情報処理技術者試験のITパスポート試験に合格することでITパスポートの水準であることが認定されます。

ITパスポート試験は、情報処理技術者試験のスキルレベル1(エントリーレベル)に相当します。

情報処理技術者を目指す合格者は、基礎レベルである基本情報技術者試験を目指します。

今やIT技術は、事務系・技術系、文系・理系を問わず、何の仕事をするにしても欠かせない技術です。従って、IT業界に身を置く人でなくても職業人として是非取得しておきたい資格です。

ITパスポート試験 評価
受験資格 なし
就職・転職に役立つか
定年後の再就職に役立つか
独立に役立つか
難易度 易しい

ITパスポート試験の概要

受験資格

受験資格は必要ありません。

年齢、学歴、国籍、性別、実務経験等に関係なく誰でも受験できます。

試験日時

ITパスポート試験は全国47都道府県の試験会場で年間を通じて随時CBT方式で実施されます。

CBT(Computer Based Testing)方式では、コンピュータを利用して試験が実施されます。受験者は用意されたPC端末で受験番号と利用IDでログイン後、パソコンに表示された試験問題に対してマウスやキーボードを用いて解答します。

受験者は、受験申込み時に、都合のいい試験日時、試験会場を選択します。

試験会場は、下のIPAのページで探すことができます。

参考:試験会場・ITパスポート試験

試験の方法と内容

試験の方法

試験は、全国47都道府県の試験会場で、CBT方式で実施されます。

IT関連資格の試験ということだけあり、パソコンの基本的な操作も要求されるという訳です。

試験が終わると、その場ですぐに採点され評価点が表示されます。

その時点で合格基準を満たしていれば、ほぼ合格は確定となりますが、正式な合格発表は、ITパスポート試験を受験した月の翌月中旬に、ITパスポート試験のホームページに受験番号を公表してなされます。

試験の内容

問題は、四肢択一100問です(但し、出題数100問のうち総合評価は92問で行い、残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます)

試験時間:120分

出題範囲は、

  1. ストラテジ系(約35問)
  2. マネジメント系(約20問)
  3. テクノロジ系(約45問)

で構成されています。

受験手数料

7,500円

ITパスポートの難易度

合格基準

1,000点満点の総合評価点が600点以上で、それぞれ1,000点満点の分野別評価点が、

  1. ストラテジ系:1,000点満点中300点以上
  2. マネジメント系:1,000点満点中300点以上
  3. テクノロジ系:1,000点満点中300点以上

が合格となります。

総合評価点が600点以上でも分野別評価点のいずれかが300点未満の場合は不合格となります。

尚、総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行われます。

合格率

ITパスポートの合格率は、例年50%前後です。

令和4年4月度から令和4年12月度までは143,406人が受験して75,765人が合格。合格率は52.8%でした。

難易度と合格までの勉強時間の目安

ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の中では最も難易度が低い試験で、スキルレベル1(エントリーレベル)に相当します。

試験も深い知識ではなく基礎的な知識が問われます。

難易度: 易しい

合格までの学習時間の目安:200時間

尚、合格までの勉強時間の目安は、知識ゼロから合格を目指す場合です。経験やその他保有資格により目安より短期間で合格することが可能です。

おすすめの講座

ITパスポートは独学でも合格は可能です。

市販のテキスト1冊をじっくりやれば合格レベルに達します。

効率よく学習したい。確実に合格を目指したい場合は通信講座を利用するのもおすすめです。

フォーサイトの通信講座では10人中、およそ9人が合格しています。

参考:フォーサイトのITパスポート講座

ITパスポートは転職や就職に有利か?

今やどの会社もIT技術無しでは成り立ちません。

従って、どの会社でも一般常識としてITの基礎的な知識が求められます。

ITパスポートは、このITの基礎的な知識があることを証明できる資格なので、一般企業などへの就職・転職時において有利になるでしょう。

また、将来性を期待されてIT関連の部署に配属されるといったこともあるかもしれません。

そして、社会人3~5年目にもなりIT業界で生きていくことを目指すとなれば、次のレベルである基本情報技術者の資格は欲しいものです。

そして、20代後半からの中堅レベルになるとミドルレベルの応用情報処理技術者試験以上の合格者でなければ就職や転職時に有利に働くということが難しくなります。

逆に、情報処理技術者試験は、ミドルレベルの応用情報処理技術者試験から難易度が大幅に上がりますので、ミドルレベル以上の合格者はIT業界への転職に非常に有利になります。

転職の際に役立つ資格や定年後の再就職に役立つ資格は下の記事で紹介していますの参考にして頂ければと思います。