パソコン初心者でも始められるパソコンを使った在宅ワーク

在宅ワークとは、文字通り、家に居ながらにして仕事をすることです。

インターネットが普及している現代は在宅ワークと言えばパソコンを使ったものが主流で、特に新型コロナウイルスの影響でパソコンを使った在宅ワークへの需要が急激に増えています。

ここでは、パソコンを使った在宅ワークのメリット・デメリット、また、初心者でもできるパソコンを使った在宅ワークにはどういうものがあるか、を解説しています。

私の在宅ワーク歴は20年以上。在宅ワークを検討している方は参考にして頂ければと思います。

パソコンを使った在宅ワークのメリット・デメリット

パソコンを使った在宅ワークのメリット

パソコンを使った在宅ワークには多くのメリットがあります。

  1. 資金やランニングコストが少額で済む
  2. 好きな時に好きな場所で自分のペースで仕事ができる
  3. 人間関係のストレスが少ない
  4. 多種多様な働き方ができる

一つ一つ見ていきます。

資金やランニングコストが少額で済む

自分で何かを始める場合は少なからず資金やランニングコストが必要になります。

例えば飲食店をやろうと思ったら、店舗を借りたり、設備を整えたり、材料を仕入れたり、従業員を雇ったり、と、多額の初期費用やランニングコストが必要になります。

光熱費だってバカになりません。

経営に失敗すると、仕事を失うだけでなく大きな借金をかかえてしまう可能性もあります。

その点、パソコンを使った在宅ワークは、初期投資はインターネット環境とパソコンを用意することくらいで、ランニングコストも何をやるかにもよりますが、殆どの場合、少額で済みます。

基本的に借金をすることもないので、失敗した時のダメージも最小限で済みます。

私自身、過去に10年以上パソコンを使って自宅で仕事をしていました。アーリーリタイアした今もこういった記事を書いて小遣い稼ぎをしていますが、仕事をしていた時も今もランニングコストは、プロバイダ料金とドメイン、サーバーレンタル料を足しても月額5,000円ほどで済んでいます。

既にインターネット環境とパソコンがあるご家庭では、月に数千円ほどの追加で済みます。

資金やランニングコストが少額で済むということは、簡単に始めることができると同時に、失敗した時の経済的ダメージを最小限に抑えることができるということです。

この点は、パソコンを使った在宅ワークの大きなメリットです。

尚、パソコンが無い人はパソコンを購入する必要があります。どういったパソコンが在宅ワークに適しているかは下の記事でまとめていますので参考にして頂ければと思います。

好きな時に好きな場所で自分のペースで仕事ができる

パソコンを使った在宅ワークは、会社へ出勤する必要もなく、上司の監視といったものを気にする必要もありません。

通勤時間という無駄な時間もありませんし、通勤時間に間に合うように起床しなければならないといったこともなくなります。服装も自由です。

好きな時に好きな場所で自分のペースでできます。

ノートパソコンであれば持ち出して今流行りのワーケーションも可能です。

実際、私も当時はノートパソコンを持参して国内・海外旅行をしていました。また、在宅ワークを始めて以来、目覚まし時計を使ったことはありません。

自分のライフスタイルに合わせた自由な働き方ができる点も、パソコンを使った在宅ワークの大きなメリットです。

人間関係のストレスが少ない

職場には少なからず人間関係のストレスがあります。

その点、在宅ワークは基本的には自宅で一人で仕事をするスタイルなので、人間関係といった煩わしさから解放されます。

ストレスが無い分、仕事の生産性向上も期待できます。

多種多様な働き方ができる

パソコンを使った在宅ワークには、以上のような特徴があるため、

  • 主婦であれば、すきま時間を利用して働く
  • 会社員が副業として働く
  • 定年後は趣味として小遣い稼ぎができる
  • フリーランサーとして働く
  • 起業して働く

