定年後・老後に備える投資や資産運用初心者にはロボアドバイザーがおすすめ

定年後・老後に備える投資や資産運用初心者にはロボアドバイザーがおすすめ

これからは、人口減少や少子高齢化が加速し、年金支給開始年齢の先送りや年金支給額の減少が予想され、多くの人が年金と貯蓄だけでは普通の生活ができなくなると予想されています。

実際、2019年6月に金融庁がまとめた「高齢社会における資産形成・管理の報告書」においても、老後の生活において公的年金だけでは、2,000万円が不足すると具体的な数字も出てきていますし、不足する分は、自分でどうにかする必要があると提言されています。

そして、人並みの老後生活を送るためには、定年前、もっと言えば若い現役の頃から限られた収入で自分で資産を構築していく必要があり、定年期前後においてもこの先20年から30年続く生活のために資産の運用・管理が必要になってくると説いています。

参考:金融庁も提言!老後の生活、年金だけで不足するお金は若いうちから投資や資産運用で構築を

しかし、多くの人は投資・資産運用といっても何をどうすればいいかわかりません。

そういった方に提案したいのがロボアドバイザーによる資産運用なのです。

定年後に備える投資や資産運用初心者にはロボアドバイザーがおすすめ

定年後に備える投資や資産運用初心者にはロボアドバイザー

ロボアドバイザーとは?

資産運用には、株式投資や投資信託、FX、ETFなどさまざまな種類がありますが、今注目されているのがロボアドバイザーによる投資(資産運用)です。

ロボアドバイザー(通称:ロボアド)とは、投資家(人間)ではなくAI(人工知能)を利用したロボットがアドバイスや資産運用を行うサービスです。

今、世の中は空前のAIブームです。AIという言葉を聞かない日はありません。

近い将来、多くの職業がAIに奪われてしまうとも予想されていますが、反面、様々な分野で色々なものが便利になっていきます。

その代表と言えるものにフィンテック(FinTech)があります。

フィンテックとは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きを指します。

フィンテックは既に我々の生活の中に入り込んでいます。

身近な例では、スマートフォンなどを使った決済や送金、仮想通貨サービスもその一つですが、ロボアドバイザーによる分散投資サービスもその一つなのです。

投資というと、これまでは投資家自身の判断で投資の対象を選定して購入する必要がありましたが、ロボアドバイザーを使えばそれら全てを自動でやってくれます。

このため、投資に関する知識も殆ど必要なくなり、初心者でも簡単に出来るとあって老若男女問わず人気が出ています。それこそ投資の初心者にも定年退職した人にもです。

今後はますます需要が高くなっていくことが予想されており、大手コンサル会社の米A.T.カーニーによる調査では、ロボアドバイザーが運用する資産額は2020年には220兆円に達するとされています。

ロボアドバイザーの種類

ロボアドバイザーには、「投資アドバイス型」と「投資一任型」があります。

アドバイス型は、ユーザーの投資方針に基づいたアドバイスのみを行い、投資一任型は、資産運用のアドバイスに加えて、買い付けやリバランスといった投資運用も自動で行います。

投資アドバイス型資産運用(ポートフォリオ)の提案のみ
投資一任型資産運用(ポートフォリオ)の提案と運用

もともとは投資アドバイス型が主流でしたが、近年はテレビなどでもCMが流れたりして投資一任型のロボアドバイザーが主流となっています。

ロボアドバイザーの投資対象

ロボアドは、投資方針などに関するいくつかの質問に回答することで、ユーザーの資産規模やリスク許容度を考慮して、その人に最適な投資配分を提案、また資産運用を行なってくれます。

ロボアドの投資対象は運用業者のサービスにより異なりますが、主にETF(海外上場投資信託)国内の投資信託が主な対象になります。

分散投資することで個別の銘柄に投資するよりリスク低減が図られています。

ロボアドバイザーのメリット

ロボアドバイザーには具体的にどういうメリットがあるのでしょうか。

長期・積立・分散による資産運用

ロボアドバイザーの最も大きい魅力の一つが、これまで富裕層向けの投資方法(サービス)であった、「長期」「積立」「分散」による資産運用を可能とした投資方法であることです。

