老後の生活が楽になる4つの経費削減策

老後の生活が楽になる4つの経費削減策

平均寿命が伸び、人生100年時代とも言われるようになってきました。

現在、40代、50代の人の平均寿命は男女共にまだ80代と言われていますが、医学の加速的な発達に伴い、80代では死ぬに死ねない時代がやってくるかもしれません。

健康で長生きすること自体は喜ばしいことですが、老後は年金と貯金の取り崩しで生活していかなければならない大多数の人達にとっては、長生きはリスクとなってしまいます。

例えば、老後に必要な資金として一つの目安とされる3,000万円という金額は、総務省統計局が発表した「二人以上の世帯のうち高齢無職世帯の家計収支」を参考にして算出された金額ですが、寿命は80代として計算されています。

令和元年6月に金融庁がまとめた「高齢社会における資産形成・管理」の報告書でも、夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦のみの無職の世帯では、残りの人生が20年(85歳)から30年(95歳)とすると公的年金だけでは1,300万円から2,000万円が不足するといった内容が公表され、話題を呼びました。

仮に寿命が10年伸びれば、老後に必要とされる金額も大きく変わってきます。

参考:老後に必要な資金はいくらか

従って、新しく収入を増やすという選択が難しい60代、70代という年代は、支出を減らす方法で乗り切る必要が出てきます。

ここでは、老後の生活が楽になる4つの経費削減策を紹介しています。

老後の生活が楽になる4つの経費削減策

支出を減らす時にまず思いつくのは食費や交際費の削減ですが、これら変動費の削減の前に、固定費の削減に目を向けることが有効です。

その中でも特に家計に負担を与えているものが、通信費車関連費保険料住居費です。

これらの固定費は、一度手続きを行えば、食費や交際費などのようにストレスを伴うことなく長期に渡って節約ができます。

通信費の削減

通信費とは、携帯やスマホ、固定電話やインターネットブロバイダなどにかかる費用です。

スマホ契約(データ通信容量)の見直し

スマホの契約、こと、料金設定は複雑です。

店舗で契約する際に説明されてもわからないことが多く、結果、店舗担当者におまかせ。

店舗の人から勧められるままの料金設定で契約している人も少なくないと思います。

スマホの契約の説明を受ける老夫婦

しかし、スマホは高いものと思い込むのは早合点かもしれません。

管理人も5年以上前からキャリアのスマホ(iphone5S⇒7⇒8)を契約していますが、機種代金、通話料を含めても月額5,000円超えることは滅多にありません。

2019年5月現在でも安い時は4,300円ほど。夫婦で9,000円以内で済んでいます。

そんな管理人が通信費を削減する場合に最も重視しているのが月間データ通信容量です。

月間データ通信容量とは、ひと月に通信するデータ量のことですが、管理人の場合は、殆どが自宅の無線LAN(Wi-Fi環境)を利用しており、外出先では殆んどスマホを使わないため最低限の契約で節約を実現できています。

毎月どれくらいのデータ通信容量を使っているかはマイページでも調べることができますし、店舗で調べてもらうこともできます。

適正なデータ通信容量での契約に変更することで通信費を大幅に削減できるかもしれません。

店舗の勧めるままに契約しているのであれば、月に3GBも使わないのに7GBで契約しているといった人も多いと思います。

特に定年を迎えるとそんなに外出先でスマホを扱うこともないのではないでしょうか。

むしろ、家の中での生活が中心になるのであれば、家のインターネットを無線LAN環境にしてWi-Fiで使えるようにしたら、スマホで契約する月間データ通信容量をぐんと下げることで通信費を大きく節約することが可能となります。

無線LAN環境を構築してWi-Fiで使えるようにするには、予めインターネット回線を契約しておく必要があります。既にインターネット回線があれば(家でインターネットができる環境であれば)、無線LANルーターを購入して設定するだけでWi-Fi環境が構築できます。

無線LAN環境にして通信費を削減
無線LANルーター(Wi-Fiルーター)を買う時に3~5,000円程度の初期投資が必要になりますが、数ヶ月でもとが取れる上、半永久的にスマホ料金を節約することが可能となります。

ちなみに管理人は家を無線LAN環境にしてスマホのデータ通信容量を1GBで契約しています。

格安スマホ(格安SIM)への切り替え

スマホの料金に見直しが入り、今後は安くなっていくことが予想されるとはいえ、やはり料金の安さにおいては通信設備を持たず店舗が少ない格安スマホ(格安SIM)には敵いません。

近年は、UQモバイルやY!mobile、楽天モバイルをはじめ、多くの格安スマホがありますので、比較してそちらに切り替えることもおすすめです。

SIMとは、スマホに入っているSIMカードのことです。格安SIMとはSIMカードのみを指し、格安スマホはSIMカードとスマートフォンのセットのことです。

参考:格安SIMとは?格安スマホとは?その違いは?