といった多種多様な働き方が可能となります。

パソコンを使った在宅ワークのデメリット

一方で在宅ワークにもデメリットがあります。

そして、経験上、パソコンを使った在宅ワークを長く続ければ続けるほど、デメリットは無視できないものとなります。

  1. 収入の安定性に欠ける
  2. 自己管理能力が必要
  3. 健康に留意する必要がある
  4. 確定申告は自分でする必要がある

一つ一つ見ていきます。

収入の安定性に欠ける

会社員のように例え実績を上げなくてもちゃんとした給料が支払われるのと異なり、在宅ワークなどの自営業は、やった分しか収入になりません。

収入は安定しませんが、逆にやればやるしこ収入になりますので、成功すれば大きな収入を手にできるチャンスもあります。

自己管理能力が必要

在宅ワークは、誰の監視下にも置かれない状況で自由に仕事ができることと引き換えに自分で自分を管理する自己管理能力が必要になります。

例えば、広告収入を目的としたブロガーやアフィリエイターを行う場合でも計画を立て、地道に記事を書いたり更新したりしていかなければなりません。

また、クラウドソーシングを利用した在宅ワークは、請け負った仕事の性質やボリュームに合わせた作業を自分でスケジューリングして進めなければなりません。

仕事を請け負うスタイルでするのなら、疲れたから、病気だから、したくないからと言って何もしなければ収入はゼロです。

また、トラブルに遭遇しても自分で解決しなければなりません。

いちいち人に指示されなければ仕事ができない人や、相談できる人が身近にいないと仕事ができない人などには在宅ワークは向いていないと言えます。

ちょっと厳しい言い方に聞こえたかもしれませんが、普通の人だったら大丈夫だと思います。

健康に留意する必要がある

会社勤めの時は、通勤だけをとっても強制的に体を動かさざるを得ませんでした。

しかし、パソコンでの在宅ワークが定着してくると、体を動かす機会が減ります。

外出するのが億劫になり、家に引きこもりがちになって運動不足になりかねません。

特にパソコンは座ったままのの作業になるため、血流が悪くなり、健康上よくないことが指摘されています。慢性化すると内臓や内分泌系にも支障が出て、糖尿病や高血圧、脳梗塞やがんなどの重大な病気の引き金になる可能性も指摘されています。

実際、私も運動不足状態が長年続いており、肩こりや不眠症に悩まされ続けています。

できれば、30分から1時間に1回はイスから立ち、スクワットをしたり、水分補給をしに行ったりすることをおすすめします。

集中していると、知らない間に時間が経過してしまいますが、スマホやPCにタイマーをセットすれば忘れないで済みます。

また、これとは別に日常に適度な運動を取り入れるなど対策を打つことが必要です。

そして、孤独に弱い人は、趣味を持ったり、ときどき人に会ったりするなど、精神的な面も健康対策も打っておく必要があります。

確定申告は自分でする必要がある

在宅ワークである程度の収入が発生してくると、確定申告が必要になります。

会計や税務の知識がない方にとっては不安材料の一つだと思いますが、ネットなどで調べたりしているうちにどうにかなるものです。

私も自営業で会社を経営していた時は税理士さんに全てお願いしてましたが、アーリーリタイアした後からは、趣味のブログなどの収入は会計ソフトを購入して自分で確定申告をしています。

まずは、パソコンを使った在宅ワークで、ある程度の収入をあげることが先決です。

確定申告をしなければならないくらい稼ぐようになってから悩んでも遅くはありません。

パソコン初心者でも始められるパソコンを使った在宅ワーク

以上のようなメリット・デメリットのあるパソコンを使った在宅ワークですが、会社員とパソコンを使った在宅ワークをそれぞれ20年ほど経験した私としても、やはりパソコンを使った在宅ワークの方に圧倒的な魅力を感じています。

少ないストレスで自分のペースで自由にできるという点は何物にも代えがたいものです。

そんな魅力的なパソコンを使った在宅ワークですが、実際どういう仕事があるのでしょうか。

ここでは、初心者でも始められそうな現在主流の在宅ワークを大きく3つピックアップし、その内容を簡単に紹介していきます。

インターネット広告業(アフィリエイト・Google Adsense)

パソコンを使った在宅ワークとして有名なものに、広告収入を目的としたアフィリエイトGoogle Adsenseがあります。

今や知らない人はいないと思うほど有名なアフィリエイトとGoogle Adsenseですが、今後もYouTubeなどと同じく引き続き主流の広告ビジネスのままだと思います。