3つの投資方法を合わせると世界経済の成長に合わせて資産を増やすことができます。

分散投資でリスクを分散し、積立で値下がり時も購入し(定額の積立投資では数量で見れば、価額が低い時に多く買うことができます)、長期で利益の可能性を高めます。

世界経済全体は、短期的に落ち込むことはあるものの、継続的に成長しており、今後もその成長は続くと言われています。あのリーマンショックでさえも早急に回復しています。

それを前提に考えると、長期・積立・分散投資をすれば、成長にあわせて自分の資産も増える可能性が高いと言えるのです。

投資信託との違い

通常の投資は、投資家自身が各商品のリスクや収益性を考慮して資金を複数の投資信託などに分散投資するといった形で行われます。

従って投資に関する知識や経験がない人はどのように投資したら良いか分からず、下手に手を出すとコストパフォーマンスの良くない商品を選択したりする可能性も出てきます。

これに対して、ロボアドバイザーはそういった商品の選択・資金の配分といったものや、分配金の再投資や市場の動向に合わせたポートフォリオの見直し(最適化)といったものを自動でやってくれます。

このように、投資信託では投資家自身で投資対象を選定・購入などを行う必要があるのに対し、ロボアドバイザーによる投資では、ロボアドバイザー側でそれらをやってくれます。

従って、ロボアドバイザーは、投資に関する知識も必要なく、一連の手間が省け、自宅にいながら簡単に始められ、また始めた後も完全放置(放ったらかし)でいられるというメリットがあります。

銀行の窓口との違い

銀行の投資相談窓口などに出向いたことがある人であれば、投資相談窓口とロボアドバイザーと変わらないのでは?と思う方もいると思います。

しかし、銀行の窓口で、取扱い商品の枠を超えて本当にお客様のことを考えてポートフォリオを形成してくれるのかは疑問ですし、提案してくる担当者のレベルもマチマチです。

勧めてくるのは、お客様に合った商品!ではなくて、銀行側が売りたい商品かもしれません。特に銀行の利益となる手数料の高い商品は売りたい商品の筆頭です。

銀行員にはノルマもありますし、商品ごとに獲得ポイントのようなものがありますので、そういった高いポイントが得られる商品を積極的に提案してくる傾向があります。

また、銀行窓口や証券会社の営業を通した投資信託では、申込み手数料や信託報酬、その他の費用などを含めて3%前後がかかります。

勿論、中には親身になって相談にのってくれる担当者がいるのも事実ですが、ロボアドバイザーはこのようなしがらみに縛られることなく、組み込まれたアルゴリズムに従ってお客様に最適な商品を提案して、少ない手数料で運用してくれます。

コスト面

コスト面では、通常の投資信託同様、運用手数料がかかります。

例えば、ロボアドバイザー「ウェルスナビ」や「THEO」の手数料(年率)は預かり資産額の1%(3000万円を超える部分は0.5%)となっています。

個別で見ていくと通常の投資信託の方が運用手数料が安いもの(ネット証券などを利用して手数料を安く済ませた場合)もありますが、平均的にはロボアドバイザー(基本1%)の方が安いように感じます。

感情に左右されない

例えば個人で株式投資をしていると、株の上昇局面や下落局面などで一喜一憂し、感情によって大きく損をしてしまいがちです。

本来は、例えば株の下落局面では、大きな損害を被ることがないよう早めにロスカットすることが常識とされていますが、感情が入ると冷静な判断ができない場合もあります。

その点、ロボアドバイザーには感情がないためその時点で最もいいと思われる判断に基づいて、素早く処理を行ってくれます。

結果的にその判断が利益につながるかどうかは別として、感情によって大きく損をしてしまいがちな人にはメリットになります。

口座の開設が簡単で早い

ほとんどのロボアドバイザーの口座開設はオンラインで全て完結します。

面倒なことと言えばマイナンバーカードをスマホで撮影してアップすることくらいです。

早ければ、2~3日程度で口座が開設され、ログイン情報が郵送で届きます。

そして入金が確認されたら運用が開始できます。

実際に始められるまでの時間は通常の証券口座の開設よりも早いのが一般的です。

特定口座で確定申告は不要

本来、利益には、株や投資信託と同じで20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税分がかかりますので確定申告をする必要が出てきます。

口座の種類には、
・特定口座(厳選徴収あり)
・特定口座(厳選徴収なし)
・一般口座(厳選徴収あり)
の3種類がありますが、特定口座(厳選徴収あり)を選択して開設しておけば、税金の徴収から支払い自体も勝手にやってくれますので自分で確定申告する必要がなくなります。