参考:定年後・老後におすすめの格安スマホ「UQモバイル」で通信費の節約

参考:SIMだけ格安SIMに変えて通信費を節約「mineo(マイネオ)」

固定電話を解約

スマホが普及した今、固定電話が必要かどうか考えてみる必要があります。

管理人の場合は、5年ほど前まで固定電話を置いていましたが、特定の人にスマホへの切り替えを連絡して固定電話の解約手続きをしました。

以降、固定電話を解約したからといって困ったことは一度もありません。

一昔前までは契約などで固定電話があることで信用に繋がっていましたが、今は、殆どの場合、スマホの番号で問題ありません。

どうしても固定電話が必要な場合で、インターネット回線を敷いている場合は、固定電話をアナログ回線からデジタル回線に変更することで通信費を削減することもできます。

下の表は、NTTが提供する「ひかり電話」と「従来の固定電話」の料金を比較した例です。

アナログ回線
(従来の固定電話)
デジタル回線
(ひかり電話)
基本料金1,600円500円
固定電話宛て(3分)8.5円~40円8円
携帯電話宛て(1分)20円~40円16円

自宅にフレッツ光などのひかり回線が通っている場合は、ひかり電話への切り替えが可能です。

この場合、電話番号も電話機はそのままでOKです。

フレッツ光+ひかり電話

勿論、これからご家庭でインターネットを始めたい場合は、ひかり回線(フレッツ光)の契約(別途月額費用が発生)とひかり電話への切り替えを同時に行うこともできます。

参考:電話回線コンシェルジュがぴったりの回線をご案内

フレッツ光ではなくても現在契約しているインターネットサービスプロバイダでお得なサービスを提供している場合もありますので一度確認してみて下さい。

車両関連費の削減

車が家計に大きな負担をかけているのは皆さんもご存じだと思います。

車本体の価格もそうですが、駐車場代、ガソリン代、自動車税、車検費用、任意保険料、その他維持費と様々な負担を強いられています。

例えば300万円の普通自動車(2000cc)を保有するとなると7年償却で計算しても、月額3.6万円ほどとなり、保有しているだけで毎年別途39,500円の自動車税がかかります。

これにガソリン代や任意保険料など諸々の維持費が加わり、マンションなどに住んでいる場合は、別途駐車場代もかかります。

これらを全て合わせるとちょっとした高級車であれば月額10万円以上かかってきますし、200万円以下の軽自動車でも月額4万円以上かかっている場合も珍しくありません。

車を持たないという選択

夫婦で2代所有している場合は1台にするという選択は勿論のこと、市街地に住んでいて生活上特に不便はない場合は、車を保有せず、カーシェアリングやレンタカーを利用するというやり方を検討するのもおすすめです。

現在利用者が増えているタイムズカーシェアでは、6時間の利用で料金は4,000円ほど。

ガソリン代や補償の費用も料金に含まれていますので月に平均3~4回利用しても15,000円程度で納まり、車を保有する場合と比較して多くの人は半額以下で済みます。

殆んどの人はこのサービスに乗り換えることで生活費を大幅に削減できると思います。

自動車保険を見直す

車を保有する場合は自動車保険の見直しも節約に繋がります。

保険会社によっては、数万円と違ってきます。

管理人も自動車保険一括見積りを利用して乗り換え、年間2万円の節約ができました。

一度一括見積りをすると翌年以降もその時期に近づくと各保険会社から見積りメールが届くようになります。場合によっては、価格が逆転する場合もあり、その時々に応じて価格優先で保険会社を切り替えています。

自動車売却の見積りと違って電話はかかってきませんので、机上でじっくり比較して加入や乗り換えができる点がおすすめです。

同じ保障でも万円単位で違ってきますので是非一度見直してみて下さい。

参考:自動車保険の一括見積もり

保険の見直し

その時のライフステージに合わせて契約したであろう保険ですが、ライフステージは変化し、今となっては必要としていない補償のために大きな金額を支払っている可能性があります。

