介護職員初任者研修の受講費用や受講内容

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ここでは、介護職員初任者研修の受講費用や受講内容などを解説しています。

介護職員初任者研修とは

以前までは、ホームヘルパー1・2・3級や介護職員基礎研修、介護福祉士といった資格がありましたが、キャリアパスがわかりにくいということと介護に従事する者のモチベーションを上げるため、2013年、厚生労働省は介護の資格制度を見直しました。

そして、ホームヘルパーの資格が廃止され、ホームヘルパー2級の後継資格として介護職員初任者研修がスタートしました(民間の認定資格)

介護職員初任者研修は、介護職として働く上で必要となる知識・技術を習得することが出来る研修で、介護業界においては入門的な資格に位置づけられています。

未資格・未経験の方でも受講可能で、130時間の研修を終了後、筆記による修了試験に合格して資格を取得できます。

初任者研修の後は、必要に応じて、実務者研修介護福祉士認定介護福祉士ケアマネジャーとステップアップしていきます。

介護職のランク

尚、無資格者でも介護業界で働けますが、訪問介護員(ホームヘルパー)として働くには、介護職員初任者研修修了などの資格が必要になります。

高齢化社会ということもあり、介護職員初任者研修の修了者は、介護保険サービスを提供する介護施設や介護事業所などから多くの需要があります。

介護職員初任者研修 評価
受講資格 なし
就職・転職に役立つか
定年後の再就職に役立つか
独立に役立つか
難易度 修了試験あり
非常に易しい

介護職員初任者研修の受講費用

介護職員初任者研修の受講費用は、学ぶスクールによっても費用は変わってきます。

一般的な相場は5万円台~8万円台です。 就業割引やハローワークなどを利用することで、受講費用が無料になる場合もあります。

介護職員初任者研修の内容

資格取得には、130時間の研修を終了後、筆記による修了試験(合格率はほぼ100%)に合格する必要がありますが、最短1ヵ月程度で取得できます。

初任者研修を修了すると上位資格である実務者研修の受講科目・時間が短くなります。

介護職員初任者研修の受講資格

年齢・性別・学歴・介護経験等に制限はなく誰でも受験できます。

受講科目と時間数

初任者研修を修了するためには、合計で130時間の研修時間をクリアする必要があります。

研修は、実技を学ぶ90時間程度と、座学で知識を学ぶ40時間程度にわかれます。

研修を修了するためには、通信だけでなく通学も必要となります。スクーリングが15回、通信が3~4回程度といった形でカリキュラムが作られます。

研修科目 時間数
1.職務の理解 6時間
2.介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
3.介護の基本 6時間
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
5.介護におけるコミュニケーション技術 6時間
6.老化の理解 6時間
7.認知症の理解 6時間
8.障害の理解 3時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
10.振り返り 4時間
合計 130時間

研修修了後は評価テストがありますが、落とすための試験ではなく、まじめに取り組んでいれば無理なく合格点が取れます。

評価テストは、100点満点中70点以上で合格ですが、通常、69点以下の場合は70点以上になるまで再テストが行われます。

科目の免除

看護師やホームヘルパーー1級・2級・3級取得者、介護職員基礎研修修了者、生活援助従事者研修課程修了者など、既に保有している資格があると研修科目の全部または一部が免除されます。

介護職員初任者研修修了者は転職や定年後の再就職に有利か

高齢化に伴い、介護業界は慢性的な人手不足が続いています。

そのため、介護業界は無資格・未経験からでも働ける求人も少なくなく、就職や転職に困ることは少ないのが現状です。

売り手市場で、無資格者でも就職・転職することは可能ですが、特に、介護職員初任者研修修了者は基本的な知識を有しているとして就職・転職には有利になります。

実際、求人条件に「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」の修了者以上を必須としたり優遇したりしている求人情報も多くみられます。

また、介護業界はシニア世代が活躍している職場でもあります。

介護事業所で働く人の20%以上は60歳以上の人で、70歳以上の方も5%ほど働いています。

従って、体力に問題がなければ未経験者が定年退職後に介護業界で働くことは十分可能です。

シニア世代は、年齢を重ねたからこその接し方ができ、介護を受ける人と年齢が近いということもあり高齢者やその家族に喜ばれる傾向があります。

未経験で正社員の求人が見つからない場合は、パートやアルバイトなどからはじめて介護経験を積みながら資格を取得し、契約社員や正社員へステップアップしていくという道もあります。

勿論、定年退職後のシニアの方は、年金で不足する分をパート・アルバイトで賄うという働き方もできます。

いずれの場合も、介護職員初任者研修を修了しておくと、就職や転職にはより有利になる上、無資格者と比較して働ける場所も広がり給与面も優遇されます。

夜間開講や土日開講など、さまざまな受講形態を選ぶことができるため、働きながらでも子育てしながらでも学校に通って資格が取得できます。

介護職員初任者研修は、介護業界で生きていく人には必須とも言える資格です。