その理由は、これらには、技術的なスキルや経験といったものがさほど必要なく誰でも始められ、うまくいけば多くの収入を稼ぐことができ、また、根強い需要があるためです。

インターネット広告業を始めるには、ブログなど、広告を貼る媒体を用意する必要があります。

アフィリエイト

アフィリエイトとは、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)と契約して自分のブログなどに広告を貼り、そのブログへの訪問者が広告を辿って商品やサービス購入したら報酬が貰えるという成果報酬型の広告ビジネスです。

但し、アフィリエイトは、Googleのアルゴリズム変更による検索結果の順位の変動で収入の浮き沈みが激しいという特徴がありますし、アフィリエイトを取り巻く環境も年々厳しくなっていますので安定した収入を稼ぐのが難しいビジネスです。

なので、専業としてより副業としてしてやるのがおすすめの在宅ワークです。

始め方は下記でまとめていますので必要あれば参考にして頂ければと思います。

Google Adsense

Google Adsenseとは、Googleが提供するクリック報酬型の広告システムです。

Google Adsenseに登録して広告コードを取得し、自分のブログやサイトなどへ広告コードを貼っておけば、ブログなどへの訪問者が広告をクリックするだけで報酬が発生します。

アフィリエイトは、記事に合った広告を自分で選んで貼り付ける必要がありますが、Google Adsenseは、広告コードを記事に貼り付けるだけで、Googleが訪問者に合った広告を自動的に配信してくれます。

このため、Google Adsenseは広告を意識することなく自由に記事を書くことができます。

Google Adsenseの広告を貼るには、Google Adsenseに登録して審査を通過しなければなりませんが、審査を通過できればブログなどの記事を書くと訪問者数に比例して収益が発生しますので、初心者でも取り組みやすい在宅ワークです。

報酬単価は1クリック数十円といった感じなので、多額の収入を得るのは困難ですが、訪問者数に比例して必ず報酬が発生しますので、アフィリエイト同様、専業としてより副業としてしてやるのがおすすめの在宅ワークです。

比較項目 アフィリエイト Google Adsense
広告 自分で広告を選んで
記事へ貼り付ける
Googleが訪問者に合った
記事を自動配信
報酬スタイル 成果報酬型 クリック報酬型
報酬単価 500円~数万円 1クリック数十円
登録 ASPへの登録
審査:やや易しい
Google Adsenseへの登録
審査:やや厳しい
期待できる収入
(月額)
0円~数百万円 数千円~数万円

動画編集

動画編集は、元となる動画とパソコン、動画編集ソフトがあれば在宅でできます。

近年は、YouTubeやinstagram、TikTokなどの動画配信サービスの普及で、動画での集客が主流になってきており、それに比例して需要も増えてきています。

プログラミングのような高度な技術は必要なく、動画編集ソフトの操作方法を理解できるようになればできます。

動画編集のスキルは、YouTuberを目指す時も役に立ちますし、多くのYouTuberや人気YouTuberの動画編集を請け負うこともできるようになります。

また、下に説明するクラウドソーシングを利用して動画編集の仕事を受注することも可能です。

動画編集のスキルがアップすると、結婚式のムービー作成を請け負ったり、広告やPR動画の制作も請け負うことができるようになり、副業から本業へとシフトすることもできます。

クラウドソーシングを利用して仕事を受注

クラウドワークスで仕事を受注

近年、働き方として台頭してきているのが、クラウドソーシングを利用した働き方です。

パソコンを使った在宅ワークのトレンドと言えます。

クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい人と仕事を受けたい人がインターネット上で直接繋がり、両者の希望条件がマッチングすると発注・受注が成立する仕事スタイルです。

仕事を依頼する側は、スポット的に安い費用で外注できるというメリットがあり、仕事を受ける側も、働く場所や時間に拘束されずに仕事を選んで受注できるというメリットがあるため、新しい仕事のスタイルとして注目を浴びています。