また、生命保険は各保険会社の競争が非常に激しい分野で、年々新しいタイプの保険商品が開発されています。昔加入した保険よりも最新の保険のほうが、より自分に適した保障内容になっている場合も少なくありません。

一度、保険を見直し、必要な保障に絞ることで保険料もスッキリするかもしれません。

定年後の保険を見直す時のポイントは、

・保障が重複した保険に加入していないか
・自立をした子供のことを考えた保障になっていないか
・現在のニーズに合っているか
・万が一のことがあった場合の保障が過剰ではないか
・より魅力的な保険商品はないか

といった点があげられます。

こうした点に留意して見直すと保険料の大幅な節約にもつながるかもしれません。

但し、保険は下手に切り替えると損をすることもあります。かんぽ生命のようなこともありますので、切り替えの際は、切り替えによるデメリットの部分も確認して下さい。

参考:保険見直し本舗

住宅費の見直し

住宅費の見直し

年金だけでは生活できないし貯蓄も充分ではない、また、こまごました節約では間に合わないといった場合は、リバースモーゲージを活用するといった手もありますが、それが利用できない場合は、思い切って住宅を変えてみるというのも有効です。

住み慣れた住宅を手放したくないという気持ちもわかりますが背に腹は変えられません。

実際、年金と貯蓄だけでは不足する金額を住宅の切り替えで捻出する人が増えているんです。

自営業をしていた知人を例にとると、年金額は夫婦合わせても12~3万円といったところ。

不足する生活費は、毎月貯金から取り崩して捻出していますが貯蓄が枯渇するのは時間の問題。長生きすればするほど不足額は膨らんできます。

そこで、ローンの終わった戸建の持家をおよそ1,800万円ほどで手放し、空き家バンクを利用して同じ地域の古い家屋を400万円で購入。

リフォームをしても1,000万円以上の資金が捻出できたといいます。

子供もいないため、夫婦が残りの人生を生きていけさえすればいいということで、多少古い家になっても気にならないといいます。

特にマンションに住んでいる人は、ローンが終わっても積立金や修繕費・管理費、場合によっては駐車場代といった費用が毎月何万円とかかってしまいます。

上の例のように住居を売却して古い一戸建てに住み替える場合は、管理費も不要になりますので、家計の負担はまだ軽くなるかもしれません。

このように住んでいる住居を売却、あるいは賃貸に出し、自分は他の格安物件を購入又は賃借することで、定年後の生活費の負担を大きく削減することができるかもしれません。

参考:空き家バンクとは?空き家バンクを利用する時の注意点

まとめ

以上、定年後・老後の生活が楽になる4つの経費削減策を記してみました。

これらは、いずれも見直すことで経費の削減が可能なものです。自分の置かれた状況に応じて何をどれだけ削減するか検討してみて下さい。

実際、管理人もここにあげている削減策は殆ど実践しており、年間23万円ほどのコストカットに成功しています。

・固定電話の解約(年間約3万円の削減)
・スマホのデータ通信容量の見直し(年間約2.5万円の削減)
・自動車保険の切り替え(年間約2.5万円の削減)
・保険の見直し(年間約15万円の削減)

現在、車を夫婦と所有し、マンションの駐車場代だけでも年間40万円ほどかかっていますので、車を1台にしたり、あるいは車を持たない生活を選択できれば、年間、百万単位で節約できる余地が残っています。

また、住居の買い替えは今のところ実践していませんが、今後、インフレや年金額の大幅な目減りなど予期せぬ事態が起きたら検討してみるつもりです。

これらは最初の手続きが少し面倒ですが、最初だけ思い切って乗り越えれば後は半永久的に節約が可能になります。

是非、最初の一歩を踏み出して無駄なコストを削減し、より豊かな定年後の生活を満喫して頂きたいと思います。

関連記事

令和元年6月に金融庁がまとめた「高齢社会における資産形成・管理」の報告書では、夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦のみの無職の世帯では、残りの人生が20年(85歳)から30年(95歳)とすると公的年金だ[…]

公的年金だけでは不足する老後のお金を準備するためにできる具体的なこと
関連記事

現在の定年退職の年齢は60歳から65歳。殆んどの人がこの頃に定年を迎え、老後の新しい人生をスタートさせます。平均寿命が85歳とも言われる現代は、老後の自由な時間は現役時代に仕事をしていた時間より[…]

老後におすすめの趣味