確定申告が面倒な人は特定口座(厳選徴収あり)を選ぶようにしましょう。

ちなみに一般口座を選択すると株式投資や投資信託など他の損益と通算して20万円以上の利益があった場合は、自分で原則確定申告が必要になります。

おすすめのロボアドバイザー

ここではおすすめのロボアドバイザーを2つ紹介します。

ウェルスナビ

ウェルスナビ(WealthNavi)は、ウェルスナビ株式会社が運営しているロボアドバイザーサービスです。海外ETFを中心に世界に分散して投資(国債分散投資)します。

預かり資産は1,300億円と突破。

ロボアドバイザーの中では預かり資産・運用者共にNO.1を誇ります。

ウェルスナビ(WealthNavi)

ウェルスナビの特徴

ウェルスナビのアルゴリズムはノーベル賞を受賞した学者が提唱したポートフォリオ理論などに基づき、世界の富裕層や機関投資家など1部の人間だけが享受してきた高度な金融アルゴリズム による資産運用を手軽に利用することができます。

自動積立も月額1万円から可能で、複利効果も期待できます。

商品の購入手数料はかかりません。運用手数料は年率・税抜きで1%のみ(3,000万円超の部分は0.5%)。そして、長期運用の場合は、最大0.90%まで手数料が引き下げられます

最低投資金額は10万円。利益にかかる税負担の軽減機能があるのは助かります。

主な機能最適な運用プラン診断
資産運用のお任せ
投資対象商品海外ETF
最低投資金額10万円(自動積立1万円/月から)
手数料(年率)3,000万まで1.0%(税別)
3,000万円超の部分0.5%(税別)
※長期運用の場合は最大0.90%まで手数料が引き下げられます
その他ETF分配金の再投資ができる
DeTAX機能(自動税金最適化)(※)
アプリで運用実績の確認ができる

※DeTAX(デタックス)とは、分配金の受け取りやリバランスなどによって生じる税負担の一部または全部を、保有銘柄の「含み損」を実現して「利益」を相殺することにより、税負担を翌年以降に繰り延べる機能です。

ウェルスナビのパフォーマンス

THEO

THEO(テオ)は、株式会社お金のデザインが運営するロボアドバイザーです。

海外ETFを中心に世界に分散して投資(国債分散投資)します。

THEOの特徴

THEOは、スマホで1万円から投資が始められるため利用者の多くが20代〜30代と若い点が特徴的です。資産運用の初心者や投資経験の浅い方でも気軽に資産運用できるところが人気の理由です。

自動積立も月額1万円から可能。積立停止や再開はいつでもできるから安心です。また複利効果も期待できます。

THEOのアルゴリズムはノーベル賞を受賞した学者が提唱した、2つの理論を利用して開発されています。ウェルスナビ同様、機関投資家も採用している高度な運用手法を手軽に利用することができます。

商品の購入手数料はかかりません。運用手数料は年率・税抜きで1%のみです。

売買手数料や為替手数料は全てTHEOが負担してくれます。

THEOの投資一任報酬

主な機能最適な運用プラン診断
資産運用のお任せ
投資対象商品海外ETF
最低投資金額1万円(自動積立1万円/月から)
手数料(年率)3,000万まで1.0%(税別)
3,000万円超の部分0.5%(税別)
売買手数料、出金手数料、為替手数料0円
その他ETF分配金の再投資ができる
アプリで運用実績の確認ができる

下記で紹介するTHEOは、docomo使用者であればdポイントもたまるTHEO+docomoです。

ウェルスナビとTHEO、どちらがおすすめか

1万円という少額から始めたい方にはTHEOがおすすめですが、資金が10万円以上調達できる方にはウェルスナビがおすすめです。

2019年3月時点の過去の運用実績もウェルナビが高いとする人が多いということだけでなく税負担を軽くできる機能を保有している点も評価できます。

また、ウェルスナビの管理画面の使いやすさも人気の一つのようです。

まとめ

これまではある程度の知識や経験がなければ手が出せなかった投資ですが、ロボアドバイザーであれば難しい投資判断も自動的にかつ迅速にやってくれます。

このため投資の初心者(資産運用の初心者)や定年退職した方にもおすすめです。

少額から始められ、ほったらかしで資産運用できるという面もメリットですし、特にこれらのロボットのアルゴリズムはこれからも日々進化していくという点もメリットです。

但し、言うまでもなく投資は自己責任です。儲かる場合もあれば損をする場合もあります。投資は余裕資金で行うことをおすすめすします。

 

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