請け負った仕事をやり遂げれば必ず報酬が貰えますが、アフィリエイトやGoogle Adsenseなどと異なり、相手方もあり、納期などもちゃんと守る必要があります。

近年は、クラウドソーシングの仲介サービスを行う業者が増えてきています。

例えば、日本最大級のクラウドソーシングサービス会社と言われているクラウドワークスでは、

  1. WEBライティング(記事の作成)
  2. 口コミ投稿
  3. データ入力
  4. アンケート回答

といったPCが操作できれば誰でもできる簡単な仕事から

  1. SNS運用代行
  2. プログラミング(アプリ開発)
  3. ホームページ制作・WEBデザイン
  4. CG制作
  5. 翻訳

など、専門的なものまで豊富に取り扱っています。

実績を積めば、特定の企業の専属として働くチャンスも出てきます。

無料で登録してどういった仕事があるか具体的な案件を確認することもできますので興味のある方は登録して中を覗いてみて下さい。

参考:クラウドワークス

ココナラで仕事を受注

自分の得意なことや経験したことを販売して稼ぐ方法としてココナラというサービスを利用する方法があります。

ココナラは、恋愛相談や離婚相談からSEO対策など、みんなの得意分野をオンライン上で売り買いできるフリーマーケットです。

クラウドソーシングのフリーマーケット版といったようなもので、クラウドワークスがBtoC(企業から人)が主流なのに対して、ココナラはCtoC(人から人)が主流です。

また、ココナラは、仕事を受注する側が案件に応募するクラウドワークスのシステムと異なり、サービスやスキルを販売する側が仕事を取っていくのが主流のシステムになっています。

例えば、得意な占いやカウンセリング、イラストや似顔絵で稼いでいる人もいます。思いつくことは何でも商品にできますので得意なものがあったらチャンスかもしれません。

会員登録は無料です。

参考:ココナラ

せどり・転売

せどりとは、一般店舗やリサイクルショップ、ネットショップやオークションサイトなどから新品や中古品の本や物品などを安く仕入れ、Amazonやメルカリなどのサイトで自分が設定した値段で販売する転売ビジネスのことです。

子供服やアクセサリー、革製品など自作できるハンドメイド品があればそれをネットで販売するという手もあります。

私もメルカリで不要品を販売していた頃がありますが、たまたまドンキホーテで安く購入したものを3,000円ほどプラスしてメルカリに出品したところすぐに売れたことが何度かあります。

こういうことをやって生計を立てている人もいます。

在庫リスクが伴いますが、売れる商品を安く買うセンスを磨けばビジネスになると思います。

初心者は通信講座を受講して在宅ワーカーへ

ここまで説明してきたパソコンを使った在宅ワークは、日ごろからパソコン操作をしている人には比較的簡単なものですが、自分は初心者なので自信がない、何から手をつけていいかわからない、といった人もいると思います。

そういう時に活用したいのが、パソコンを使った在宅ワークを始めたい方向けの通信講座です。

通信講座を活用すると知識ゼロからでも、実際に稼げる在宅ワーカーへと導いてくれます。

まずは、自己投資をして生涯役に立つスキルを身に着け、その後、実績を作りながら、クライアントからの指名の仕事を増やしていくやり方になります。

コースには、WEBデザイナー、動画クリエイター、ライター、イラストレーターといったものがありますのでまずは興味があるものの資料請求をしてみて下さい。

参考:ヒューマンアカデミーの通信講座たのまな『在宅WORK』

まとめ

以上、パソコンを使った在宅ワークのメリット・デメリット、また、初心者でもできるパソコンを使った在宅ワークにはどういうものがあるか、を解説してきました。

パソコンを使った在宅ワークは資金やランニングコストが少額で済み、時間や場所に制約がなく自分のペースで仕事ができ、煩わしい人間関係もない、といった多くのメリットがあります。

現在、パソコンを使った在宅ワークとしては、

  1. アフィリエイトやGoogle Adsenseなどを利用したインターネット広告業
  2. 動画の編集
  3. クラウドソーシングを利用したPC作業
  4. せどり・転売

などが主流ですが、初心者の方でいきなりは難しいと思っている人には、

  1. パソコンを使った在宅ワークを始めたい方向けの通信講座を利用する

というやり方もあります。

これらの他にも、プログラミングやWEBデザインなど比較的高度な仕事や、モノづくりやモノの販売をされている方はネットでお店を開設して販売するという手もあります。

ユーチューバーやインスタグラマーなどもパソコンを使った在宅ワークの一種です。

今の時代、在宅ワークは、パソコンを使ったものが主流です。

これまでパソコンとは無縁だった人も、また、在宅での仕事など考えてもみなかった人もこれを機会にパソコンを使った在宅ワークを検討してみてはどうでしょうか。